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【香港旅行記①】垂直に暮らす街

 2024年2月7日(水)、この日から一週間、旧正月の休みを利用して、香港旅行に出掛けることにした。なぜ香港か?と聞かれれば、明確な答えがある。「航空券が安いから」と「行ったことがないから」という理由である。航空券は、キャンセル保証/保険/預け手荷物などのオプションを全て捨て去りステゴロかつ、平日の昼間に出発し、祝日を一日残した夜に帰宅、という需要が低い日程で、往復36160円。わけあって、台湾から定期的に出国する必要があり(こんなふうに書くと分かる人には分かってしまうだろう)、節約のため、できるだけお金のかからない場所に行きたかったのだ。日本に帰国するのも同じくらいの値段なので、それでもいいのだが、折角なので、行ったことのない場所に行ってみようと思った。健康な好奇心は、健康なうちに満たすに限る。
 ところで、中国語で「折角なので」と言いたい時はどう表現するんだろうか?1年と3ヶ月も台湾に住んでいるのに、まだ知らないことばかりだ。

 台湾の宜蘭から1661という、桃園国際空港への直行バスに乗っている。実は朝寝坊をしてしまい、バスターミナルまで車で送ってもらう約束をしている親友に、出発予定時刻の5分後くらいにドアをノックされて初めて起きた。「飛行機行っちゃったよ!」と彼なりのユーモアで起こされて、絶句してしまった。しかも、荷物をまだまとめていなかったので、大慌てで「ヤバい」(彼は日本カルチャーに詳しく、簡単な日本語なら通じる)、「謝謝」、「對不起(ごめん)」を繰り返しながら支度をした。彼がいなかったら本当にやばかった。


持ち物について

 ここで、やや唐突だが、僕が(海外)旅行に行くときに、準備するものを紹介したいと思う。自分で言うのもなんだけれど、結構一人でいろんなところに行ってきたので、段々と旅の支度が上手になってきた。それを知識として、ここで共有してみたいと思ったのだ。

【入れもの】
・無印の黒い布製バックパック
 長く使っているからというのが大きな理由。本当は防水性能がもう少し欲しい。まあバックパックは何でも良いのだけれど、強調したいのは、キャリーバックを用いないこと。キャリーは、①移動に時間がかかる、②重量で体力を消耗する、③置き場所に困る、の三重苦である。一人で旅行する分には、無くて困らないどころか、得することばかりだと思っている。
・ビニール袋
 洗濯物、汚れ物を入れるのに使う

【着るもの】
・半袖Tシャツ 3枚(内1枚着用中)
・黒長ズボン 1本(着用中)
・無印の袖なしライトダウン 1着(着用中)
・アディダスのジャンパー 1着(着用中)
・靴下 1束(フォーマルな場所に入る時用)
・パンツ 3枚(内1枚着用中)
・ネックウォーマー 1個(着用中)
・便所サンダル 1足(着用中)
 というラインナップ。全て書き出してしまうと、丸裸になってしまったようで恥ずかしい。このようにほぼ着ているので、バックパックの中にはほんの少ししか衣類が入っていない。
 できるだけ①軽くて②雑に扱えて③(冬なら)防寒性能が高いor(夏なら)早く乾く素材、が良い。旅行の目的が、オシャレな場所に行って写真を撮ったり、声をかけられてチヤホヤされたい、とかじゃ無ければ、高価な/お気に入りの服を着ていく理由は何もない。
 便所サンダルについて説明する必要がある。ゴム製で柔らかく、歩き心地が良いことと、水陸両用であることから普段履きをしている。運動靴は、自分があまり好きではないこともあるけれど、蒸れること、靴下が必要なこと(=荷物が増える)、濡らしてしまったときに不快度が上がること、長時間の歩行で靴擦れし足を痛める可能性があることなどから、採用していない。ただ、便所サンダルは靴擦れこそはしないが、足の甲の筋とか、アキレス腱とかは少し痛くなることがあることが玉に瑕。あと、すれ違う人に「こいつまじか」という目で見られるのも、欠点かもしれない。

【記録するもの】
・ノート
 立ったままでも書けるよう、背表紙が硬いものが望ましい。あとは、アディダスのジャンパーのポケットに収まるとなお良い。今の所、文庫よりも一回り大きいB6サイズがベストだけれど、よく見かけるのはA5サイズばかりで、少し嵩張る。
・ペン(鉛筆/ボールペン/マジックペン/色鉛筆の4種)
・カメラ
 ここ数年、スマホで十分だと思って持って行かなかったけれど、久しぶりに使ってみたらすごく楽しかったので。ただし、レンズは単焦点で最小サイズにして、他のレンズは持ち込んでいない。複数レンズを交換する手間を省いている。ミラーレスカメラとかを持っていたらそっちのが良いかもしれない。

