海外の大学院受験ってどんなん?受験録と振り返り。
2021年海外のデザインスクールを受験しました。私の受験はかっこいい話ではないですが、受験を検討される方の参考になればと思い、私の受験ストーリーとその振り返りをお話しします。
今回のお話は以下の方におすすめ
・デザインスクール、MBA留学を検討している方
・受験は考えたけど、諦めかけている方
(IELTS、GMATの点数が取れない…等)
私の受験ストーリー
2017年
大学生の頃から海外に住みたい、大学院に行きたいと漠然と考えていました。
銀行員が行く大学院はMBAが主流だったので、MBAに行こう、と軽い考えでした。ささっとIELTS、GMAT点数取って受験しようと思っていたのにまずIELTSで苦戦。GMATまで手が回らなかった。
2018年
早く海外に行きたい!住みたい!の一心でGMATが不要だったロンドンの大学院を受験する。合格を頂いたがMBAではなかったので、本当にこのまま行ってしまっていいのか不安になり、辞退する。
2019年
今年こそはMBA受験する!と心に決めていたのにGMATの点数が取れない。塾に入塾しても点数が上がらない。
2020年
私の「やりたいこと」を見つけるサポートをしてくれて、受験のエッセイまで見てくれるカウンセラーの先生をつけた。
GMAT塾の先生に、「勉強もいいけど、なぜMBAに行きたいのか、将来何をしたいのかを考えなさい」と言われたことがきっかけです。
今まで、何がしたいのか分からなかった私が、「やりたいこと」の答えを出すことができた。
今年こそは絶対受験する!と誓った直後、念願の海外辞令(ロンドン)の異動辞令を受けた。しかし、コロナの影響で、ロンドン着任予定が6月から11月に、さらに2021年10月まで延期された。
コロナ禍でも他の従業員はみんな渡英したが、私だけが受け入れ側の都合でロンドンに行けるか分からない状態に。
私の「やりたいこと」を見つけたが、ロンドンの仕事はマッチしていない。
前に進んでいない自分に嫌気がさし、もう会社任せにしないで、自分の力で海外に行こう!と強く思い、3年間の休職を申請。仕事と並行しながら受験に望めるのが一番いいが、自分を追い込み、これ以上後ろ倒しにしないために勢い持って飛び込んだ。
2021年
休職後、猛烈に勉強して、GMATがやっと必要な点数以上に達したので終了。
願書の提出期限に終われて、書類を揃えるのにバッタバタした。何度ヒヤヒヤしたことか…
合格をいただいた後もどの学校に行くべきか、かなり悩み苦しみました。下部の受験校を見ていただけると分かりますが、働き方が進んでいて、多様な文化が混じり合う、沢山の魅力が詰まったヨーロッパに関心が強かったのです。会社の希望もヨーロッパで出していました。でもアメリカのイリノイ工科大学が最も学びたい内容を提供してくれていました。卒業後のキャリアも海外で積むことを目標にしています。
「アメリカでしっかりスキルを身につけてヨーロッパには必ず仕事で再チャレンジしよう!」とヨーロッパに少し未練を残しながら、イリノイ工科大学のデザインスクールに行く決断をし、無事受験を終了させることができました。
受験した学校
受験校は全部で6校です。受験しかけていた学校を入れると7校になります。
それぞれの学校の受験条件に関する詳細は別途ご紹介します。
①Aalto University, International Design Business Management
②Hasso Plattner Institut (HPI) Academy Basic Track
③Royal College of Art (RCA), Service Design
④Copenhagen Institute of Interaction Design(CIID)
⑤Illinois Institute of Technology, Institute of Design (IIT ID),MDes+ Foundation
⑥University of the Arts London (UAL), Innovation Management
(出す準備をしていた学校)
⑦Design Academy Eindhoven (DAE), Social Design
ここから自分の受験の振り返りをお話しします。同時期にMBAを受験していた友人達とも情報交換をしたので、その話も交えてお話しします。
やっておけばよかったと思うこと
① 学校リサーチを早めに行う
良さそうな学校が見つかってもApplicationが終了している学校も数校ありました。
貴重な機会を逃さないためにも早めに取り掛かるべきでした。(ヨーロッパの学校はInternational Studentの締め切りがヨーロッパ圏の人より早く設定されていることもありました。)
② 学校のApplication課題に早めに取り掛かる
Personal Statement(志望動機書)やPortfolio(作品集)の質問内容は確認していましたが、眺めているだけでは、本当に求められていることを見落としてしまいます。手を動かすと、自分に足りないもの、不足しているものが見えてきます。自分が成長すべきことが分かったら、それらを意識して仕事で実践すると本番の願書でもっとよい内容が書けると思います。(願書のためだけでなく、自分の成長のために仕事への姿勢を見直すことができると思います。)
③ 願書は早めに出す
私は願書受付期日のその日に出した学校がほとんどでした。早めに出していたら奨学金をもらえるチャンスも増えると思います。
やらない方がいいと思うこと
① 情報を過信しない (MBA生からコメント多数)
他の人が書いているGMATのスコアメイクに関する情報などは過信しない。例えば3ヶ月でGMATの点数が取れた!と書いてあっても、その情報に踊らされないことが大事。試験のスコアメイクはそれぞれのバックグラウンドが違うので、自分が仮にすぐに結果が出なくても凹む必要はない。
ただ、インタビューワーが日本に来た、などの事実は参考にすると良いとのこと。
やっててよかったと思ったこと
① 自分の軸を見つけられたこと
「自分はどういうことを大切にしているか」を明確にできていたので学校の選択や、これからの進路を考える際に自信を持って答えを出すことができました。社会人になって大学院進学するというのは色々な負担があります。自分が信じる方向を知っていると安心して、自信を持って歩めると思います。
② 卒業生や在学生から情報を集める
デザインスクールでは提供されているコースや授業の内容に関して非常に分かりにくい場合があります。卒業生・在学生のブログを探して見たり、実際にコンタクトをとって話を伺うと、学校のイメージが湧きやすいです。デザインの世界について何も知らない私にとってはデザインについて教わることや、自分にあった学部をアドバイスしていただけることもありました。
③ デザインの仕事について勉強する
デザインとはなんなのか。一言に行っても幅が広い。デザイナーにもどういう種類があって、どのデザイナーになりたいのかを調べました。知っていると学部選びがスムーズにでき、ミスマッチを防止できると思います。また、知識が豊富であればあるほど、面接時に語れることも増やすことができます。
今回は私の受験の話でしたが、以下で受験のTo Do全体像を書いております。受験の計画を立てる際によろしければのぞいてみてください。
私の受験は綺麗なストーリーではありませんが、私のようにスコアメイクや何かでつまずいても、続けていればなんとかなるかもしれません!
ヨーロッパ人の友達はやりたいことのために退職していたりして、そんな姿を見て「私もまぁなんとかなる。」と思って休職しましたが、受験のための休職は良し悪しがあります。GMATが終わって、少し落ち着いた時、急に仕事をしていない自分が不安になりました。最初の合格をもらうまではお先真っ暗な気がして不安との戦いでした。
休職するにあたってもっと考えるべきことはたくさんあったなと反省はしていますが、こういう生き方も1つありなのかもしれません。
結果的に、「もう後がないので合格するしかない!」と追い込むことができ、希望の進学先に行けたので良かったかなと考えています。この決断を良かったものとするために、これから奮闘して行きたいと思います。
最後になりますが、受験では会社の方々、家族と多くの方に本当に支えられました。支えてくださった皆様に感謝を申し上げます。
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