書き続ける秘訣。③
書き続けるためのコツは沢山書くことです。
品質を無視し、とにかく書く時期を意識的に作ることが大切です。
そう書きました。
そして、この書くスタミナを練る時期に大切なことは「あわよくばこれで世に出よう」などという甘い考えは捨てることです。
ただ、書くために書くのです。
専門学校で三年間教えました。その間に教え子の何人かが挑戦しましたが、十本目で脱落しました。
アメリカの学生を指導したこともあります。北京の映画業界のプロも英語で指導したことあります。
この十本目というのがマジックナンバーで今までは例外なくここで脱落しました。
この五十本は品質は関係ないので書いたという事実は確認しますが、このステージでは私はほとんど書いたものを読みません。
日本人はお手本をなぞらせるのが好きですが、そんなことしたらその人のオリジナリティを潰してしまい、凡庸な書き手にしてしまいます。
必要なのはただ書くために書くこと、夢中になって書くこと、どういうものを書いたら良いのか自分で考えることです。
その伴走はしますが、どこに向かって走るかは言いません。
書いたものは自分で読むこともできるし、そもそも「どこに向かって走るか」が書き手としての個性の全てではないですか。
まず、書くスタミナをつける、個性を育てることが大切だと思います。
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