【健康状態/精神衛生を維持するもの】
・水筒
 350mlの象印製。保温性能があり、水漏れしなければOK。
・歯ブラシ/歯磨き粉
 ドミトリーにはこれらが用意されていないことも多いため、必ず持参。
・タオル 1枚
 使い心地の良さと、無くなっても構わないもの、との間くらいのもの。洗ったシャツを乾かす、汗を拭く、風呂あがりなどで使用。
・ヘッドホン/イヤホン
 好きな音楽を聴くことは、一番の精神安定剤になる。
・耳栓
 ドミトリーに泊まることが多いことから、騒音回避のため。今回から導入。
・文庫本
 期間と目的地から想像して、その時の自分に必要そうな本を一冊だけ持っていく。今回は『現代語訳 日本書紀』(2005,河出書房,福永武彦訳)にした。

【電気関係のもの】
・スマホの充電器
・カメラバッテリーの充電器
・香港用プラグ変換器
・モバイルバッテリー
・(小さめの)蛸足配線
 ここら辺は説明することがあまりない。強いて言えば、蛸足配線は、一口を三口くらいに増やす、ポケットサイズのもの。

【持って行かないもの】
・カッター/定規/コンベックス(メジャー)
 建築関係者必須アイテムだが、空港で取り上げられる可能性があるので置いていく。
・免許証や保険証、ポイントカード
 自国でしか用いないものは、紛失する可能性をなくすため、できるだけ持っていかない。
・靴
 便所サンダルのときに先述したとおり、重く嵩張るため。


 と、こんな感じなので、朝起きて10分で準備をするという状況になっても、何とかなってしまった。キャリーバッグにパンパンに荷物を詰める必要があったら、間違いなく飛行機を逃していた。良い友達を持ったことと、自分の身軽さに改めて感謝。

旅の目的を定める

 さて、長距離バスが新北市を超えて、桃園市に入ろうとしている。空港にはなんとか1時間半くらい前につけそうなので、乗れるだろうと思う。今回も、ベトナムのとき同様、旅のテーマを設定してみたい。

・丁寧なスケッチを描くこと
 前回は、量こそは多かったものの、詰め込みすぎて、それぞれの質が低くなってしまった。描くこと=観察すること、という信条でやっていたけれど、描くこと自体が目的化してしまっていたので、もう少し、人に共有すること(後で自分で見返したときにも思い出せるよう)を意識して描きたいと思う。

・予定をあらかじめ設定しないこと
 ベトナムのときよりも、期間が長くかつ国土が小さいため、かなりゆっくり見れると思う。また、旧正月で結構いろんなところが休みになっている可能性がある。人が設定した「見るべきもの」や「食べるべきもの」に左右されない良い機会だと思って、本能で行きたいと思った方向に歩いてみたい。

・写真をちゃんと撮ること
 カメラを携えて行くので、記録としてだけでなく、”写真として“好きなものも撮れたらと思う。人に見せることを前提として。

 沢山書いたことですごく縛りが多く見えるけれど、以上3点を意識して、楽しく旅しようと思う。

 つい先ほど桃園空港に着いて、急ぎ足で手続き窓口に向かったら、驚くほどのスピードで全ての手続きが終わってしまい、今は搭乗口で飛行機を待っている。そこでkurayamisakaというバンドの音源を聴いていたのだけれど、歌詞がぴったりでジーンときてしまった。

巡るめく季節が早すぎて待ちぼうけ
立ち止まる暇もないようだったな

seasons/kirayamisaka

 台湾に戻ってきて3ヶ月があっという間に過ぎてしまい、また出国しようとしている。この根無し草みたいな生活に、自分が望んだこととはいえ、少し焦る。3ヶ月前からどれだけ成長できただろうか?
 「立ち止まる暇もない」わけじゃなくて、「立ち止まる暇もないようだったな」という歌詞が素晴らしいと思う。毎日に暇を見つけることはできるけど、過ぎてしまえば、まるで「ないようだった」と感じてしまう、人生ってこういうことの繰り返しなんだろうと思う。今度の香港では、立ち止まることができるだろうか。

詰め込まれる人々

 スサノオノミコトが大量の酒の樽を用いてヤマタノオロチを泥酔させて、寝込みを襲って倒したところあたりで、飛行機が香港に降り立った。日本神話の英雄はヒーローっぽさがあまりなくて面白い。予定の30分遅れで、14:10くらいだった。台湾とは時差がないようだ。両替(6000台灣元が1302香港ドル[以下HKDと表記]になった、日本円で25000円くらい)と、simカードの購入(10日間、88HKD、約1700円)を済ませ、市内までのバスの切符を買った。空港にいる限りだと、まだ何も台湾との違いを感じられないくらいそっくり。台灣同様、繁体字(旧字体)を使っており、外に出てきたという感覚がまるでない。英語を用いる店員さんの割合が多いことが、唯一と言ってよい違いだ。

