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ビジネスを考える

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2020年5月の記事一覧

コロナで分かったIT化のベネフィット~ウィズコロナからアフターコロナに繋がるITの利便性~

 日経電子版の記事【コロナが変える不動産ビジネス 時間限定カギや時間貸し】では、新型コロナウイルスの感染拡大によって、不動産ビジネスの現場でスマートロックが活躍する状況がリポートされています。  この記事から浮かび上がってくるのは、(例えばドアのカギ本体とスマートフォンなどからなる)物理的な鍵のないスマートロックという存在が、ウィズコロナの現場だけでなく、アフターコロナのシーンでも重宝されそうだ、という事ではないでしょうか。  さっそく、記事などからそのベネフィットと使用

「売り切れ御免」vs.「品切れご法度」 ~サスティナブルな『当日売り切り』~

 日経電子版の記事【「当日売り切り」顧客つかむ エブリイ、増税後も好調】では、大手総合スーパーに対抗すべく、「いつでもある」というUX(ユーザーエクスペリエンス)を捨てた、広島・岡山が地盤のスーパー「エブリイ」が紹介されています。  スーパーのユーザーにとって、「いつでもある」というUX、品切れのない安心感には大きなものがあるはずですが、一般論として、逆にそこを取っ払うとどうなるのでしょうか?―― ▶「売り切れ御免」の効果① 鮮度が命の生鮮食料品の翌日持ち越しがなくなり、

なぜウォルマートはネット売上高伸び率でAmazonを上回ったのか?~米ウォルマートの優位性とは~

 日経電子版の記事【米ウォルマート、宅配でAmazon猛追 ネット通販74%増 20年2~4月期】では、アマゾンの1~3月期に対してウォルマートはコロナ禍がより深刻化した2~4月期と単純比較はできないとしつつも、ネット売上高の前年同期比で24%<74%(過去最大の伸び)と大きく上回った事がリポートされています。  さっそく記事からウォルマートの強み、優位性をピックアップしてみると―― ▶米ウォルマートの優位性(1)19年9月に年98ドルで何回でも追加料金なしで宅配するサー

ビュー数ベスト11位から20位まで

 皆様のおかげをもちまして、2020年5月19日、noteへの連続投稿が500日を達成できましたことに、改めてお礼を申し上げます。  この機会に、前回の『ビュー数ベスト10』に引き続き、全769記事(2020年5月26日14:04現在)から、『ビュー数ベスト11位から20位まで』をご紹介させていただきます。 〔凡例〕① ビュー数は、2020年5月26日14:04集計(全期間)に基づいて      います。     ② 本稿は、数値や順位に大きな変化があった時は、随時更新

自然界・人間界・情報界~いま必要なのは情報の情報~

 日経電子版の記事【情報洪水から「要」抜き出す】では、ネットの隆盛と共に天文学的に増え続ける情報洪水の中、研究者の世界で注目を集める、AIを利用して学術論文の要約を提供するサービスがリポートされています。  なるほど、これはあってもおかしくないサービス、是非とも欲しいサービスですが、その背景にはどのような研究者の状況があるのか、記事などから整理してみると―― ▶研究者と学術論文①『時間がない』・・・そもそも、研究者は時間に追われている。 ②『膨大である』・・・そんな中、

ほんの少しの差が大切~ユーザーに寄り添うプロダクト~

 日経電子版の記事【排水しやすい牛用水飲みタンク、酪農家の負担軽減】では、農業・酪農用具などの製造・販売を手掛ける企業が、「(記事より)汚れがたまりにくく、排水がしやすい」牛用水飲みタンクの新製品を開発したことがリポートされています。  このごく短い記事は、とても大切な事を教えてくれているように思います。  ――それは、後継者不足等が問題となっている酪農の現場で、重くて、排水がしずらく、清掃も面倒な、扱いにくい「牛用水飲みタンク」というプロダクトを、そのままコモディティ化

アフターコロナを導く価値観とは

 日経電子版の記事【コロナが呼ぶ資本主義の分岐点(十字路)】は、ウィズコロナ・アフターコロナの資本主義のあり方を問う骨太のオピニオンだと思います。  この記事の核心をなすのは、何と言っても「(記事冒頭より)新型コロナウイルスの広がりが我々の社会や思考に与える影響について、長い目線で大局的に5つ整理」している点です。  その部分を、自分なりに再整理してみると―― ▶コロナによって再認識される価値観(1)「(記事より)人も企業も一人では生きられない」   ⇨『人と人との繋が

