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カミーノ33日間を振り返りはじめます。

6月にスペイン巡礼 ”カミーノ” に行ってきました。
カミーノってなに?って思いますよね。私も歩く前はそんな感じでした。

毎日いろんなことが起こり、いろんな感情を感じ、とにかく歩く、考えることたくさんあったけど、それよりも、ひたすら先へ先へと歩く。

すごく濃い1ヶ月。

この道をなんで歩いたのか。
それによって何を得たのか。

この体験を忘れないうちに残しておかねば!ということで、noteに綴っていきたいと思います✏️

どんな感じに書けるのか、長ーい話になると思うけど、33日間を思い出し、その日々をぎゅっと抱きしめながら書いていきます!


巡礼の記憶と記録

巡礼証明書とクレデンシャル

いつもの旅でもこのnoteを書くために写真や動画をたくさん撮っていて、それを見返しながらその時の様子を思い出して旅レポを書いていくのだけど、今回はそれが難しいなと思った。

なぜなら、写真や動画を撮っても、その時どんなことを思ったかがどんどん上書きされていっちゃうんだよね。

ある時とてもハッピーな気持ちでも、その後嫌なことがあったら、その日は嫌な日だったとなってしまったり。1日の中でもいろんな出来事があるから、何か思ったときはなるべく動画や音声におさめるようにしました。

歩きながらStand.fm(ラジオみたいに収録できるアプリ)に吹き込み、動画をまわす。毎日写真やリールをインスタのストーリーズにアップする。

時差投稿と思った人も多いでしょうが、あれはほぼリアルタイム。

まあ動く日記よね。誰に見せるためのものではない備忘録として残しておくのだけど、これはやってよかった。その時の情景が思い出しやすいし、自分で話しているのを見返していてすごく面白い。

自分なんだけど、過去の自分としてちょっと客観的にみることができるし、何よりリアルタイムで歩いている様子が残っている。このリアルな感じは歩いてる時にしか残せない。

いくら思い出して思い出を語ったところで(それはそれでやるけど)、その時の歩く足音、靴に踏まれる砂利の音、森の中の鳥の声、車道すれすれで通り過ぎる車の音、すれ違う人との挨拶や会話。

そんなのどう頑張っても終わってからじゃ残せない。

初めはどんな感じかなと思いながら始めたけど、残してよかったなって思った。これからのnoteにも載せていくと思うのでお楽しみに。

【ありのままの自分でいる】

世界の果てフィステーラ

それが今回の巡礼をするときの私のテーマです。

今回の旅はコーチに遠隔で伴走してもらいました。
継続的に受けているコーチングをやってもらっているコーチと節目節目でZoomして、今ある状況やこれからについて話しながら自分の思考を整理したり、感情を深掘りしたり。

そもそもカミーノ歩いてみない?と勧めてくれたのはこのコーチ。

旅行として道を楽しく歩くこともできるけど、歩くなら何かテーマを持っていった方が絶対に自分にとっていい体験になる。ということで、コーチング受けながらの旅にしました。

見出しのテーマ。
よく聞く言葉だと思う。
ありのままでいい。

そんなこと頭ではわかってんの。でもそれじゃやってけないじゃんと、同時に思ってありのままでいることを選ばない。

私の場合は「誰かの役に立たないとダメだ」「ちゃんとしないと自分の価値が発揮できない」みたいなことを思いながら、とにかく目の前のことを必死でやって、もっともっと頑張らなきゃ!と頑張ることが多かった。

その甲斐あって仕事も順調で、特に大きな不満もなく過ごしていたんだけど、本当にやりたいことってなんだっけ?私はなんのために生きていくのだっけ?ということも考えるようになって、会社を辞めて海外に出ることにした。

ありのままの自分ってなんだろうか。
本当にありのままでいいのだろうか。
ありのままの自分でいた時に何が起こるのだろうか。

それを確かめに。

いや、それが確かめられるかなんて全くわかってないし、このテーマが最適なのかすらも確信が持てているわけじゃない。でもとりあえずテーマ決めないとなぁ、、、というふわっとした思いもあった。

それより、カミーノってそもそもなんだ?