バス乗り場の風景

 バス乗り場の屋根が高いため、風に吹かれた小雨が顔に当たったときに、初めて雨が降っていることに気づいた。友達が持たせてくれた折り畳み傘が役に立ちそうだ。15:30頃、バスが出発した。2階のいちばん前の席に座ったので、雨粒の向こうではあるが景色がよく見える。空港周辺はインフラ等の大規模開発をしているようで、足場とクレーンと紅白の車止めが大量に目に飛び込んでくる。

絶賛開発中の空港周辺

 空港から出たバスは、海の上の道路を走って東に向かう。思ったよりビルが乱立しているわけじゃないんだな、と思いながら写真を撮っていたら、小さなトンネルを抜けた途端、急にイメージ通りの香港が登場した。

トンネルを抜けてすぐ、霧の中のビル群

 朝寝坊したおかげで、まだ朝から何も口にしていなかったので、流石にお腹がすいた。なんとなくの方面だけ理解して乗ったバスだが、どうやら友達(香港出身の両親を持つ台湾人)のおすすめ店の近くを通りそうだったので、Googleマップを見つつ、適当な場所で降りた。
 お店は大繁盛だったけれど、回転率が良くてすぐに入れた。65cm四方の小さい机に、4人が座れるようになっており、他人だろうが関係なく、パズルのように詰め込んでいく。僕は、二人のおじさん(彼らも他人同士)が座っている席に通された。どおりで回転率が良いわけだ。

おじさんたちが支払いを終えると、一人の若者と、老夫婦が順に僕の相席となった

 サンドイッチ、スクランブルエッグ&ハム、ベーコンが入ったシチュー味のスープパスタ、コーヒー、のセットで52HKD(約997円)。店員さんにお皿を放り投げられて、自分が大陸側に来たことを思い出した。このぶっきらぼうな接客から、異国を感じて嬉しくなる。味は一級品だったが、人が近すぎてどうも落ち着かない。これをもっと(コメダのような)落ち着いた空間で、ゆっくりと楽しめたら最高だと思う。

見た目以上に美味しい

 ノートを忘れてしまったので、そこから一番近くにあった日用品店へ。Campus製のノートがいくつか置いてあり、しかもまあまあ安かったので、日本製はここでも人気なんだな〜と思いながら手に取ったら、Capableのノートだった。笑いを堪えながら他のも見てみると、Gambolのノートも置いてあった。他にも、無印的なデザインのものとか、元ネタを当てながら店内を巡るのが楽しかった。結局、無印もどきのA5ノート(9HKD、約173円)を買って、ホテルの方向へ向かう。

Campusもどきと、無印もどきの”リソグ“ノート

 今日のホテルは、かの有名な「重慶大廈(チョンキンマンション)」。沢木耕太郎が泊まっていたのも多分ここだし、『恋する惑星(重慶森林)』のタイトルの由来も(多分)ここにある。ホテルから九龍灣(クーロンベイ)までが近く、まだチェックイン予定の18:00には早かったので、先にそちらを見に行った。林立するビル群と、先端の広告が、いかにも香港らしい景色。多くの人が記念撮影に励んでいる。天気の影響も相まって霧がかった光景は、幻想的で美しく、しばらくそこに止まってゆっくりしていた。

九龍灣を挟んで香港島を望む
九龍灣に佇む人々
多くの外国人でごった返す入口付近

 ホテルにチェックインしようと、重慶大廈に入ってみるも、その大きさにびっくり。平面はA~F区に分かれ、そのそれぞれに二つずつのエレベーターがある。自分はD区の10FがロビーであるParis Hostel。他のホテルも、名前は世界各国の魅力的な都市になっているが、多分中身は大差がないと思われる。2本のエレベーターは止まる階が違い、向かって左側のものは偶数階に、右側のものは奇数階にしか止まらない。なんだか不便だなと思ったけれど、全部で16階もあるこの高層ビルでは、こうして役割を分けないと、止まる階が多過ぎて混雑は加速することになるだろう。「人を垂直に運ぶ」という目的に素晴らしく特化した機能的な設計だ。

遥か上空から降りてくるエレベーターを待つ人々

自分の中の偏見と戦う

 首尾よく10階で降りて、案内通りに歩くと、ガラス戸の向こうで緑色のターバンを巻いたインド人らしき男が手招きをしている。僕は反射的に避けてしまい、先に他の扉も見てみるが、どれもガラスがなく向こうが見えないし、サインらしきものもないため、観念して怪しい男の元へゆく。パリホステルを探しているというと、ここだよ〜という感じで歓迎される。奥のカウンターには別の小太りの男がいて、手書きの名簿から(なんと2024年にも手書き名簿は存在した!)suzukiという文字を見つけてくれた。予約サイトを通してクレジットで既に支払いを済ませていることを確認してくれたのち、蛍光ペンで僕の部分に三度ほど入念に線が引かれたのち、チェックイン完了となった。「オッケー、着いてきて」と、ターバンの男と一緒にまたエレベーターにのる。どうやらターバンは説明役、小太りはチェックイン役らしい。

