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小型株バリュー投資、PFと結果

 こんにちは。
 昨年10月から小型株54銘柄に投資した結果、得られたパフォーマンスを紹介します。この投資を通じ、学んだこともあります。今後の投資への参考となるよう、つらないながら分析結果を投稿します。

 その前に、そもそもnoteを始めるきっかけはこの小型株投資に関し、このような記事を投稿することが目的でした。漸くそれを実行に移せたことになります。コロナ以降、秋からこの独自のPF(ポートフォリオ)理論を検証するつもりでした。せっかくなので自己資金を投入することにしました。真剣味ができないので。
 で話を戻すと、noteを始めてからはこの検証を経過を含め記事にするつもりでした。しかし、仕事が忙しいなど、軽易な投稿を重ねましたが本来投稿したかった内容が今回になってしまった。いや、理由は仕事などではなく、投稿用に作成した分析データを誤って削除してしまったことが源因なのです。データを一から作成し直し、なんとか投稿できる程度のデータになりました。そうしたら、この時期になったという話です・・・
 ただ、成果もあったのは事実で、編集作業への慣熟、記事投稿の迅速化などの成果はあった・・・
 では早速、分析内容を説明します。

投資の対象

 投資対象の基準は以下の通りです。なお、回収率は102から105%を想定してました。

1 PBRは「1.0未満
2 PERは「10未満
3 自己資本比率は「50%以上」で財務上(有利子負債とFCFも考慮)
4 流動性が低い(出来高が少ない)
5 なるべく東証1部銘柄を優先

 上記基準を満たす銘柄は約60銘柄ほど。私の好み?!も考慮し54銘柄に絞り込み。(下の画像は作業用のファイルの一部)
 選定した54銘柄に対する投資ルールを決め、例年相場は下半期から上昇し翌年の2月(節分の付近)以降は下落相場になることを考慮し、つまり「節分に向かって上昇する局面で小型株で利益をとる」こととした。

 1 投資期間を10/2Wから翌年2/1W
 2 極端な下落相場は損切り(結局、損切りはしなかった)

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選定銘柄(54銘柄のPF)の概要

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 上述の選定基準した全銘柄の平均値です。コロナ克服などの景気回復を見込み、好みの銘柄(日本郵政、双日、三菱Uリースなど)を加えたため、基準とした自己資本比率(%)は50%を下回ったのですが、それら銘柄を除いた平均は60%超であり、選定基準内です。

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 それらPFの区分(内訳)は上表のとおりです。東証1部を中心に、財務基盤と直近の決算など考慮し2部やJQ銘柄を入れました。なお、マザーズ銘柄はPSRが総じて高く、基準を満たす銘柄はありませんでした。

パフォーマンス

 下グラフの通りです。青線が全体のパフォーマンスです。10月2Wを基準(1000としてます)としたグラフです。

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 少し補足します。グラフは、期間中の決算内容により

 中立 ==> 決算時に見通し修正なし決算は良くも悪くもない
 良  ==> 好決算(増益、通期見通し上方修正など)
 劣  ==> 決算時に減収、減益、悪い材料の現出

 当たり前ですが好決算銘柄は、10月2W以降、基準となる1000を下回ることなく先週末で回収率約115%。一方「劣」とした銘柄は、10月は1000を切る水準で推移し、12月末にようやく買値ベースに復帰、年明け1月の上昇相場で回収率108%まで回復。
 12月中旬から1月にかけ小型株が買われた局面で、広い業種で買いが入ったこと、PFの数銘柄にサプライズ決算を出す銘柄があり、想定した回収率を上回る高いパフォーマスとなった。(下表、回収率)

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PF内のランクキング

 PF内の騰落は、下表のとおりです、

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値下がり15銘柄のうち13銘柄は建設、または建設コンサル業に係る業績悪化によるものであり、他は製紙および金融(事業者向け)という結果でした。

値上がり率上位5銘柄

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 特に触れる必要のない銘柄と思います。10月(私がスクリーニングした時点の9月末では)安値で放置され、出来高も乏しい銘柄でした。しかし、巣ごもり需要で今期3Q決算において爆絶だったテイン蛇の目が高いパフォーマンスを出した。蛇の目はマスク作成のためのミシン需要、テインは巣ごもりによる自動車パーツの需要増がそれぞれ牽引した。その他、菅政権発足による農産品輸出の拡大クリーンエネルギーに係る素材などテーマでの買いにより高いパフォーマンスとなった。

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値下がり下位の5銘柄 

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 下位を占める銘柄は建設、機械などの景気敏感銘柄が目立ちます。公共事業は予算化され好調を言えども利益率が低いこと、および民間の設備投資の落ち込みイベントの自粛の影響を受ける銘柄は売りが優勢であった。
 しかし、昨年12月以降、アフターコロナを見越す買い戻しが徐々に入った相場環境となり、下落率を引き上げることとなった。
 下表は10月1000に対する各月末のスコアで、11月末の戻しが大きいことがわかると思います。

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感想と今後の相場など

 今回、INした当初から1ヶ月間は、含み損失が膨らみ小型株の弱さを実感しました。その一方、堅調なグロース株を横目に相場を見守っていました。常識で考えれば、BASEやメディアドゥなどへ投資すべきです。が、自分の戦略に基づき何とか今週末まで耐えました。11月と12月の相場では正直、利確したくなりました。それは、例年1月の相場は上昇相場になる傾向がありあす。当然その間は、金利はもちろんのこと、各種経済指標、統計資料など景気動向をあらゆる角度からチェックしました。
 2月以降の相場がどうなるか予測できません。実現損を出した銘柄は利確しキャッシュ率を上げ、次のチャンスを待ちます。新しい相場環境に乗り冷静な投資をすると思います。
 そのためにも、国内のコロナ終息(収束)が見通せる環境になってほしいものです。また、今年も同様の戦略でやるかどうかは、相場によります。恐らく、同じ戦術は二度目は失敗する可能性が高いので、違う戦略を立てます。今後検討していきます。

 ここまで読んで頂きありがとうございます。 

 最後に、全銘柄のパフォーマンスです。


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