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私的 De-Sign 的思考術

デザインという言葉の定義は幅広く、ぼんやりと見た目がクールなものを作ることがデザインと思われていると感じます。

言葉のとらえ方は人それぞれだし、どれも正解だと思いますが

一つの考え方として整理して理解しておくことで、デザイナーやクリエーター以外の領域ので活動しているビジネスパーソンにも役立つ内容なのではないかと思い、10年以上デザイン活動をしてきて私が今考えるデザインについて、ここで少しだけまとめて少しだけ発信してみようと思いました。

なお、この内容は2015年以降、私が行っているセミナーや大学での講義内容から抜粋した内容になります。


デザイン = デ・ザイン

デザインの単語を分解すると「de」と「sing」に分解できます。

「sing」は現状にあるモノやコト のことです

それに対して、

「de」は否定形の言葉です。

つまりは、現状を否定することがデザインの原型になります。

少しわかりやすく要約すると

「今はこうだけど、こうしたらもっと良くなるよ」

ということです。


現状の何を否定するかが重要

上記のような定義からデザインについて考えると

現状のなにを否定するかが重要です。

なんでも否定すればいいものでありません。より効果的なポイントを見つけて出し否定するのです。

そのためには現状をよく観察して改善すべき課題や、より強調したい魅力を見つける作業が必要で、その調査の延長線上にマーケティングなどの言葉があります。

デザインというと派手な見た目のイメージかもしれませんが、このような下準備が何よりも重要だと私は考えます。

これを疎かにすると、なにを目指してデザインしているのかわかりませんから、多くの場合千本ノック状態になります。

というか、テーマなしでデザインという言葉は成り立ちませんし、その状態で何かつくったり考えたりすることは高確率で無意味なものになっているはずです。

課題設定を明確にしてデザインできていますか?


最近の目にするものでデザインの対象が不明確なものが多くあるように感じます。せっかく時間やお金を使ってやっているわけですから、ちゃんとデザインしましょう。

お近くいるデザイナーに「これは何をデザインしたのですか?」と質問してみてください。質問に答えられなかった人はデザイナーではありません。もしくは動物的な嗅覚にすぐれた天才型です。それかクリエーターとはいえるかもしれません。私のデザインという定義から外れた人という感じです



対象を徹底的に観察して適切な課題設定をしよう(イシューを見つめよう)

それがあってのデザインなのです。



まとめると

私が考えるデザインのすべてには理由があります。

〇〇に対して〇〇したいから、こんな手法がいい

そんな感じでデザイン活動をしています。

ここまでまとめてきた中で、デザインとは私たちが日頃何かを活動する中で少し意識すればできる普遍的な思考方法の一つだということを感じていただけたかと思います。

私が伝えたかったことをざっくりいうと、デザインという言葉はデザイナーやクリエーターのための言葉ではなく、誰でも扱うことができるものだということであって、この思考方法はいろんなビジネスシーンにも役に立つということです。もちろん思考の深さはそれぞれですが少し意識するだけで多くのことがスムーズに進んだりしますので是非このデザイン的な思考方法を実践してみてください。


このことを意識するだけで少しだけ世界の見え方が変わってきますよ。



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