 ターバンが、エレベーターを待つ時間に雑談を仕掛けてくる。「どこから来たの?チャイナ?」どうやら怪しいやつでも、嫌なやつでもなく、普通に良いやつだ。自分の偏見を反省しながら、「ジャパンだよ」と答える。一緒に6階に向かい、タッチパネルのパスワードと、ベッドの位置を教えてくれた。シャワートイレはいつでもどれでも使って良いからね〜とのこと。部屋にリュックを下ろしたあと用を足しに行くと、2つのシャワートイレがあることがわかった。一つは、想像の8倍くらい綺麗なバスルームで、感動した。しかしそのすぐ後に、鍵をかけることができないことに気がついた。鍵が壊れているのではなく、最初から鍵をつける気がない様子だ。仕方なく、もう一軒の鍵がかけられる方に入る。そちらは想像通りの汚さ。つまりもう一室の1/8くらいの満足度である。このホステルでは、清潔さと安全さを天秤にかけて、人の判断力を試しているのだろうか。
 トイレを済ませて出ると、一人の男と出くわす。「問題ないか?」と聞かれる。このトイレの鍵は無いのか?と聴くと、「そう、No key。」と彼も苦笑い。僕も釣られてハハハと笑いながら別れたけれど、なぜ僕が来たばっかりだと分かったのだろう?
 すこし考えてみたら、先ほどのターバンだと気づいた。その時はターバンを外しており、カールのかかった長髪が垂れていたので気が付かなかった。やはり彼はいい奴だ。しかしなぜ、ホテルスタッフであるはずの彼が、洗濯物を洗濯機に突っ込んでいたのだろう。不思議なことばかりだ…と思ったけれど、ここで暮らしながら働いているのだろう。このあとも、多くの住人兼スタッフに歓迎されることとなった。

Paris Hostelの記録スケッチ

 マンションの1、2階はモールになっており、多くのお店が入っている。ほとんどがインドから中東にかけての、香辛料の匂いを強く漂わせている。店の前に座り込んで雑談したり、健気にビラを配ったりしていた。突然他の国に来てしまったようで、すごく不思議な感覚になった。
 ポケットに手を突っ込んで財布を握りしめながら、胸元のパスポートをしきりに確認する自分がいた。用心するのは勿論正しいことなんだけれど、自分の内に潜む偏見が恐ろしくなった。彼らがインド人に似ているとか、肌が黒いからという理由だけで、恐いという感情が引き起こされたのだ。そんな気持ちになってしまうこと自体が少し息苦しくてマンションを飛び出すと、嘘のように華人ばかりで、聞こえてくるのは中国語ばかりである。
 中国の片隅に、外国人が多く観光に来るグローバルな街、香港があり、その香港の中心に、中東系の外国人ばかりがいる激安ホステルが大量に入ったビル群があり、それらマンションの各階には大量の部屋があり、その小さな部屋の一つ一つには3つの二段ベッドが所狭しと並んで、世界各国からのバックパッカー6人が共に一夜を過ごす。この入れ子状の世界の、無数にあるベッドのうちのただ一つに、自分が今横たわって文章を書いている不思議。

ジェネリックシティ

 晩御飯を探しつつ、ほぼ目的なくブラブラしていたら、30分とせずに飽きて来てしまった。何故かというと、どの通りをどう曲がっても、同じような景色が繰り返されるからだ。同じようなお店、同じような人、同じような道…。「今ここ」である必要が全く感じられない。店を選ぼうにも、日本式、台湾式、中国式、トルコ式など数多くあれど、決定打となる要素が欠けており、選びあぐねてしまった。どれも別にそそられないのだ。ノートもご飯もホテルも、どれもどこか他の国の劣化コピー版を思わせる。一体香港とはなんなのか?と考えずにはいられなかった。
 結果、節約のためにも、コンビニで済ませることにした。コンビニの中も、世界中でみられるものばかりだ。せめてもの抵抗で、香港初のサンミゲルというビール(13HKD、約250円)を飲むことにした。ビールを飲みながら、カップ焼きそば(9HKD、約173円)を路上でかき込んでいる、便所サンダルを履いた日本人。我ながら、ヘンテコな生き方をしている。サンミゲルのお陰か、単にアルコールが回ったのか、やっと「僕は今香港にいる」という実感が湧いてきた。

初日夜のレストラン(写真左側)
サンミゲル(背景が汚くてすみません)

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