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ご当地食の経済効果

 日経電子版の記事【マヨネーズ好きな町は? クイズで巡る「ご当地食」】は、1世帯当たりの消費額で意外な地域が意外な食べ物でトップに立つ状況をクイズ形式で紹介している記事です。



 この興味尽きない記事から、それでは何故その地域がトップになったのか、その理由と考えられる部分を整理してみると――

▶何故トップになったのか?

① ベッドタウン化で子育て世代が増え、時短調理である鍋物が好まれる。

② 太平洋戦争中の国策で、かつお節工場が沖縄に多数作られた。

③ 栄えた繊維産業の問屋の人が喫茶店で商談した。

④ 外食店が少なく、家に持ち帰る習慣が。

⑤ マヨネーズと相性のいい食材がある、好き。

⑥ 日常的に食べる習慣が根付いている。

⑦ 茶道の文化があり、贈答用・普段の菓子として定着。

⑧ 魚より肉を好む傾向

⑨ 共働きが多く、出来合いの揚げ物に需要。



 こうしてみると、特定の地域が特定の食でトップになる理由には、歴史的・時代的・文化的・地域的な背景が大きく、それが時と共に食習慣として定着してきたのだと考えられます。

 この貴重な資産が、消費額トップというデータでエビデンスを与えられた時、それをキャッチフレーズにして売り込みを掛けたり、観光客を呼び込む話題作りが軌道に乗れば、大きな経済効果というポテンシャルがある事は明らかです。




#COMEMO #NIKKEI

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