《連続投稿549日目》研究所+店舗=イノベーション~研究所併設店舗のポテンシャル~
日経電子版の記事【アルビオン、実験見せる新店開業】では、コーセー傘下の化粧品メーカー「アルビオン」の、店内に研究所を設け化粧品作りの一部を公開するという、新しい業態の店舗がリポートされています。
今までも、例えば無印良品の靴下工房など、店舗内に編み機があって、まるで店舗に工場が併設されているような施策はありますが、『研究所併設店舗』というのは私は初めて聞きました。
研究・開発という企業にとってはトップシークレットに属する部署を、たとえその一部であっても店舗内に置く、文字通りの「オープンラボ」には、それなりの制約はあるのでしょうが、それを越えたメリットとは何なのでしょうか――
▶オープンラボのメリット
① ワークショップの拠点になり、重要な顧客接点たりうる。
② 顧客に説得力のあるレクチャーを行える機能がある。
③ 新商品の発売時にその作り方を見せて購入に繋げるような施策。
④ 通常はない来店客と研究員の接点がイノベーションへと繋がる。
確かに、企業と顧客がその接点で密に繋がり、プロダクトをコ・クリエーションする優位性は大きく、であるならば、その接点を店舗などの営業部門だけでなく、開発部門にまで広げ、研究員が、直接ユーザーの生の声を聞けるようなエコシステムには、イノベーションへと繋がる大きなポテンシャルが感じられ、今後の展開が楽しみです。
企業の研究という機能が、オープンラボを通して顧客と直接の双方向性を持つ事の意義は大きいと思います。
▶旧来の顧客接点=顧客~営業部門~研究・開発部門
▶研究所併設店舗の顧客接点=顧客~営業~研究開発
+顧客~研究開発
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