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カミーノ0日目 サン・ジャン・ピエ・ド・ポー

6月2日:スペインとフランスの国境近くの街、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーに到着。ここはフランス人の道の出発地点。

33日間のスペイン巡礼 ”カミーノ” の振り返りnoteです🚶‍♀️

前回の記事はこちら


パンプローナからバスで向かう

パンプローナのバスステーション

サンセバスチャンから、サン・ジャン・ピエ・ド・ポー(以下、サンジャン)に向かうルートを調べると、パンプローナという街で乗り換えをするらしい。Omioが教えてくれた。Omioで予約もできてスマホで完結。

紹介リンクを使用して登録すると、次の予約に両方とも€10が割引
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この時はパンプローナがフランス人の道の途中にあるというのも知らなかった。

バス停前のPeaceモニュメントに日本語も

乗り換え時間が1時間半あったので、軽く何か食べようと、カフェでクロワッサンを食べる。

日本語が書かれているってことは、観光客が結構来るのかな。
パンプローナは牛追い祭りが有名ということも知らないから、ふ〜んというくらいに思う。

出発15分前にバスに乗り込むと、もうすでに席が埋まってきていて、出発する頃には満席に。みんなバックパックとストックを持ってる。

こんなに巡礼者っているのか・・・

自分よりも若い人はあまり見かけず、50代以上の人が多くって巡礼ってそんな感じなの?とまたひとつカミーノについての印象を得る。
まじで事前情報ほぼなしで行ったのよ。あんまり体験ブログとかも読まなかった。読みすぎても面白くないだろうから。

まあ、それでも結果大丈夫だったから、先に調べるかどうかは好み。

当たり前だけどみんなバックパック持ってるという、非日常。

ついさっきまで、街の中で1人だけバックパック背負ってストック持ってたのに、一気にマジョリティになる。

巡礼事務所を目指す

サンジャンに着いたら初めにやることは「巡礼手帳(クレデンシャル)」を手に入れること。

巡礼事務所の場所は調べていたのだけど、なぜか電波がない。Google マップが使えない。まあでもみんな行くだろうから誰かの後をついていけばいいか。

でもなんでだろ、データ容量まだあるはずなんだけどな。

今回のスペイン滞在はeSIMのairaloを購入してアクティベート。パンプローナまでは問題なかったのにな〜。なんでだろ、サンジャンってそんなに田舎なのかな。

airaloのeSIM 国別、エリア別などあって便利!!
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まあ、仕方ない、とりあえずなんとかなるだろ・・。

同じバスに乗っていた台湾か香港からのおばちゃんに、同じ出身だと思われて話しかけられた。言葉がお互い通じないけど、まあ目指すところは一緒なのでどこだろ、どこだろと探しながら歩いていく。

観光インフォメーションに場所を聞いて教えてもらう。

スマホはうんともすんとも。

テラスがきれいなレストラン

ヨーロッパっぽいよね。

橋からの眺めがきれい

この時まだはっきり黄色の矢印とかホタテのマークを意識してなかったんだけど、カミーノの道順はところどころに標識があって、それを辿ればいいようになっている。

あ!写真で見たやつだ!とパシャリ。

サンジャンには装備も売ってるので、足りないものをここで揃えることもできる。値段が高いかどうかはどうなんだろ、そんなに観光地だから高いみたいなのはない気がする。

そんなお店を横目に、巡礼事務所にたどり着く。
バスに乗ってた人たちが一気に並ぶから割と列ができていた。

巡礼事務所前

巡礼事務所の列に並ぶ

入口

30分くらい並んでようやく入口。
てか、中で何やってるんだろう。

覗いてみると、順番に巡礼の説明を受けているみたい。

事務所のスタッフは5-6人いて、「英語とフランス語」「スペイン語とフランス語」みたいにそれぞれ対応可能な言語が机に書かれている。グループで来てる人は一緒に説明を聞いて、その後クレデンシャルを発行。

これ一日ずっとやるの大変ね。私は1人だったので1対1だったのだけど、まとめていただいてもいいのですよ、とか思ったり。

中で待ってる時に見つけた去年の国別巡礼者人数(サンジャン発の人)
1位フランス、2位USA、3位スペイン。ちなみに日本は188人で30位くらい。

荷物の重量についてもガイドがある。自分の体重に対してどのくらいがベストの重さかというもので、やっぱ7〜8kgが推奨。重くても11kgまで。

ということで、測ってみると。

11kg・・・!

えっ、いつの間に増えた?????
成田で7kgに抑えて多少ポケット入れてたけど9kgくらいかと思っていたのだが。それよりも2kg増えてるけど、メキシコで薄いワンピースとTシャツを買ったくらいだったはず・・・。

(あー、カンクンで出発間際にメスカルの会社の人にミニボトル4本もらったな・・・・。瓶は重いよね。)

半分は友達にお裾分けしたんだけど

あと、あると便利かと思って機内のブランケットも持ってきたな・・・。

歩きながらいらないものは減らしていこう・・・。

巡礼事務所の説明とホタテ貝

日本語の説明書

さて、私の番になりました。

どこからきたの?

