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富士へ

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霊峰・富士、その宗教性。弥勒信仰、山の宗教(修験道)、富士講。
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記事一覧

富士へ⑩降りてくるもの

日本で一番高い山 本州のほぼ中心にあって 遠く離れた場所からでも 円錐形の同じ姿を望むこと…

Mitsuki takayama
2か月前
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富士へ⑨かぐや姫の物語

東京の世田谷区松原にある扶桑教の富士塚を訪れたことから、私の「富士へ」の旅ははじまった。…

Mitsuki takayama
3か月前
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富士へ⑧柱

前回の記事の最後に「修験道や富士講とオウム真理教に直接のつながりはないものの、修行法や宗…

Mitsuki takayama
3か月前
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富士へ⑦山の宗教

歴史や文化に無知な私は、「富士山は有名な観光地」くらいに思っていたのだが、当然のことなが…

Mitsuki takayama
3か月前
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富士へ ⑥人穴異界

10年ほど前、作家のTさんと一緒に、オウム真理教富士山総本部道場の跡地に建てられた「盲導犬…

Mitsuki takayama
5か月前
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富士へ ⑤女神

富士山麓ドライブ 最後に富士山麓に行ったのは十年以上も前だった。オウムの後継団体アレフを…

Mitsuki takayama
11か月前
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富士へ ④みろく物語

今から三百年ほど前、「みろく」を自称する修行者がいた。彼は富士山とその神々を信仰する富士行者だった。名を食行身禄(じきぎょう・みろく)という。 ◇◇◇ 身禄は、寛文11年(1671)に伊勢国の農家小林家の三男として生まれ、13歳のとき親類を頼って江戸に出た。 17歳のとき月行という名の行者に出会う。月行は、富士山麓の人穴洞窟で修行した角行という行者の流れをくむ富士行者だった。月行に入門した身禄は、断食行を意味する「食行」という行者名を授けられる。 身禄の修行は、毎日、

富士へ ③マイトレーヤ

最初の宣言 富士の道場用地取得と道場建設の経緯について、よく知っていると思われる人がもう…

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富士へ ②聖地人穴

オウムと富士山 宗教学者の島田裕巳さんの著書『日本人はなぜ富士山を求めるのか』に、こんな…

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富士へ ①松原

松原の富士塚 2023年1月3日。私は世田谷区松原にある「扶桑教」本部の敷地内にある富士塚の前…

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富士へ /はじめに

「地下鉄サリン事件って、なんだったの?」 そんな疑問をずっと抱えていた。 「邪悪なカルト…

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