mitosaya薬草園蒸留所のオープンディがすごかった
千葉県大多喜町の広大な薬草園を借り受け、果物や植物を原料にした蒸留酒(オー・ド・ビー)を2018年から製造するmitosaya薬草園蒸留所。
完全に個人的印象ですが、mitosayaは数あるボタニカル系食品飲料ブランドの中でも別格の存在感。ある種わかりやすい差別化が難しい分野で、なぜこれほどに愛されるのか、そんな問いを持ってOPEN DAYに足を運びました。
ようこそ、 mitosaya薬草園蒸留所 の世界へ
mitosayaのOPEN DAYは月に1回、事前登録制。
1600平方メートルという広大な敷地内を自由に散策しながら、植生する果樹や薬草に触れられます。各エリアに仲間たちのSHOP(フレッシュハーブや生はちみつ販売、ジビエソーセージなど)があって、風でなびく木々の音を感じながら、ゆったりと1日中mitosayaを味わい尽くせます。
SHOPでは試飲やブーケ、青空サロンも。
スナップショットでOPEN DAYの体験の一部をご紹介いたしましょう。温室のフロアで全mitosayaの試飲やもちろん、想像掻き立てられるアクティビティ&細部まで細かく体験設計されていてとても驚きました。
mitosayaの方やSHOPの方々も、とっても自然体で、みなさん自身がこの場所を、このイベントを楽しまれてて、大切にされていることを表情からも感じました。回を重ねていく中で磨かれたのだろう体験のひとつひとつが、私自身の想像をこえるもので、本当ひれ伏す思い。
遠回りのようで近道。
体験もふくめて、このブランドを愛したくなる
都心から車で1時間半の場所で開催されるOPEN DAY。「ブランド認知者→初回購入喚起」ならば、少し遠回りな施策にみえるかもしれません。
でも決してそうではなさそうなんですよね、
試飲された人はみんなオンラインで購入していたし(オンラインで初回を購入させる導線もすばらしい)、何よりも、購入うんぬんを置いても、他の類似ブランドと相対比較なんてしないぐらい圧倒的にファンになって帰られているな〜と思いました。
どこかに出店ではなく自分たちの場所に”迎え入れる”。
そのことを大切にされている背景にはきっと、代表江口さんのご経験があっったからかなと、帰りのドライブの中おもいました。
江口さんはブックショップ、ユトレヒトを作られた方。店主が選書して生活雑貨やアートも含めて提案する2000年代のブックカルチャーを作られたわけで、そんな江口さんの”編集能力”がまさに生きているのでしょうし、迎え入れる上で大切な視点もきっとおありなのだと思います。
WellBeingな笑顔がブランドの美学に”空気の層”をつくる
OPEN DAYには、本当に丁寧に設計された体験がたくさんあったわけですが、運営の方々の表情はつねに自然体の笑顔でした。佇まいは参加者=お客様、といった主従の関係でもなくとてもフラット。新参者もリピーターもすぐにお友達になれる、そんなコミュニティの雰囲気でした。
人って予想以上に相手の表情って見ているんですよね。
健やかな造り手の表情によって「この商品でこんな生き方したいな」と思って購入する人も多いはず。
なんと言いますか、ブランドの美学の合間に造り手に人柄が空気のようにが入って膨らんで、そして大きな存在になっていくのだと思いました。
ブランドの差別化は製品だけではない。
造り手の表情、体験をつうじたブランドの心意気もふくめて、圧倒的なファン化は生まれるのだなとおもいました。
(もちろん商品も最高にすてきです。)
・・・
大変お久ぶりのnoteになってしまいましたが最後まで読んでくださってありがとうございます。Twitterもゆるっとやっているのでよかったらフォローしてくださいまし。
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