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Stayhomeは、料理との関係をどのように変えたのか?

三大欲求のひとつである食。欲求の中でもアレンジできる変数が多いことから個々人の環境や心理が映し出され、その傾向が集団として見えると「今の社会」が映し出されます

『食の歴史 人類はこれまで何を食べてきたのか(プレジデント社)』を執筆したジャック・アタリ氏は大統領顧問や欧州復興開発銀行の初代総裁などフランスで要職を歴任し“欧州最高峰の知性”とも呼ばれている重要人物ですが、本書の中で

食は歴史の中核に位置する重要な人間活動である。
未来を理解し、未来に働きかけるには、食に関するあらゆる難問に答えを見出さなければならないのだ

「食の歴史」表紙扉

と紹介していて、食に関する分析によって、政治や社会、テクノロジー、地政学、イデオロギー、文化が一挙にわかると解説しています。

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また春先の危機的状況を彷彿とされる数値が報告されている中、今回のStayhomeのよって、料理との関係はどのように変化しつつあるのか5,720名に調査を実施しました。結果をご紹介しますね。


増えた行動:お昼ごはん作り、簡単に作れる料理 、新しい料理へのチャレンジ、お菓子作り

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全体でみると、「お昼ごはん作り(38%)」「簡単に作れる料理(34%)」「新しい料理へのチャレンジ(33%)」「お菓子作り(31%)」の順に高かった。

これからも続けたいのは、新しい料理へのチャレンジ

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「新しい料理へのチャレンジ(29%)」「お菓子作り(25%)」「簡単に作れる料理(25%)」「節約料理(21%)」の順で高かった。

意外にみなさん前向きで喜ばしい。何でも自由に手に入る今自家製の美味しさや楽しさを知るには、ある種の強制力が必要なのかもしれませんね。それで意外にやってみると簡単だったり、料理の楽しさに気付いたり、家族との会話が増えたり。

私個人でもStyahome期間中は「癒やし・没入時間」として台所にたつ時間を大切にしていました。自分と対話する時間が極端に減った中で、コトコトとスープを作る時間は貴重で豊かな時間でした。Withコロナ時代(完全在宅勤務は継続)の今でも、昼食の準備中にぱぱっと夕食の下ごしらえを済ませたり、お迎え前の10分間で事前に調理を完成させることで、夕食作りへのストレスが和らぎました。


料理が担うこと。トレンドが生まれる空気

一方、社会全体の不穏な空気、トレンドの作り手である外食チェーンの辛い状況から2020年は社会的食トレンドを確認することができません。(辛うじてフルーツサンドの第二次ブーム‥かな?)


個々の気持ちや社会状勢に大きく揺れ動く食品領域。強みであり弱点とも言える今、改めて舵取りに集中し想像力を働かせなくてはいけないのだなと思います。

この記事コンテンツが圧巻の面白さでした‥必読です。


FoodClipでは、Withコロナ時代の生活者の動向や、toB施策についても取材して記事化しています。


Stayhomeな本格的な夏が始まります。
ぜひ、みなさんらしい楽しみ方を模索されてみてください。それではまたnoteのタイムラインでお会いしましょう😋

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