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なぜ社員10人のフェーズでCulture Deckを公開するのか

こんにちは。
SalesNow代表の村岡です。
今回は、私たちが新たにリリースしたCulture Deck(ver2)についてお話ししたいと思います。
半年で30回以上のミーティングを重ねて作った”力作”です。

SalesNowはまだ社員規模が10人のスタートアップ企業ですが、第一弾のCulture Deckは社員が3名のタイミングでリリースしています。

Culture Deck第一弾

私の感覚としては”まだ10人"ではなく"もう10人"で、カルチャーの言語化・明確化は早ければ早いほど良いと考えています。

明確な「企業の価値観」の共通認識ができることで、会社に合う/合わない人材の明確化(見極めの質向上)、採用力の底上げ、高エンゲージメントなチーム構築、組織崩壊への事前対策ができるなど「カルチャーへの投資」は人事施策の中でもトップクラスにレバレッジが効きます。

今回は、以前のCulture Deckから大幅にバージョンアップして、全社ミッション、3つのバリュー、26個の行動指針を記載して公開いたしました。
新しいミッションと3つのバリューの策定背景、なぜこんなにも早い段階でカルチャーに投資をするのか(Culture Deckをリリースするのか)、の簡単な理由と、イチオシの行動指針を紹介させてください。

Culture Deckの意義

なぜCulture Deckをリリースするか

前述のとおり「採用文脈での見極めの質向上・採用力の底上げ・高エンゲージなチーム構築、組織崩壊への事前対策ができる」など多大なメリットがありますが特に今回リリースに至った理由は大きくは2つあります。

強固なカルチャーを醸成し、急拡大に備えるため

事業が成長するにつれて、新しいメンバーがどんどん加わります。その際、カルチャーが言語化・明確化されていることが非常に重要だと考えています。Culture Deckは、私たちの価値観や期待される行動を新しいメンバーにも分かりやすく伝える効果的な手段で、これによって全員が同じ価値観を共有し、「SalesNowらしく」生産性高く働くことができます。

「ミッション達成に繋がる最適な行動」を各自が分かるようにするため

ミッション・バリューに加えて行動指針まで言語化しておくことで、「実際の行動」と「最適な行動」のズレを修正し、各自の日々の1つ1つの行動がSalesNowのユーザや事業、そして社会に貢献できる状態に繋げます。

大きな事業を作っていくために創業メンバーは、スピード感を持って成長することが求められます。「推奨される行動」が明確化されていることで、メンバーそれぞれがCulture Deckを”ものさし”として、事業に貢献できる具体的な行動を見つけることができます。

ミッション「誰もが活躍できる仕組みをつくる。」

SalesNowのミッションは「誰もが活躍できる仕組みをつくる。」です。
非効率が残るレガシーな領域に、データとテクノロジーを持ち込み、働き方の課題解決に挑戦します。

日本は世界で最先端の課題である「人口減少」に直面しており、労働生産性改善は人類の最重要課題と考えています。

あまたある職種・役割の中でも「セールス」は「アナログで非効率な業務プロセス」を続けてきた領域であり、生産性改善の余白が大いに残っています。
また、「セールス職」は生産性の糧となる「売上」を向上させられる直接部門でもあるため、働き方を変えることによる生産性向上へのインパクトが非常に高いと考えています。

追々は「セールス」のみならず、全ての「働き手」に関わるこの課題を、データとテクノロジーを持ち込み、仕組みを根本から変え、プロダクトを届けることで解決していきます。

(ミッションについては別途noteをリリース予定ですので触りだけの紹介とさせてください。)

3つのバリュー

3つのバリュー「コト志向」「仕組み化」「多数精鋭」を紹介します。以前は5つ置いていましたが誰でもすぐに思い出せる・覚えられるという観点で3つに絞り、それぞれたったの4文字にまとめ上げました。

COO粂とも何度も議論を繰り返し、非常にフィット感のある表現に仕上げることができました。

コト志向

小さな問題ではなく大きな社会課題を解決できる、歴史に残る事業を作ろう。大きな目標に立ち向かう結果の積み重ねで、コトを成すことができる。事業・チーム・ユーザのために何ができるか、コトに向き合い続けよう。


1つ目のバリューは「コト志向」です。「事業」や「ユーザ」に関心を向け続けることが大事だよ、というバリューになります。

全員が事業におけるミッション実現を志すからこそ、すれ違いなく・気持ちよく働けるのだと信じています。

決して政治的な立ち回りが評価されたり、自分ばかりに矢印が向いている方が評価されて、愚直に事業に向き合っているメンバーが損をする会社にはしたくありません。

メンバー1個人としても、コトに向き合い続ける過程で、自分にもしっかりと返ってくるはずだと思ってます。成長や機会、キャリアに対して、それそのものに関心を向けるより、コトに向き合ってる方が効率が良くその観点でも、振り返るとリターンがあるはずです。

