《連続投稿575日目》アフターコロナのコンビニとは~脱皮するコンビニ~
コロナ危機にあって、『外食減少』・『巣ごもり消費増加』といった消費行動の変化は、コンビニにはダイレクトな追い風とはならず、実際には、低価格で品揃えが豊富なスーパーに需要が集中しました。
日経電子版の記事【ローソン「出店目標やめた」 脱コンビニへ経営見直し】や【セミセルフレジ、セブン全店に 8000店レイアウト刷新】などからは、ウィズコロナ・アフターコロナの時代のコンビニのあり方を示唆するキーワードが様々に読み取れます。
さっそく、記事からそれらのキーワードを拾ってみると――
▶コンビニ、ウィズコロナ・アフターコロナの
キーワード
①巣ごもり消費⇨様々なコトを家で行う『家庭化』への対応。
(例:ミールキット・家飲みに対応したまとめ買いのレイアウト、など)
②低価格⇨日常的にたくさん消費するとなると『経済性』は無視できない。
③プチ贅沢⇨その一方で、外での行動が制限される反動もあり、『特別感』
が求められる。
④目的買い⇨コンビニエントであることより、日常使うものが欠品なく
揃っている『日常性』が求められる。
⑤個店主義⇨地域によって求められるモノ、日常性には差があり、
『地域性』が求められる。
(例:「(記事より)周りに店が少なくコメなどが売れる北海道北見市では
一度に購入する量が多い」)
⑥指名買い⇨そんな中で競合と差別化できる商品、ヒット商品、PBといった
『独自性』が重要となる。
こうしてみると、これからのコンビニの品揃えは――
(1)地域と家庭に密着してその日常を支えるものでなくてはならず、
(2)継続的に消費の大きな部分を担っていくには、当然のことながらリーズナブルでお買得な価格も求められ、
(3)そんな中でも、特別感と独自性を打ち出して差別化を図る、
――といった必要がありそうです。
一見して当たり前のようにも思える『家庭化』・『経済性』・『特別感』・『日常性』・『地域性』・『独自性』を地道にとことん追求する事が、新しい時代のコンビニに繋がるのであって、今、コンビニはその方向で脱皮する事を求められているのかも知れません。
(付記:コンビニのオペレーション面での未来像については、下記の拙稿で考察しています。)
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