おかえりクラッシュ・バンディクー

幼稚園児の頃、初めてクラッシュ・バンディクー3をプレイしてから私のゲームとの触れ合いは始まった。

最初は何度も何度もゲームオーバーになりながらプレイしていたが、段々とプレイヤースキルは磨かれていきラスボスを倒した時の高揚感は今でも忘れない。というのも、このクラッシュ・バンディクーシリーズは非常に難易度の高いゲームとして有名であり、幼稚園児であった私を苦しめるには十分すぎる内容であった。

現在ではクラッシュ・バンディクー4とんでもマルチバースという新タイトルが発売され、悠久の時を経て思い出のクラッシュ・バンディクーがかえってきた。難易度の高さはそのままに魅力的な姿になって生まれ変わったクラッシュのおバカさは私には眩しいものであり、私はもう大学を卒業して社会人になったが、クラッシュはいつまでも幼稚園児の頃に見た姿のままなのである。なんとも言い難い感情で胸がいっぱいになった。

いまを生きている子ども達も、かつて私が体験したようなハラハラドキドキをこのゲームを通して知っていくのだろうと思うと、ゲームの持つ力はすさまじいなと感じる。「ゲームは一日一時間」などという標語を疎ましく感じていた時代はとうに過ぎ、一時間プレイする時間の捻出に悩むほどに私は年を取った。どうか子ども達には時間の許す限りゲームをプレイし、ゲームでしかできない貴重な体験を楽しんでほしいものである。改めて子ども時代の私に大切な時間を与えてくれた存在にお礼を言いたい。

       ありがとうクラッシュ・バンディクー!!!

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