一回くらい歩いてみるのは面白いかも

モホン(標識)の矢印を頼りに進む

カミーノの話はコーチに2-3年前から聞いていて、1年前にも勧められていたんだけどその時はピンとこなくてスルー。そして今年の2月くらいにもう1回話が上がって、今年なら6月に1ヶ月時間作れるかもしれないな〜。と真面目に考え始めた。

そう、このカミーノはサンティアゴ・デ・コンポステーラというキリスト教の3大聖地への巡礼の道で、一番人気のフランス人の道は全長700〜800kmで平均して35日かけて歩くというものなのです。

800km歩くの????

全くもって想像つかない。だって東京から広島くらいまで歩くってことだよ。え、てかなんで歩くの?w

最近では海外観光客からの人気もあって年々巡礼者は増えているんだって。

カミーノの基本情報はこちらも参考に。

まあでも1ヶ月毎日歩き続けるなんてこと、人生でそうそうないから一回くらいやってもいいかな、800km歩きましたって言うのちょっと面白いし。そんなノリ。

カミーノを歩く準備

石井スポーツ

コーチに話を聞いたり、体験ブログを読んだりして持ち物リストを見ながら、絶対に必要なものから揃え始める。

旅の相棒のバックパック

800kmを歩くときに、荷物は背負って運ぶ。
次の町まで荷物を運んでくれるサービスはあるけれど、基本これ。

これまで何度も海外旅行に行っては、バックパッカーにはなれないな〜と思っていた自分が、まさかのこのタイミングでバックパッカーデビューすることになるとは思ってもみなかった。

バックパック、そもそも容量どのくらいがいいのか?何も知識がないから全くわからない。

ただ、この荷物を背負って歩くので軽いに越したことはない。さらに、可能ならミニマムにして機内持ち込みだけで飛行機乗れたら飛行機代も安くなる。

普段登山なんてしないし、知識ゼロなのでとりあえず神保町の石井スポーツ登山本店へ行って、店員さんに聞く。

海外でオスプレーのバックパックをよく見るんだけど、ブランドより自分の体にフィットするかどうかを重視して、グレゴリーのJADE33というバックを勧めてもらってこれにした。

これ、リュックの口が前側からパカっと開けることができるからすごく便利。

背負い方を教わる。
まずは腰のベルトを締める、その次に肩紐を絞る、最後に肩のとこの紐を引っ張って荷物を自分の方に寄せる。これで重いものでも割と負担なく歩けるんだとか。

リュック背負って、7kgの重り入れてもらい何度も試して決めた。機内持ち込みできるサイズかどうかはカタログ上のサイズでは、まあいけるんじゃない?っていう絶妙なサイズ感だけど、今のところどの飛行機でも問題なく持ち込みできているので大丈夫だった。

結局、どれがいいかなんてわからないから、肩紐の位置を変えられる=自分に一番フィットすると思って、これに決定。

山道も平地も歩けるトレッキングシューズ

あとは800km歩ける靴。
これも店員さんにおすすめしてもらうのだが、カミーノって言ってもちょっと聞いたことありますが・・程度なので詳しくはない。でもピレネーの山越
えがあると思うので、しっかりした靴の方がいいですよと。

足首固定できないと山道下る時に足が前に滑っていって爪がやられちゃいます。と何度も爪が剥がれるのが一番良くないことを説明してくれた。

フランス人の道は現地に行ってからわかるのだけど、初日にピレネー山脈を越えるというビッグイベントがある。ここで爪が剥がれてしまったらその先何もできない。爪剥がれるの怖いなww

え、爪剥がれるほどの山道ってなに?w

店内の山道再現した坂道を試し履きして上り下りする。
爪は大丈夫ですか?と聞かれ、大丈夫そうだった靴にした。

いくつか試したんだけど、山越の後は比較的平地を歩くことも多いから、足への衝撃を吸収しやすい靴底が厚いのが楽かもしれませんね。というアドバイスもあり。

AKU アルテラライト ミッド GTX W's
https://www.yodobashi.com/product/100000001005453938/

雨対策グッズ

カバーしきれてないカバー

あとは雨の時にリュックに被せるカバー。33Lだから30〜40L用で十分なはずだったんだけど、実際使う時にはリュックにパンパンに荷物を入れて、両脇のポケットに水筒を入れたりしてたから少しはみ出てたので、大きめ買った方が良かったな〜と。

