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カミーノ4日目 パンプローナからプエンテ・ラ・レイナ 23.65km

6月6日:昨日風邪ひいて1日休んでしまったので、今日は歩きたい!まだ全回復してないけど、歩き始める。穏やかな道の風景と山頂からの眺めが最高だった。登った分だけ下りもある。ずんずん進んでまた足を痛めそうだ。仕事との付き合い方にも変化が現れた。そんな1日。
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33日間のスペイン巡礼 ”カミーノ” の振り返りnoteです🚶‍♀️
前回の記事はこちら


今日は歩くよ!!!

おはようございます。昨日咳で夜起きて、もう一回寝たら朝7時だった。
なので8時半出発です。
ええ、今日も少し遅めです。早く起きて出発したいという気持ちはあるんだけど、なかなか体が起きてくれません。

カミーノ歩くならやっぱり5時くらいに起きて、日が昇らない6時前に出発するのがベストだと思う。それがわかるのはもう少し後です。

8時、9時に出発する人もいなくはないんだけど、昼間の日光によってダメージが大きくなるのよね。これももう少し後に実感することなのですよね。

パンプローナの街は大きいので、街を出るまでに2-3km歩いた気がする。

今日の行程はこんな感じです!と、とりあえず看板を撮っておく。山越えるっぽい。

9:30 Cizur Menor|道端に咲くポピー

1時間ほど歩くと麦畑になった。

てくてく歩く脇にはポピーが雑にたくさん咲いている。

この時間なので巡礼者は少ないけど、ちらほらすれ違う。

こちらはひまわり畑。もう1-2ヶ月したら満開なんだろうな🌻
脳内で満開のひまわりを想像してみたりする。

こんなに広い麦畑を初めて見た!!!
どこまで行っても麦!すごくきれい!

こんな感じに道がずっと続いていく。

天気がいいな〜〜。

のどかだわ〜。今日は平坦で穏やかで気持ちがいいな〜。

またポピーだ!

ここポピーめっちゃきれい!

風の通り道的な緑のトンネル。

丘の上にある教会。

穏やかでいいな〜。

11:00 Zariquiegui|歩ける幸せ?

町に着いた!!
丘を登ったところに休憩できる場所があり、上の写真の建物の左側に水道。ここで水を補給。

町には小さなカフェや売店があって飲み物を買ったり、アイスを買ったりおのおの休憩している。

休憩していたら、ミカさん、アキコさんと出会う。
私より1時間くらい先に出発しているから、全然先に行ってると思ってたけど知らぬ間に少し先に進んでいたみたい。

ゆっくり歩いてるつもりでも割と早いペースなのかもしれない。
普段の歩くスピードも速いからかな。

昨日1日歩かなかったのが相当悔しかった。

だから、口ではこの日も「ゆっくりマイペースに歩こう」とか、「別に遅く着いてもいい」と言ってるんだけど、本心は早く歩きたいし、他の人と同じように歩ききりたいという気持ちの方がまだ強い。

それでも「歩ける喜びを噛み締めて・・」とか「歩けるって幸せだ」とか自分に言い聞かせながら歩いた。実際にそう思っている気持ちと、そう思ってない気持ちと半々。

言いながら顔が真顔なので、言い聞かせて歩いてるな〜というのがみて取れます↓

遠くに見える山を越えるのかなぁ

カミーノあるあるなんだけど、歩いていて遠くに山が見え始めると「あの山越えるのかな〜、だいぶ遠いけど、、まさか今日あそこまでは行かないよな」っと思うのだけど、結果越えることになることが多い。

見た目の距離感と、歩く距離感の感覚にギャップがありすぎる。

でも、歩いていると気づいたら山を登り始めていて、あんなに遠くに見えた山がすぐ目の前に見えるようになっていたりする。

この感覚、すごく不思議で、なかなか慣れない。

遠くに見える風車まで歩くことになるとは全く思わず、風車あるな〜って眺める。

歩きながら、今日はリュックがそんなに重く感じないし、1日目2日目より余裕あるから、もしかして歩くの慣れてきたのかな?
でも油断は禁物。散々楽な道はないというのを体験してきたので、期待しすぎないようにする。