アフターコロナでオフィスは無くなる?それとも広くなる?~問い直されるオフィスのあり方~

 日経電子版の記事【米ツイッター、在宅勤務を無期に オフィス不要論に拍車】では、「(記事より)米ツイッターは12日、世界で働く約5100人の全社員を対象に、期限を設けずに在宅勤務を認める方針を明らかにした」と報じています。オフィス不要論、そして、不要論への懐疑論と、アフターコロナへ向けてオフィスのあり方が問い直されそうです。  この記事で最も印象深いくだりは、オフィス不要論どころか、その反対に、ソーシャルディスタンスの観点から、必要なオフィスの面積はむしろ広くなる、との指摘

オンライン化の限界~小さな画面では分からない!~

 日経電子版の記事【ウェブ面接に限界 人となりは対話で深掘り】では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って進行するオンライン化、ウェブ面接やウェブ講義の限界が端的に指摘されています。  さっそく、記事などからそれら限界をピックアップしてみると―― ▶オンライン化の限界① オンライン化された小さな画面では、全身の動きや前後の行動が  分からず、人となりを理解しづらい。 ② オンライン化された小さな画面では、皆同じように見え、個性差が  つかみにくい。 ③ オンライン化され

第1次産業こそDX(デジタルトランスフォーメーション)の主戦場

 日経電子版の記事【牛も豚もデジタル化 スタートアップが畜産現場を変革】では、畜産現場をデジタル化する、第一次産業のDXがリポートされています。  さっそく、記事からそのような事例をピックアップしてみると―― ▶畜産現場をデジタル化① 牛の首輪に名刺ほどの大きさのセンサーを取り付け、行動データを毎日  24時間記録⇨一頭毎の生体データを見える化⇨AIが平常時からの変化を  検知⇨先回りして対策。 ② エサ・水やり等の現場作業をタブレットなどに記録しデータを蓄積⇨  作業

ビュー数ベスト10

 2020年5月19日、皆様のおかげをもちまして、noteへの連続投稿が500日を達成できましたことに、改めてお礼を申し上げます。  この機会に、全761記事(2020年5月21日17:31現在)から、『ビュー数ベスト10』をご紹介させていただきます。  改めて見返すと、あまり自信のなかった記事が顔を出していたり、意外な記事が上位に来ていたり、また、ビュー数は多くてもあまりスキをもらえてない記事があったりと、様々反省させられる事が多いのに気付かされました。 〔凡例〕① 

潜んでいたサプライチェーンのボトルネック

 日経電子版の記事【トイレットペーパー品薄 物流の弱点「3つのK」】では、今般のコロナ禍において、SNSの誤情報をきっかけに全国で発生した品薄騒動にあって、製紙会社等が「生産量や在庫は十分にある」と消費者に訴えてもなお、なかなかトイレットペーパーが店頭に並ばないのは何故か(最近は回復傾向)、その意外なボトルネックがリポートされています。  なかなか店頭に並ばないのは、たとえ生産量・在庫に不安はなくとも、現実に品薄になっている以上、消費者が確保に動かざるを得ない状況があるので

予約投稿を使わないnote連続投稿500日の軌跡~投稿のメソッドと気付き~

 2020年5月19日、皆様のおかげをもちまして、noteへの連続投稿が500日を達成しました。改めてお礼申し上げます。  このnoteは、日々日経電子版の記事を読み込む中から、気になった記事を選んで、自分なりに整理し、出来れば自分なりの考え、見解を付け加えようと取り組んできたものです。その意味では、新聞に限らず、世の中の様々な媒体から注目すべきコンテンツを取り上げて、自分なりに整理し、自分自身の、自分ゴトのオピニオンへと昇華させる作業であったかも知れません。  特に変わ

《連続投稿500日まであと2日》AIにできないコト~スポーツインストラクターの存在感を見て~

 日経電子版の記事【AIコーチにできない指導 仲間と走れぬ今、思うこと】からは、ランニングインストラクターをされている方が、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の中、クラブの在籍メンバーや、この春から走りだそうとしていた人のモチベーションを鼓舞すべく、インターネットでの動画・情報発信等に取り組む姿が浮かび上がってきます。  この記事で最も印象深いのは、生身の人間であるインストラクターが通常の活動ができなくなった状況で、AIインストラクターの存在を想起し、フォーム解析