学童キャンプと太尾第二学童の価値
息子2人が通っていて、今年度は僕が会長を務めている太尾第二学童のキャンプが4年ぶりに開催されました。
児童と保護者合わせて130名を超す、大規模なキャンプです。
学童って大変…それだけ?
太尾第二学童は、保護者達で運営しています。
キャンプも保護者達が準備、計画します。
企業型の学童やキッズクラブの様に、お金を払ってあとはお任せ、というスタイルではありません。
でもそれって保護者が大変なだけじゃない?と思われそうですよね。
でも、ちょっと待ってください。大変なだけだったらこの学童が何十年も続いているはずがありません。
まずはぜひ体験してみてほしいです。
少なくとも、話を聞いてから判断してほしい。
今はその情報すら持たず、「太尾第二学童は保護者が大変」という表面的な噂だけで選択肢からはずしてしまう保護者が多いと聞きます。
表面の皮の中には必ず中身がある。
その中身をぜひ見て(味わって)から判断してほしいのです。
学童の価値
キャンプは、保護者の方々全員が自分のできることを協力しあって作り上げていきました。
その姿は圧巻で、感動的ですらありました。
保護者同士がこんなにも協力して、子ども達にたくさんの体験の場を作ってあげられる、そして保護者同士も心強い仲間になれる。
さらに、その姿を子ども達が目に焼き付ける。
これはお金で買う体験とは違う、太尾第二学童のプライスレスな最大の価値だと思います。
キャンプの内容に関する議論
キャンプはバスレクから始まり、沢遊び、スイカ割り、120人分のご飯&カレー作り、肝試し、キャンプファイヤー&ダンス披露会、とジェットコースターのように続きます。
大人は子どもが寝付いた後、満点の星空の下での懇親会。
内容が盛りだくさん過ぎて大人はへとへとですが、子ども達は本当に元気。
最後まで遊び尽くして、ころっと寝てしまいました。
実は今回のキャンプは、当初はたくさんあるイベントのいくつかを削って、余裕をもった計画にしようという方針で進んでいました。
4年ぶりの開催で、未経験の保護者も多く、いきなりフルフルの内容では準備も当日も大変だろうという意見からでした。
ところがベテランの保護者達から
「内容を削るべきではない。自分たちがサポートするからフルフルでやってほしい」
という強い意見がありました。
そこで内容を例年通り盛り盛りにすると共に、経験値の高いベテランの保護者達にもキャンプ委員になってもらいました。
結果として、4年前とほぼ同じ内容でキャンプが成功できて本当に良かったと思いました。
これには二つの理由があります。
一つ目の理由は、全てのイベントで子ども達が楽しんで喜ぶ姿が見られ、それだけでも素晴らしい体験だったこと。
イベントを一つ削れば、その分保護者は楽になったかもしれませんが、大きな体験が子ども達からも、そして保護者からも失われていたと思います。
二つ目は、全ての保護者がフルの内容でキャンプを経験できたことです。
経験していないまま大変そうだから削るのと、経験した上で来年度以降に削るかどうかを検討をするのとでは全く違った議論になったと思います。
まさに百聞は一見に如かず。
集団で協力して生活する意義
キャンプは楽しい事だけではありません。
子どもは十人十色ですので、当然けんかやいざこざも起きます。
時には悔しい事や涙もありますが、集団の中で子ども達は気遣いあったり、慰めあったりします。
大人たちも自分の子だけでなく、子ども達全員を気にかけますし、必要な時は叱ります。
そうやって、大人も子どももみんなが協力して生活する2日間。
これも他では代えがたい体験です。
未来への展望
今回のキャンプで改めて太尾第二学童の価値を見直すことが出来ました。
これは企業型の学童やキッズクラブにはない価値です。
もちろん、企業型の学童やキッズクラブにも魅力は沢山あります。
大切なのは保護者がそれぞれの情報を十分に得られる事。
そしてその情報から自分たちにあったものを選べる環境があることです。
そのため、太尾第二学童の魅力を発信することはとても重要な課題だと思っています。
一方で、
「学童って保護者が大変らしい。役員になると平日の夜に集まって打ち合わせをしているらしい」
という誇張された噂が流れてしまっているそうです。
いやいや、そんな事はないですよ!
学童の保護者はみんな働いていますので、平日の夜に集まるなんて、とてもできません。
月に一度、土曜日の午後に役員が数名集まって打ち合わせをしているくらいです。
最近は保護者会もリアルとリモートのハイブリットになりました。
でも、ネガティブな面を打ち消していくよりも、やはり太尾第二学童の価値や魅力を積極的に発信していく方が、保護者の方に響きやすいかなと思います。
この学童には、「絶対に伝えたい!」と思う価値がたくさんあるからです。