話が逸れるけど、風力発電の風車ってヨーロッパで多く見かけるのですが、前の仕事でカーボンニュートラルの記事を作ったことがあって、それを思い出した。

ヨーロッパで風車を見たら、この先ずっと「カーボンニュートラル」を思い出すんだろうな。

そんなことを考えて歩いていると、だいぶ高いところまで来た。

高いけど緩やかな坂だから1日目2日目と比べたらそこまで苦しくはなかった。

12:00 山頂|『星の旅人たち』に出てくる場所

どうやら頂上っぽい。少し前まで遠くに見えていた風車がどんどん近くなっていて、目の前に現れた。本当にあそこまで登ったんだな〜。

一歩一歩前に足を出していればいつかは辿り着く。
千里の道も一歩からというけどその通りだな。

頂上は少し広場になっていて、人がたくさんいる。

「Sculpture of the pilgrims' caravan」とマップ上に記された、巡礼者のモニュメントがあるからそこでみんな記念撮影をするのだ。

このモニュメントは巡礼者のブログなどでもよく出てくるので見覚えがあった。こういう印象的な場所ってもう少し最後に出てくるのかと思ったけど、4日目とかで出てくるものなんだね。

ガンダムを見初めた時に(全部は見てないけど)、結構初めの方にアムロが「親父にもぶたれたことないのに!」っていう有名なセリフを言うのと同じ感じ。ああ、ここで出てくるのか。って、何の話?w

山頂で景色が良くて映えることに加えて、映画『星の旅人たち』でも映るシーンなので巡礼者も知っている人が多いんだと思う。

この映画はカミーノがどんなものなのかうまくまとめてくれているので、興味がある人は見てみて!

Amazon primeでレンタルできます→『星の旅人たち

かくいう私は、前情報をあまり入れたくなかったので見ずに歩き始めました。

水色のお揃いTシャツを着た団体が集合写真を撮っていて賑やか。
30人くらいいたけど、みんなで一緒に歩いてるとすると大所帯。カミーノ愛好会とかなのかな。それぞれペースが違うだろうに、お昼に山頂集合とか決めてんのかな。

1人で写真を撮っていると、写真撮ろうか?と声をかけてくれる。
巡礼者の人たちはみんな優しい。お願いしますと言うと、もちろん!と喜んでたくさん撮ってくれる。

山頂からは360度見渡せて、目印の木の看板に各国の国旗とか色々が結びつけられていた。

方向を指し示す黄色い矢印やモホンと呼ばれる標識にも石が積まれていたり、大切な人の写真が置かれていたり、祈りを込めながら歩く人たちが一定数いる。マリア像やキリスト像が置かれていて宗教的なものもあるけど、全部が全部じゃない。映画に出てくる父もその1人だ。

さて登ってきた方向と反対方面のこれから下っていく方を見渡す。広いな〜。どこまでいくんだろうか。

今日はここを下れば目的の町に着きそうだ。

数十メートル下った場所にストーンサークルみたいな、これ日時計かな?なんだか知らないけど、あって、でもあそこまでは行かなくていいやと、横目にしながら下り始める。

下りの道は石がゴロゴロしていて気を抜くとずるっと滑るような道。晴れててよかった。

自転車用と歩行者用で道が分かれたり、ちょっとした分岐があったりしながらひたすらおりていく。

傾斜がきついところは階段になっている。右膝痛いから階段をドスドス降りると足痛い。ただもうこのあとはほとんど下っていくだけだろうからなんとなくゴールも見えてきて、気持ちも楽だ。

リュックが重く感じないのは、成長なのか?と完全なぬか喜びをした。そんなにすぐに慣れるもんでもないと思う。まあ、勘違いでも気が楽になるならそれでいい。

くだり始めたところ↓

急に仕事が忙しくなったのは何のサイン?

昨日のnoteに仕事との付き合い方について書いたけど、仕事をしながら歩くという挑戦をどのようにやっていくかの部分で困っていた。

本当は仕事を全部ストップさせて歩くことに専念したい。
でも仕事もしなくてはいけない。

だから体が反応して体調悪くなってる気がするし、慣れない環境や生活もあって風邪ひいたんだと思う。

そして、こういうときに限ってなぜか仕事の連絡が立て込んでタスクが集中する。やめてよ!

このタイミングで急に仕事が忙しくなるって、なんのサインなんだろう。
いつもならこんなにタスク増えないし歩くのと両立できるのに、なぜ・・・。

会社を辞めて海外ノマドになるという選択のメリットは、「やりたくないことをやらなくていい」ということ。会社だと担当業務があって、それをやるのが自分の仕事なので「やりたい」とか「やりたくない」の判断軸はなく、「やるべきこと」として従事する。

それを辞めたのだからやりたい仕事だけをやればいいんだけど、実際駆け出しフリーランスとしてはある程度稼ぎも必要だし、自分ができることなら、お役に立てるのであればという気持ちで仕事を受けたりもする。

そういう仕事に助けられて、フリーランスとしてやっていけるようになっていくのだけど、その次の壁にぶち当たった気がした。

なんのために会社辞めたの?
清水の舞台を飛び降りる気持ちで踏み切った判断は、その仕事をやるためでしたっけ??本当にやりたいことやってますか??

