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新しいルールを作って数日経ってどうなったか

先週末から私は新しい自分用ルールとして「一度につき一つのことに集中すること」を意識するようにしました。それによって生じてきたいくつかの変化について書いておきます。

最も分かりやすかったのが音楽鑑賞です。何かをしながら音楽を聴くのではなく音楽を聴くことに専念するようにしたところ、10代の頃に聴いた曲を10代の頃と同じくらい純粋な気持ちで聴くことができて気分が高揚するのを感じました。こちらがそういった曲の一例です。

思えば音楽を聴くことはいつの間にか自分にとって楽しみではなく現実逃避や気晴らしのためのものになっていて、曲自体を楽しむことから離れていたんだなと気づかされます。

音楽だけでなくポッドキャストなどを聴く際にも何かをしながら聞き流すのではなく時間を決めて聞くことに専念するようにしたところ、一度で聞いて頭に残る情報が増えました。何を当たり前なことを言っているのかという感じですが、今まで他のことに注意が向きっぱなしだったため逆に専念するということが新鮮な体験に感じられました。

それから仕事のことです。元々この新しいルールを考えたきっかけは、職場で習熟途中のとあるオペレーションでした。その中で慎重さと高い集中力が求められる作業がありまして、その直前に受けた指示・指導に疑問が残っているとつい作業中にもその疑問のことを考えてしまい細かいミスをしてしまいがちでした。そのことを自覚した後、さらに帰宅してから同じことが仕事以外でもいえると思ったのです。

それで考えた内容がこちらの投稿です。本文はこれまで考えてきたことを整理するために長々と書いているので要約すると、

特定のことをやろうとすると私は決まって「上手くできないところを他の人に見られること」への不安を抱いて集中できなくなってしまい、それで上手くできないのを苦手なこととして認識していた

ということです。マルチタスクは脳に悪影響を及ぼすと言いますが、私の感覚だとこの種の不安を抱くと一つのタスクに専念できているように見えても脳内では常時マルチタスク同然の状態になります。それでこうなってしまう習性を自分の「悪い癖」だと認識し、冒頭に書いたように「一度につき一つのことに集中すること」をマイルールとしました。

それで今週の月火水と勤務してきて、まず先週のような不注意によるミスがこの3日間には発生しませんでした。また目の前のことに集中することで、ミスには至らなくても不注意に扱っていたところだとか、逆に拘っていたけれど無意味だったところにも気づき出しました。

この「一度につき一つのことに集中すること」というルールを守れるようになると、次のステージとして「次の瞬間に何に集中するか主体的に決めること」ができるようになると思います。誘惑や衝動に負けないで自分は何をするのかについて心を決めることです。

世の中を見ていると、これができる人は大方10代の時点で当たり前にできているし、できない人のほとんどは一生できないままであるように見受けられます。それを20代後半だとか30代の初めに変えられる人は珍しく、多分それはそれで大変なのではないかと思います。私がやろうとしているのはそういうことです。

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