そして、レインウェアは10年以上前に富士山登った時に買ったミズノの上下セパレートのもの。いつの型落ちだよと思うけど、最新の型はこちら。

1ヶ月いて、雨降ったのは2日間。確率としては低いけど、レインウェアとGORE-TEX(R)の靴で靴下も体も濡れなかった。荷物のカバーが小さくてリュックの中身に浸水しかけたけど、それも大事には至らず。

傘を持って行かなかったから、カミーノ以外でも雨降りそうな時はレインウェアの上着を持って出かければ大丈夫。便利。

細かい持ち物はこのあとどこかで紹介するとして、出発前までに靴を履いて近所を歩いて多少慣らしておくことと、通ってるパーソナルトレーニングのトレーナーに長距離歩くからそれにあったメニューにしてもらい、多少筋トレをした。

加えて、マインド面の準備としては「ありのままの自分でいる」ということについて、深掘りしたり、コーチと話したりして、あっという間に出発の日になった。

いざ、スペインへ

荷物減らすために着込む

今回スペインに行く前に、ノマドニアでマーケティング講師をするため仕事としてメキシコのグアナファトにまず行き、そのあと大西洋を渡ってマドリードへ。初めて大西洋を横断しました✈️

6.9kgというギリギリで通過

荷物を軽くするためにに、常備薬は成田空港内のマツキヨで。
風邪薬、胃腸薬、ハイチオールC。そして、アミノバイタルも奮発して買う。この辺りは、本当に必要だったか?というのは検証むずいw

現地に薬局あるし、アミノバイタルに頼るというのもなんだかな〜って思う。体にはもちろんいいと思うのだけどね、必須だったかと言われると必須ではない、あればベターなもの。

でも出発前は絶対買って行かなきゃ!!!と意気込んで買って満足するのである。現地行って歩き始めないとこの辺りはわかんないのよね〜。

いつものごとくプライオリティパスでラウンジ入ってご飯を食べる。

ZIP AIRで機内食をつけなかったのでご飯たくさん食べておこうと、欲張りにとんこつラーメンとカレーを食べる笑

わがままセットw

運よくロサンゼルス便、私の隣は空席でゆったりできた。

そのあと、LAでトランジット、グアナファト滞在を楽しみ、スペインに向かうのだけど、出発地点のサン・ジャン・ピエド・ポーというスペインとフランスの国境に近い町に行く前にサン・セバスチャンに寄り道。

美食の街でのバル巡りも後でnote書くわ。グアナファトもか。とにかく旅の記録が現実のスピードに追いつかないw

まあ、いいか。
一旦、おいといて・・・

ようやく出発地に着いたのが6月2日。

パンプローナからのバスは巡礼者で満席だった

6月3日からいよいよ歩き始めることに🥾
到着してから巡礼に必要な巡礼証明書をもらいに巡礼事務所に行くのだけど、それはまた次のnoteで。

出発前の宿だけは取っておいた方が良さそうだと思って、事前にBooking .comで予約。

巡礼宿”アルベルゲ”

Gîte d'étape Zuharpeta Randonneur Pèlerin restaurant basque

ここから始まるカミーノ!!
ドミトリーといってもなんか独特な感じ。

明日からどんな生活になるんだろうかとソワソワ。

>>次回、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーに到着!

最後までお読みくださりありがとうございます!


★あつみのプロフィール
新卒から13年働いた大企業を退職して海外ノマド(フリーランス)に。マーケティングコンサルティング、コミュニティマネジメント、翻訳ライティング編集などをしています。
思わず誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員しながら月イチで海外を決行したり、弾丸で旅に出るのが楽しすぎて旅レポを書くようになりました。会社辞めると決めてからコロナ禍3ヶ月海外は8カ国12都市を巡る。東欧ジョージアで開催された海外移住体験プログラム「ノマドニア」を経て海外ノマドに。
スペイン巡礼”カミーノ”での体験をnoteで振り返り中。

Twitter:https://mobile.twitter.com/atsumiee
Instagram:https://www.instagram.com/atsumiee_/

★ありのままの自分でカミーノを歩く👟

★海外ノマドになるまで「ノマドニア」体験記

★コロナ禍3ヶ月の海外旅行、1カ国目パリ旅の記事まとめはこちらです💁‍♀️


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