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新作「二万語の満足」 絵描きのお喋りエピソード



9月29日からおよそ1ヶ月間を経て10月31日に終わる、超々地元の田舎のギャラリーカフェに展示するために描いた新作をここに発表したいと思います。

タイトルは

「二万語の満足」


「二万語の満足」

F10号・油彩



発想に導いたたった一言


コロナ前年にこのカフェで個展を開いた時のある夕刻。
厨房の傍に居るオーナー(女性)とカウンターに居るひろ生は、尽きることなくおしゃべりを続けていました。
何を喋っていたか…よく憶えてないけれど、おそらく絵の話とギャラリーの在り方など。
決して二人で話していたわけではなく、絵を見に来て下さった方も同じ会話の中に居ました。
……が、その中に、ひろ生のnote記事にも何回か登場した陶芸家(男性)が居ました。
ひろ生の絵を「いっちゃってるね〜」と表現した、面白埴輪陶芸家です。
(彼の「いっちゃってる」は「転生している」の意味でした。あしからず)
その彼が一言。
「オンナってのは、なんでこんなに喋るんだろうな。口が挟めないや」と。
ひろ生とオーナーは二人で目を合わせ「だってぇ〜、ねえ」と…。
すると彼は「女性は一日に二万語を話すと脳が満足するらしいよ」
と、何を根拠にそう言ったのか。
そしてその台詞は、言葉好きのひろ生の頭の天窓を開かせ、「二万語…溢れる言葉で満足する女性を描こう」と思ったのでした。
次にこのカフェで個展をする時には、その作品を展示すると約束をして。

その後世界中がコロナに見舞われ、次第にこの作品は描きかけのままの数年が経ちました。その時の勢いも影を潜め、ひろ生はリアルに控えてる別の絵の制作に追われていました。
そして、満を持して? なのか、都美術館の会期中に夜なべをして一気に出来上がったのがこの作品です。

下地を作って何年も眠っていたものを、一度全部潰して根底から一気に描き直しました。
あの時仕上げていたら、モチーフは同じでも全く印象の違った絵になっていた気がします。
連日の美術館通いと仕事の両立で睡眠不足と元々の病と重なって、点滴を打ちながら身体はグタグタなのに、なのになのに楽しんで描けちゃったのです!
幸せが実感できた瞬間です。
絵描き業を続けて、やっとやっと楽しんで描けると言う実感を感じられるようになった今年の大いなる収穫です。
noteのみんなの力が大きいと思います。実感!

この作品を観て、自由に発想してくれたらうれしいです。
絵描き本人の隠された意図も推理してくれてもうれしいです。
いえいえ、観て下さるだけでうれしいのです!


調子に乗りTシャツとトートバッグに挑戦


ちなみにこの作品、若いお客さんにすごく受けていて、Tシャツにしてくれたらうれしいと、別々の三人の若き女性から言われたので、重い腰を上げて作ってみることにしました。
今年の春に、散々Tシャツ作ったらいいよって、noteのお友達何人かに言われて、展覧会が立て続けなのを理由にのろのろしてました(笑)

で、この「二万語」は複雑な色味がごちゃごちゃしてるので、とりあえずどんな感じに仕上がるのかを試したくて、色味の少ない作品で作ってみました。
いい感じの再現度でしたので、近いうちに「二万語」も作ってみようと思います。
(今回の展示でも一番人気だった、知ってる方は知っている「月の無い夜」の少女も作ってみました……お嫁入りが決まりそうなので、ちょっとさみしい)


「月の無い夜」

F0号・油彩
額縁はひろ生の手塗り




UNIQLOのUTmeです。
良かったら見てみて下さい。
よろしくお願いしますぅぅっ
ちなみにアカウント名はleafmoonなのよ〜
↓↓↓


たとえば、宇宙の華シリーズから、こんな感じのミニトートとか……


たとえば、産土シリーズから、こんなTシャツとか……



それから、少し前になるけれど、みんなからたくさんスキをいただきました。
ホントにありがとうございました。
みんなの優しさが身に染みておるです!


ありがと〜ございました。感謝!


カフェでの展示風景は次に続くので、よろしくお願いします!




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