日本です。

日本語ね。これ読める?と出してくれた説明書き。

はい読めます!

あとで読んでおいてねと、主要な言語での説明書きが机の後ろに用意されていた。

このほかに3枚紙をもらう。

まずサンジャンの周辺地図。
今日はどこに泊まるか決まってる?

はい、今日はここに泊まります。とアルベルゲの名前を見せる。

それはここだから、ここからはこのルートで行ってね。で、明日の出発はここからだよ。とペンで示してくれた。

どこからスタートするのか知らなかったから、ありがたい。

なんとかなるだろと思って、本当にほぼ何も調べずに行ってるからねw
常にそんな感じなんですよ。

次に明日のルート説明。1日目は最も過酷と言っても過言ではないピレネーの山越。

自転車と歩行者の道が違うから赤い方行ってね。明日の宿は予約してある?

まだ決めてないです・・。

それで大丈夫、予約は必要ないよ。多分次の地点はロンセスバリェスだと思うから、これはそこまでの地図ね。

そうなんですね。(なるほど、毎日どこまで行くかとか決めなきゃなのか。予約しなくていいというのはちょっと楽になったな。)

で、水が汲める場所が限られているから気をつけて行ってね。日本語の紙に書いてある通り、朝はちゃんと水を汲んでからスタートするんだよ。

×してあるところは間違いだから、気をつけて。
DENGERなルートがあるからそこは行かないようにね!

はい・・・
結構注意すること多いな・・・。毎日こんな感じなのかな(不安)

左上からZ読みで進む

そしてもう1枚。これが結局私を苦しめる要因の一つになったとも思うんだけど、それはもう少し先の話。

サンジャンからサンティアゴまで34日で進む場合、毎日こんな行程だよ、それぞれの標高差はこんな感じって書いてくれている紙。

行き先分かってない私には、この通り進めばいいのか。ガイドあって説明あって手厚いなとも思っていたんだけどね。

初日の区間説明

この紙全体見渡した後に明日の分を見てみると、ここだけ0〜1800っていうメモリの刻みがバグってて、しかもひたすら上りな感じ。今思えば、山登りだから当たり前なんだけど。

初日がもうクライマックスじゃんか!!!!!!
なんそれ!

他の日のメモリはこんなじゃないのよ。

まあ、みんな通る道だからどうにかなるのでしょう。そんな脱落する感じだとしたら何かしら対策されるはずだし。いけるっしょ(不安)

一通り説明をしてもらって、最後にクレデンシャルの説明。

スタンプラリーの台紙なんだけど、行く先々でスタンプを押すのがその街を通過した証拠になるので、さっきの1日ずつの区間ごとに1つずつスタンプを集めながら進む。

最後の100kmの区間は、1区間で2つスタンプを押さないといけないから気をつけてねと。

泊まる宿で押してもらうのが基本だけど、途中の教会やカフェ、お土産やさんとか大体道中にある立ち寄りスポットにはスタンプが設置してある。だから、本当にスタンプラリーなの。

記念すべき1つ目のスタンプだよ!ほら!っておじさんが言って写真撮ってくれた。

この先何が始まるのかまだいまいち分かってない人

クレデンシャルは2€。たくさんスタンプ押して途中で余白なくなったら買い足して使う人が多い。私は1冊で収まった。

ちなみに、日本でも事前にクレデンシャルを発行してくれるところがある。

ここは1000円で発行してもらうのだけど

ジャパニーズカミーノと呼ばれる熊野古道がある田辺市の取り組みとして「共通巡礼手帳」を申し込みするとタダで郵送してもらえた。

私は現地で買ったけど、この後熊野歩く時はこの時郵送してもらった共通巡礼手帳を使おうと思います。


話が逸れましたが、巡礼者といえばホタテ貝。

これをバックパックにぶら下げて巡礼者であることを示すんだけど、ドネーションで必要なら持って行ってって言われる。お土産やさんにもカラフルなものとか売ってるけど、ここでも入手できます。

初めてのアルベルゲ

巡礼者向けの宿はアルベルゲといって、格安で泊まれるゲストハウスのようなものが巡礼の道沿いにあります。大きめの街にはアルベルゲ以外に普通にホテルやペンションもあるのでこれもどこに泊まるか好み。

