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『ラ・ラ・ランド』で恋愛を考える。

 若干、ネタバレがありますので、「まだ見てない!やめろー!」という方は、立ち去ってくだされ。「見た!」「見る予定もない!」という方は、そのまま読んでくださると嬉しいです。

 久しぶりに映画を見ました。『ラ・ラ・ランド』(2016年公開)。いやいやいや、何を今さら・・・。と思った方、そのとおり!公開された当時、だいぶ話題になっていましたよね。
 でも、僕の耳には、「どうやらミュージカルっぽいぞ」という噂が入ってきており、ミュージカル素人の僕はこの映画を敬遠していました。ミュージカルの良さを、まだ感じられていないのです。話していたかと思うと、急に踊り出し、歌い出す。(だいぶ偏見が強い。ごめんなさい!)

 なぜかアマプラのおすすめに出てきて、夏休みでたっぷり時間がある僕は、ポチッと押してみたのでした。

いたるところでの色遣い?が素敵でした。
夢追う人々が集うロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは、女優を目指してオーディションに挑戦する日々を送る。一方、場末のバーでピアノを弾きながら、自分の店でジャズを心ゆくまで演奏したいという夢を抱くセブ。ひょんなことで出会った2人は思わぬ再会を果たし、互いを励まし合いながら夢に向かって進んでいこうとする。

 まず冒頭の渋滞シーンで、「むむむ、やっぱりミュージカル!車の上で踊り出した!」と思いましたが、何とか我慢。その後、「ラ・ラ・ランドって恋愛の話なんだ」と軽く驚き、どんどん話にのめり込んでいきました。本当に映像というか、色が鮮やかで、とても綺麗なのです。

 そして、終盤、ラストシーン。見た人それぞれで、思うところがあるのでしょう。「ラ・ラ・ランド 感想」で検索してみると、面白いです。
 僕は、このラストシーン好きです。10代の頃だったら、また違った感想を持ったんだろうなあ。二人が、思わぬ再会を果たし、何も言わずに見つめ合い、頷き合う。その前の、男のピアノの演奏も情感たっぷりで、胸にきました。

 「いい映画だったなあ」と思い、感慨に耽っていましたが、一つ疑問が。映画ではなく、自分の話です。「はたして自分は、こんな素敵な恋愛をしてきたのか」です。
 お別れした人と、思わぬ再会をしたとき、「何も言わずに見つめ合い、頷き合う」ことができる人って、どれくらいいるのだろう。少なくても、僕はできません!すぐに目を逸らして、逃げ出すでしょう。いや、相手が逃げ出すパターンもあります。どちらにせよ、『ラ・ラ・ランド』のような恋愛はしてきていないのです。

 『ラ・ラ・ランド』はシンプルなハッピーエンドではありませんが、この出会いは、2人を幸せにしたんだろうなあと思いました。何というか、2人で過ごした時間に意味があるというか。「結ばれないなら、出会わなければいいじゃないか!」という方、うん、確かにそうなんだけど、出会う前と別れた後では、2人は全然違うと思うんです。成長と言っちゃっていいのか分からないけど。
 そう考えると、僕がしてきた恋愛も、やっぱり意味があったんだろうなあと思います。人との出会いに感謝です。

 この映画を見て、ちょっとだけ「ミュージカル、面白いかも」と思えました。とりあえず、今度、妻を誘って、映画でも見に行こうと思います!

 

 


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