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「なぜか最近、バターに惹かれる」を言語化してみる

最近なぜか「バター」に惹かれてしまう。
冷蔵庫には常時7種類のバターがあるし、渋谷のエシレバター専門店は月1回は通っているし、バター本は知った瞬間に買ってしまった。ハマりやすいタイプではあるけど、
はて?私はなぜ今バターに夢中なのだろうか‥?と考え、Twitterでつぶやいたら、どうやらそれは私だけではないようで。
タピオカやプリンのような数年の急上昇トレンドでもなく、ロングテール系ブームとしてバターが今じわじわとトレンドならば、それはなぜだろう‥?得意の仮説を駆使して、悶々と考えてみました。

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▷大きな変曲点は「エシレバター」。

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近年のバター愛が深まるきっかけは「エシレバター」で決まりではないだろうか?
フランス産発酵バター、エシレバター専門店「エシレ・メゾン デュブール」が東京・丸の内にお披露目となったのが2009年。2012年に大阪の阪急うめだ本店に「エシレ・マルシェ オ ブール」が開店し、2018年10月に伊勢丹新宿店がオープンしています。
その前後にGINZA SIXで「ECHIRE Charrette(エシレ シャレット)」が期間限定でソフトクリームやパイを提供してくれたり。

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振り返ってみると、その頃からエシレバターの淡いブルー色×フレンチタップのロゴの可愛らしさが相まって「エシレバター」が注目され始めたようにうかがえます。

?? エシレバターとは ??
エシレはフランスの中西部、大西洋に面するヌーヴェル・アキテーヌ地域圏の人口3,000人ほどの小さな村。この地で1894年から製造を開始し、現在まで昔ながらの製法で作り続けられている由緒正しき「エシレ バター」は、クリーミーな口あたりと芳醇な香りが特長で、フランスはもとより多くの国々の家庭、レストラン、パティスリー、ホテルで愛用されている。

それまでバターにおいて、このぐらい「マーケティングされた高級バター」って特別なかったわけで、高級チョコレートや高級ワインのような嗜好品としてバターを受け入れたように思います。

エシレバターではないけれど、BAKEの「バターサンド」もトレンドメイクの一助になっているかもしれないですね。


▷よつ葉バターで、バターにお金をかける文化が生まれた。

少し規模は小さいかもしれませんが、カルディのおすすめ食材として扱われた「よつ葉バター」の功績も大きかったようが気がします。エシレまでいかずとも、国産発酵バターと言えば、よつ葉というイメージが根付きましたし、エシレよりはお求めやすいので「おいしいバターを食べる」きっかけを作ったのは「よつ葉バター」かもしれません。


▷長期化するパンブームで、いつの間にかバター好き。

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2つ目として上げるのは「パン」。
バターをじわじわと押し上げた功労者と言っても過言ではないでしょう。日本のパンブームは平成から収束せずにずっと続いていますが、そのパンに欠かせない相棒がバター。家庭で塗る用途はもちろんのこと、パン屋さんのパンでは生地に練り込まれていることも多く無意識なうちに「バターのコク」、おいしさに舌が慣れていて、恋しく求めるようになっているのかもしれません。

▷そもそもバターは「ダイエットの敵」ではなかったか?

エシレバターの存在によって、高級チョコレートにような嗜好品として愛されるようになった気がしますが、もーーっと昔を考えてみると、バターって元々は「食べたら太ってしまう」ダイエッター厳禁の食べものという印象がありませんか? 

「バター=太るアイコン」のイメージが変化したのは、グラスフェッドバターを使った「バターコーヒーダイエット」は流行った頃からでしょうか。

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糖質オフダイエットが流行る15年ぐらい前は、肉や油を摂取することが最大のデブ烙印押される行動だった記憶があります(昔のダイエット系イラストなどをみると、多くがお肉に✗がされてある)。
ダイエットも流行り廃りが激しいですが、ルールが塗り替えられるのって本当に早いですね。

肉や油は摂取してよい、という新ルールになって以降、バターを摂取することへの抵抗も和らいだような印象があります。

▷人は、黄色くてのびたり溶けたりするものが好き?

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バターが溶けてゆく様子って、アロマキャンドルみたいにずっと眺めていられます。なぜだろうか、ロマンチック。
そんな感覚にさせてくれるのがもう一つありまして「のびるチーズ」です。
物体がのびたり溶けたり、変化があると、心が躍るようにできているのでしょうかね‥?とっても気になってしまいます。

以上がわたしの「バターじわじわブーム」の仮説です。
実際はどうなんだろうか‥?

また、最近は安納芋やうになどの風味のついたバターも登場しているのだとか。これはには「なるほど!」と思ってしまいました。


▷こんな時だから、毎日の暮らしに「喜び」を。

不要不急、自粛、という言葉が飛び交う日々。
少し心がぎゅっと苦しくなる人もいるかもしれません。地方から都内に来ていて拡散を恐れて実家にも帰りにくい単身者もきっと多いはず。
そんな方々のこころが心配です。

何かいつもと違うことに目を向けたり、
地味なコツコツ作業を通じて自由研究をしてみるのもいいのかも?
お店にあるバターを数個買ってみて、風味の違いを楽しんでもいいかもしれません。

どうかあなたらしく「巣ごもり暮らし」を楽しんでくださいね。


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