大体はその日歩いて、当日予約せずに泊まる。

この日サンジャンは満室のアルベルゲもあったけど、初日だけは予約しておくと心配が一つなくなっていいかもしれない。

私は6月に歩いたんだけど、7-8月は夏休みで巡礼者爆増するらしいので、予約が必要になるケースも増えるかもなので注意。

当日予約は満室で入れないことも

事務所の中にWi-Fiあったからちょっと繋がったんだけど、相変わらず電波がない。でもさっき地図もらったのでとりあえず宿に行こう。

Gîte d'étape Zuharpeta Randonneur Pèlerin restaurant basque

ドミトリーって2段ベットが多いけど、ここは1段だったので気が楽かと思って。

チェックインすると部屋を案内してくれるんだけど、カミーノ歩く靴は部屋の外で脱ぐ、リュックはベッドの上に置かない。外から虫をベッドに運ばないためだって聞いた。

門限は22時。朝ごはんつけるなら7時に用意する。チェックアウトは8時。

これが基本のスタイル。

布団は?と思うと思いますが、この上に寝袋を広げて寝ます。

すでにチェックインしている人たちの様子を見ながら、寝袋どうやって使うのかなとか、キョロキョロ。

寝袋にくるまるのは初めて!!

サンティアゴから100km地点のサリア以降のアルベルゲには毛布あるところが増えるのだけど、それまでは安いアルベルゲには何もついてない。

部屋の中しかWi-Fi繋がらないからベッドでPC開く


ここはフランス?スペイン?

夜ご飯どうしようかな〜と街をぷらぷら。

ランチタイム後、ディナー営業は早くて19時スタート、平均20時スタートのお店が多く、17時くらいにご飯食べたいと思ってもお店やってない問題にこの旅の間ずっと悩まされる。

後30分で食事メニュー始まるからビール飲んで待つ。

お水いるかと聞かれて、いると答えると高い水が運ばれてくる。
ああ、そうだった。勧めてくれる水って有料だよね。。

スペインは水道水が飲めます。なのでこれ以降水筒には水道水を汲んだり、公園の水飲み場で補充したりします。

お店でボンジュールって言われたんだけど。ここスペインじゃ・・・

!!!!

あ、パンプローナからサンジャン移動する時、国境超えたのか。
ここフランスか。

だから電波無くなったのか!!!!!

すっかりスペインだと思い込んでたよ。

フランスのeSIM買ったら問題なく使えるようになりました。
なんだぁw フランスか〜ここは。ずっとオラ!グラシアス!って言ってたけど、ダメじゃん。スペインの人も多いから通じてて気づかなかった。

だる絡みしてくるおじさん

隣のベッドにスロベニアから来たおじさんがいて、こっちは仕事してるって言ってるのにひたすら喋りかけてくる。どこから来たの?名前は?

海外の人からするとあつみというのはなかなか覚えにくい名前で、ツナミに似てるねと言ってくるけど、なんだかそれは微妙な覚え方だよとモヤモヤする。けど言えない。そもそも英語でそのモヤモヤ感は説明できない。

とはいえ、好意で話しかけてくれてるから3回に1回くらいはちゃんと答える。ダル絡みしてくるおじさんは明日一緒に出発しよう、何時に出るの?と

まだ決めてないけど朝食食べるから7時に食べて8時には出発する。というと分かった!!こんなところに来てまで仕事していると体がもつか心配だよ、ちゃんと俺が見守っておくよ!と頼んでもないことを言ってくる。めんどくさいな。

でも出発時間決まってるし、逃げられないな〜。まあ1人で歩くよりはいいか。

隣の隣にフランスのおばさんがいて、その人と私が話してる時にまたおじさんが割って入ってくる。すると、そのおばさんさっきまでめっちゃ笑顔だったのに、急におじさんに塩対応し始めるw

うわ!あからさま!(と私には見えた。)
いいのか、こんなにはっきりした態度とって。なるほど、勉強になるわ。

一緒に歩こうと言われたことを断りきれなかった自分がいたんだけど、明日途中で嫌になったら離れて歩けばいいか。

意思表示するのってその場の空気に流された方が楽だけど、結局割を食うのは自分。だからちゃんと自分の気持ちを尊重してあげないと!

それがこの日の学び。

>>次回、1日目スタート!10時間かけてピレネーの山を越える。

最後までお読みくださりありがとうございます!


★あつみのプロフィール
新卒から13年働いた大企業を退職して海外ノマド(フリーランス)に。マーケティングコンサルティング、コミュニティマネジメント、翻訳ライティング編集などをしています。
思わず誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員しながら月イチで海外を決行したり、弾丸で旅に出るのが楽しすぎて旅レポを書くようになりました。会社辞めると決めてからコロナ禍3ヶ月海外は8カ国12都市を巡る。東欧ジョージアで開催された海外移住体験プログラム「ノマドニア」を経て海外ノマドに。
スペイン巡礼”カミーノ”33日間の体験をnoteで振り返り中。

Twitter:https://mobile.twitter.com/atsumiee
Instagram:https://www.instagram.com/atsumiee_/

★ありのままの自分でカミーノを歩く👟

★海外ノマドになるまで「ノマドニア」体験記

★コロナ禍3ヶ月の海外旅行、1カ国目パリ旅の記事まとめはこちらです💁‍♀️


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