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発達障害・グレーゾーン

発達障害、自閉症スペクトラム(ADS)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、知的障害...これらの関係や違いはなんでしょう?
そんなことすらもよくわかっていませんでした。

ここ数年で、周りには多くの困難を抱える子ども達がいることに気が付きました。
そして、いろいろな障害の名前も聞きます。

そんなとき、本屋の棚で売り上げNo1の親書として置いてあったのが『発達障害「グレーゾーン」』でした。
この種の本がNo1なんて珍しいと思いました。

読んでみて強く感じたのは、誰でもグレーゾーン(障害と診断される1歩手前)になりうるという事。

人には色々な種類の能力があります。
そのどれもまんべんなくバランスが取れている人の方がむしろ少なく、ある程度の凸凹があるのが当たり前だそう。
それを普通は性格と呼んだりするのかもしれません。

でもその凸凹によって、たまたま学校での勉強だったり、人とのコミュニケーションだったり、仕事だったりで困難を感じる事があります。
このとき初めて、グレーゾーンだったり、発達障害と診断されるのです。
どんなに凸凹でも、生き辛さを感じなければ診断されることはありません。

だから、僕も含めて多くの人は、環境によってはグレーゾーンと診断される可能性があるのです。
実際、幾つかの能力に関しては、僕も低いと自覚する部分がありました。
たまたまそれが、今の仕事や生活で大きな支障になっていないだけです。

みんな凸凹なんです。
凸凹の形が違うだけです。
その凸凹の形によって、たまたま今の時代が要求するスタンダードに合わない人が生き辛さを感じてしまう。
時代が違えば、もしくはスタンダードから外れてしまえば、「変わった性格」として受け入れられ、生き辛さをそこまで感じないかもしれません。

僕が小学校のとき、今振り返るとクラスに何人もグレーゾーンの子がいたように思います。
彼・彼女らは、ときにいじめられ、辛い思いもしながら、みんなと混ざって過ごしていました。
でも、その凸凹や特性をみんなが理解していたようには思えません。

発達の特性は、障害ではなくニューロダイバーシティ(脳の多様性)であると書かれていました。
それぞれの人がもつ脳の特性であって、個性なんだと。

身近な人がどんな凸凹の特性で、どんなことが得意不得意なんだろうと?
まず、それを理解しようとすることが第一歩だと思いました。

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