「コト志向」の着想を得るきっかけにもなったDeNA創業者の南場さんの講演会の様子が記載された好きなnoteがあります。

誰についていくとか、誰に評価されるとか、あるいは自分ができる、できない、もう少し成長していかないといけないのではないか。そういうことに意識を向けるんではなくて、純粋なチームの目標や自分の目標に向かって、それに本当に集中してみると、すごく充実した人生が送れるんじゃないかと思います。

DeNA南場智子さんの講演「ことに向かう力」がいい話だった

仕組み化

最適な仕組みを追求しよう。
データとテクノロジーを用いて仕組みを変えれば、非効率が無くなり、生産性が高まる。小さな仕組みの積み重ねが大きな資産となり、長期的な優位性へと昇華され、社会貢献へ繋がる。


SalesNowはデータとテクノロジーを駆使した「仕組み」をつくることによって、働き方の課題解決に取り組む会社です。

まずは自分たちが当事者として「最適な仕組み」を生み出し続ける存在でなければなりません。

新しい仕組みを社会実装するという大きな志に取り組むのはもちろん、日々それぞれが目の前の小さな仕組みをつくることを積み重ねていくようなチームでありたいです。(し、私もやっていきます。)

多数精鋭

歴史に残る事業を作るためには大勢の仲間の協力が不可欠だ。
全員がハイパフォーマーであり続け、仲間と共に大きな推進力を生み出そう。少数精鋭・多数平凡・一部精鋭ではなく多数精鋭の組織を創ろう。

最後の3つ目には「多数精鋭」というバリューを掲げました。

一般的には企業規模が大きくなるにつれて、標準化されたタスクをこなす(マイルドな)人材が増える傾向にありますが、SalesNowは優秀なメンバーを採用し続けたいと考えています。

SalesNowは歴史に残る大事業になることを目指しており、そのためには「非連続な成長」が必要不可欠です。
だから、大企業になっても「優秀な人材」が集まり続ける会社でありたいし、そういった人材がスムーズに価値を発揮できる環境を整え続けたいと考えています。
これにより、継続的に革新を起こし(変化の起点を作り)、大きな事業へと成長していけると信じています。

好きな行動指針

26の行動指針は30回以上の打ち合わせを重ねる中で厳選したもので、どれも大切です。その中でも個人的に私が好きな3つを紹介させてください。

小さな一歩が大きな変化を生む

1日1日の積み重ねが長期的には大きな成果生む。
今日できることを確実にやりきって資産を積み上げよう。地に足つけて泥臭くやっていこう。

ダントツで好きな行動指針です。
「今日一日やり切れたか?」という問いに対して「Yes」を毎日連続して叩き出すことが最も大切だと感じます。

どんなビジネスであっても、ユーザは「商品の価値の総量」ではなく「代替手段との価値の差分」を見て購買の意思決定をします。
ビジネスの本質は「差分」であり、その差分を生み出し続けるチームが生き残り、逆に1%を怠った会社は淘汰されます。

報われる努力だけするとか仕組み化して効率的にやるとかは当たり前で、その上で「泥臭く」やることを毎日積み重ねることが、大きな変化を作り出すきっかけになります。

毎日101%の改善をしていくと、それを365日繰り返せば37.8倍になります。
(現実的にはそんな理屈どおりいかないし、365日だと無休計算になるので厳密ではないんですけどね)

トレードオン

トレードオフではなく、一見両立しそうもない二律背反を超え、新たな価値を生み出すことで両立させる。手段は無数にある。思考の限界を取り払い、妥協せずに考え抜こう。

新しい常識を作っていく過程で、一見両立が難しいことを、「両方とも」実現しなければならない場面が度々発生します。

「一般的に難しいと言われているから」「普通に考えて無理だ」と考えるのを放棄するのではなく、「どうやったら両立できるか?」ウルトラCのアイデアを探索する、前向きな構えを持つべきだと思います。

そもそもスタートアップというものが「不可能」を「可能」にすることで、イノベーションを起こしていく存在だと思ってます。

先行事例から着想を得る

世の中には既に仮説検証のサイクルが繰り返された結果の最適解や知見が存在している。自社の現状を絶対視せず、他社の良い取り組みやベストプラクティスからインサイトを得て、良質な仮説を構築し、検証するサイクルを高速で回そう。

スタートアップでよくある課題の99%は解決済みです。残り1%の課題に全精力を注ぐことが私たちのやることです。

「車輪の再発明をしない」、そのために行動する前に徹底的にリサーチすることを心がけています。

最後に

SalesNowは、成長を続け、その過程で大きな壁にぶち当たることがあると思います。そこでCulture Deckが私たちの指針となり、「思い描く未来」を切り拓くための原動力になると信じています。

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