そんな風に、もう1人の自分から問いかけられる。

心からやりたい仕事これです!と明確に言えるほど具体的になってない。けど、もうわかってるんだと思う。これは私が今やることなのかどうか。

本当にやりたいものであれば喜んで歩いている途中でもパソコン開くと思うんだよね。でも「仕事=やらなきゃいけないもの」と捉えている間はその境地にいけなそう。

仕事内容がどうのという話じゃないよ。
私が仕事に対してどう向き合うかというスタンスの話。

仕事が忙しくなることによって、これからどんなふうに仕事と向き合っていく?という問いを投げかけられたのかな〜。

もはや、今からやりたいことを見つけるということでもない。
それはすでに何度もコーチングをしながら自分の中に答えを見つけてきたんだから。

じゃあその答えに向かって行動していくのがこれからなのか?

カミーノを歩き終わる頃には答えが出るのかな。出てるといいな。

12:50 黄金色の麦畑

山頂からだいぶ降りてきて、平坦な道に。

麦畑は小麦色どころか、黄金色でとてもきれいだった。こんなに黄金色だと初めて知った。

というか、6月頭だったからまさに「麦秋至」だったんだな。(ツイートは去年のですが)

ポピーもいたるところに咲いている。お店で売ってるのと同じくらいきれい。

こんなのんびりした道を進んでいきます。

いつの間にか山頂の風車がだいぶ遠くに。
徒歩でこの距離移動してるのがほんと不思議。

6月なので日差しは強いけどまだカラッとした風が気持ちいい。

次の町が見えてきた!

13:15 Uterga

公園で水道見つけたから水補給。

休憩せずにそのまま通過。

再び平地へ。

もくもく歩く。

赤いのはポピーです。

ぶどうの木だ。借景の枠かな?

13:50 Muruzábal

ここも特に何もなく通過。

各町に大体教会があったりするので、そこで巡礼のクレデンシャルにスタンプを押してもらったりするのも楽しみ方の一つ。

さて、ここからあとどのくらいで着くのかな。

14:15 Obanos

プエンテ・ラ・レイナのひとつ前の町まできました。

ラストスパート。

ここの教会大きかった。

長い下り坂を歩いていく

15:10 プエンテ・ラ・レイナ到着!

ということで、今日のハイライト

@atsumiee

スペイン巡礼4日目 パンプローナからプエンテ・ラ・レイナへ #camino #カミーノ

♬ Utopia - imase

今日の宿:Hostal Plaza

この日もどうせ咳が止まらないだろうと思って、個室を予約。

チェックインはバーでするようになってて、そのバーで、この前会ったウルグアイからのアルフレッドがビール飲んでた。また会ったね!と会話。

サンジャンから徐々に進んできました。これが西側までつながるのかと思うと、まだまだ先は長いけど、これだけ進んできたんだなという積み上げが目に見えて充実感がある。

Supermercados Diaで買い物

Diaは品揃え豊富なスーパーのチェーン。いくつかのちょっと大きめの町にあって、ベーカリーコーナーで朝食用のクロワッサンを買ったり、夜ご飯買ったり、1€の生ハムや、果物を買ったりしました。

今日歩いているときに、休憩してツナ缶を食べている人を見かけて、ツナ缶がめちゃくちゃ美味しそうに見えたので私も買ってみた。

が、外でピクニック的に食べた方が絶対においしい。ホテルの部屋で食べても味気ないw

というわけでおとなしくご飯食べて、咳と闘いながら寝ます。

今日も一日お疲れ様でした!!

4日目の1日をまとめました↓

↓何とも言えない顔して撮ってるのが序盤っぽくて良い。

@atsumiee

スペイン巡礼4日目 パンプローナからプエンテ・ラ・レイナへ #camino #カミーノ

♬ Utopia - imase

>>次回、5日目。リュックの配送サービスを使って身軽に歩こう!

最後までお読みくださりありがとうございます!


★あつみのプロフィール
新卒から13年働いた大企業を退職して海外ノマド(フリーランス)に。マーケティングコンサルティング、コミュニティマーケティング、翻訳ライティング編集などをしています。
思わず誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員しながら月イチで海外を決行したり、弾丸で旅に出るのが楽しすぎて旅レポを書くようになりました。会社辞めると決めてからコロナ禍3ヶ月海外は8カ国12都市を巡る。東欧ジョージアで開催された海外移住体験プログラム「ノマドニア」を経て海外ノマドに。
スペイン巡礼”カミーノ”33日間の体験をnoteで振り返り中。

Twitter:https://mobile.twitter.com/atsumiee
Instagram:https://www.instagram.com/atsumiee_/

★ありのままの自分でカミーノを歩く👟

★海外ノマドになるまで「ノマドニア」体験記

★コロナ禍3ヶ月の海外旅行、1カ国目パリ旅の記事まとめはこちらです💁‍♀️


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