『天使の翼』第12章(75)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~
『ふふ。さすがは、詩人さんね。あなたが盆地、盆地と言っているあの地形、実はカルデラなの。巨大カルデラ』
「火山だったの!」
『安心して、死火山だから。……見た目には別世界のように見えても、『盆地』の中と外は、地質学的にはつながっている。鉱物が豊富』
わたしは、改めて登りゆくアンコーナの太陽に照らされた大地を見晴るかした。
……きっと陽の角度によって山肌の色彩は、驚くほど繊細なグラデーションを見せることだろう。
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