左心不全と右心不全 疾患の復習~心不全
左心不全
心不全の原因が左心の機能低下による場合を左心不全といいます。
左心不全では、左心機能の低下により①左心拍出量の低下と②肺うっ血を生じます。
①左心拍出量の低下
大動脈への心拍出量が低下することで、循環血液量が低下します。
②肺うっ血
左心室に戻れない血液が肺に溜まり(肺うっ血)、肺に水が溜まった状態(肺水腫)となる。
左心不全の症状
①左心拍出量の低下
大動脈への心拍出量が低下することで、意識障害(脳虚血)、冷や汗、低血圧、四肢チアノーゼ、動悸、乏尿(腎虚血)が起こります。
②肺うっ血
肺に血液がうっ滞することで、労作時の呼吸困難、チアノーゼ、起坐呼吸がなどが起こります。
右心不全
心不全の原因が右心の機能低下による場合を右心不全といいます。
右心不全では、右心機能の低下により①右心拍出量の低下と②体静脈うっ血を生じます。
右心室に戻れない血液が体循環に留まり、全身の浮腫に繋がります。
右心不全の症状
体静脈のうっ血に伴う症状
・浮腫に伴う体重増加(2〜3kg/月増えていたら、心不全の急性増悪の目安)
・肝臓や消化器系に血液が溜まるため、食欲不振・悪心、肝うっ血の症状。
・腹水による腹部膨満感
以上、今回は右心不全、左心不全についてのおさらいでした。
勉強のペースとクオリティをもっと上げて行く予定です。
乞うご期待を! それではまた
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?