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AB社コラム第47回:リスキリングの前に「リプライド」が必要な理由とは?
前回、スキルの再構築を迫られている中高年社員には
「リスキリング」
より先に、
「リプライド」(Re:プライド)
が必要だという話をしました。
今回はもう少し深く、中高年にリプライドが必要な理由についてお話したいと思います。
中高年社員の“リターン”とは、プライドが満たされること。
投資に対するリターンがあるかどうか、ということを人は考えます。
この「リターン」とは人によって異なります。
例えば、
「こんなことやっても意味ない」
とよく聞きますが、この「意味ない」を判断するのは、
若い世代の場合は
「タイパが悪いから」
「コスパが悪いから」
となることが多いでしょう。
しかし、おじさん(おばさんも)の文脈での「意味ない」は
「プライドが満たされないから」
です。
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プライドを踏んでしまうと、何も進まない。
中高年社員は、プライドが満たされると
「このスキル取得に費やした時間は無駄ではなかった、良い時間だった」
と自分を納得させます。
しかし、プライドが傷つけられると
「このスキル取得に費やした時間は無駄だった、こんなことに時間を使ってバカだった」
となり、時間を使わせた相手に恨みつらみを言い始めます。
リスペクトしてもらえなかったことが
おじさんおばさんのプライドをひどく傷つけるのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1675930599232-QmEJrTHUdd.jpg?width=800)
ドラマ「エルピス」で長澤まさみが言ったように
「おじさんたちのメンツとプライドは地雷」
ですから、プライドを踏んだ以上、リスキリングも何も前に進みません。
新たなプライドを得る方法のひとつとして、リスキリングを提示する。
しかし、前回もお話しましたが、
リスキリングに抵抗して怒る人は見込みがあります。
プライドを大事にする人だからです。
そんな人に、次のプライドを得る方法を提示すれば、しっかりやります。
その次のプライドを得る方法とは
ボランティア活動だったり
趣味を突き詰めることだったり
いろいろな方法があります。
その中で、会社の中でプライドを得る方法のひとつとして
リスキリングを提示し、
そこに納得すれば、ガッツリ取り組みます。
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「東大出ているんだぞ!」
「だから会社でも重宝されて出世しているんだぞ!」
というプライドではなく
こちらのスキルを身につけることがカッコいい、
これこそが新たなプライドになるんですよ、と思わせてあげれば良い。
リスキリングの前にリプライド。
経営幹部の皆さんには、ぜひ肝に銘じてほしいです。
これを忘れなければ
中高年社員をDX人材に生まれ変わらせることができるかもしれません。
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