練習の質を高める7つの方法【楽器演奏】
練習量 = 練習時間 × 練習の質
だとするならば、練習の質を高めることで、短い時間で多くの練習をできるということだ。
そして練習の質とは練習に取り組むときの集中力だ。
練習時の集中を高められれば、短期間でうまくなることもできるし、楽器練習にあまり時間がとれないという人でも確実に上達していける。
楽器演奏を生業としている身として、どうやって練習の質、練習時の集中力を高めているのか書いてみる。
1.練習時間を区切る
いわゆるポモドーロテクニックというやつ。
25分練習して5分休憩する
50分練習して10分休憩する
90分練習して30分休憩する
など
練習内容にもよるが、ぼくは25分練習して5分休憩するということが多い。高い集中力がいる練習の場合、それくらいが限界なような気がしている。
基礎練など、いろいろやるメニューがある場合は、その25分をさらに5分ごとに区切るなどしてもいい。
時間的な区切りがあることでダラダラ練習してしまうことを避けれるし、いろいろな練習に取り組むことができる。
25分練習して5分休憩するなら、30分連続して練習したほうがいいのではと思うかとしれまないが、こればっかりは実際にやってみないと効果を実感できないと思うので、だまされたと思ってやってみてほしい。
ぼくはこの方法を教えてもらってから練習にメリハリがついて集中して練習に取り組めるようになった。
25分経ったら中途半端なところであっても練習を中断し休憩する。
休憩中は何もしないのがベスト。
スマホとかパソコンを開いてはいけない。
そうすると「うおー、早く練習させてくれー!」と練習が恋しくて仕方なくなってくる。
時間をはかるのにおすすめのタイマーがあるのでそれは最後に紹介する。
2.目標を設定する
長期の目標も大事だがここでは超短期の目標について。
前述の練習時間を区切る方法と組み合わせてほしい。
25分練習して5分休憩するという方法にするなら、その25分の練習で達成したい目標を設定する。
曲のここまで弾けるようになる
BPM120で弾けるようにする
弾けないフレーズの運指を確認する
とか何でもいい。
人間というのは不思議なもので締め切りがあるといつも以上の集中力を発揮できる。
3.目的を持って練習する
その練習は何のためにするのか?
たとえば単純なスケールの基礎練習でも
運指をきれいにするためにやるのか
音の粒立ちを揃えるためにやるのか
タイトなリズムで弾けるようになるためにやるのか
早く弾けるようになるためにやるのか
で練習への意識も変わるし取り組み方も変わる。
何も考えずに25分スケール練習をするなら、5分は運指を意識する、5分は音の粒立ちを意識する、5分はリズムを意識する、5分は早く弾けるようテンポアップしていく、最後の5分はすべてを組み合わせるというようにするだけで、同じスケール練習でもまったく違った25分になる。
同じ練習をずっとやり続けるのはしんどいし、集中も切れやすい。
気づいたら何も考えずに自動で演奏しているということになりがち。
目的意識を持って取り組むことで練習に集中できる。
4.集中力を観察する
自分の集中力に敏感になろう。
集中しているときはあっという間に時間が過ぎる
集中できてないときは時間経過が遅く、時間が気になる
集中できていないときは何か他のことを考えている
集中できていないときは弾けてたものが弾けなくなってくる
さきほどから25分練習したら5分休憩するというお話をしているが、25分の練習中であっても集中力が切れたら積極的に休憩するようにぼくはしている。
集中しているときの演奏を自分の体に覚えさせたいし、単純に集中してないと練習がはかどらない。
休憩中はさきほども言ったとおり何もしない。
集中してなくても練習できるという方は、練習内容が簡単すぎるのかもしれない。
もっと集中力が必要な強度が高い練習をしたほうが演奏はうまくなる。
5.朝練習する
「自分夜型なんで」という声が聞こえてきそうだが、昼間に学校や仕事など活動的に動いていたなら、夜はもう使える集中力は残りわずかだ。
集中力がもっともあるのは朝。その朝に練習するのが1番集中できる。
たとえば夜1時間早く寝て、朝1時間早く起きて練習する。朝の集中力が夜の2倍だとしたら、時間は同じでも2倍の練習量を得ることできるということ。
もし楽器演奏が自分の中で一番やりたいことなのであれば、1日のうち一番集中力を発揮できる時間帯に練習しよう。
6.スマホは目に入らないところに
スマホは便利だが集中力のさまたげになることが多い。
練習中にピロンとLINE通知が来たら、誰からだろうと気になるし、好きな子からだったら何だろうと気になりすぎて練習どころではない。
そしてひとたびスマホを持ってしまえば、YouTubeやSNS、マンガなど誘惑の宝庫だ。
だから練習中はスマホは違う部屋に置いてしまおう。
ワンルームだったらトイレにでも置いておけばいい。
それだけで練習の集中力が上がる。
スマホのメトロノームとかチューナーとかを使っている人は、メトロノームとかチューナーを買ってスマホがなくても練習できるようにする。
どうしても練習にスマホが必要という方はせめて通知はオフにしておこう。
時間帯でアプリの利用を制限できるアプリやサービスもあるのでそういうのを使うのもあり。
ぼくが使っているアプリは最後に紹介する。
7.練習場所では練習以外のことはしない
行動と場所、集中力と場所というのは結びつきやすい。
練習場所は神聖な場所にして、そこでは楽器練習しかしないというようにすると、その場所に行っただけで自然と練習モードになるし集中ができるようになる。
間違っても練習場所でエロ動画を見てはいけない。
練習スイッチじゃなくてムラムラスイッチが入るようになってしまう。
部屋が一つしかないとか部屋が狭いとかだったら、自分の向きを変えるとかそんなことでもいい。
以上がぼくが日頃の練習の質を高めるために意識していることだ。
楽器演奏がうまくなりたいなら、騙されたと思って一つでもいいからぜひやってみてほしい。
最後にグッズとアプリを紹介して終わります。
※ グッズとアプリ
・タイムタイマー
25分練習して5分休憩する、をするためには時間をはからなくてはいけない。
スマホでも時間は計れるけど、さきほどお話ししたとおりスマホは練習部屋に置いておきたくない。
クッキングタイマーなどでもいいけど、25分とか5分とか毎回設定がちょっと面倒。
タイムタイマーは指でさっと時間設定できるし視覚的に残り時間がわかりやすいのでおすすめ。
タイマーにしては高いけど、練習効率が上がることは時間が増えるのと同義なのでそう考えると安い。
・Opal
スマホを時間帯ごと、アプリごとに利用制限できる。(現状iPhoneのみ対応かなっぽい。)
ぼくはマンガが結構好きなのだか、練習する時間帯はマンガアプリを制限したり、SNS、YouTubeを制限したりしている。
あと早起きして練習したいので、夜更かししないように夜もアプリの利用制限をしている。
すべての機能使うには年間約100ドルかかるので、そこそこ高いけど、アプリで無駄に時間を使ってしまうことが減るので、時間を買うと思えば安すぎるくらい。
上記リンクからアプリいれると30日間は無料ですべての機能が使えるのでお試しで使ってみてもいいと思う。
以上です。
あなたの楽器人生に幸あれ。
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