カミーノ31日目 地の果てフィステーラへ|Santiago de Compostela~Fisterra
こんにちは!2年前に大手メーカーを退職し、世界を飛び回る海外ノマドになったあつみです。”ありのままの自分”を取り戻しに2023年6月にスペイン巡礼 ”カミーノ” に行ってきました。
当時の日記をベースにした33日間の振り返りnoteです🚶♀️
7月3日:一夜明けて今日はバスでフィステーラに行きます。フィステーラに1泊して明日サンティアゴに戻ってくる。フランス人の道のはじめに出会ったジョンとサンティアゴで再会し、その仲間と一緒に過ごす最高に楽しい1日だった。
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前回の記事はこちら
8:00出発!教会前の広場集合
おはようございます。ゴール翌日は朝のミサに行ってきました。確か7時開始の回だったかな。眠い目を擦りながら1時間弱、相変わらずスペイン語わからないままなんとなく厳かな雰囲気を味わう。
フランス人の道3.4日目にアルベルゲが一緒だった香港のジョンとは、インスタ繋がってて、ちょうど同じ日にゴールとわかって、翌日のフィステーラに一緒に行くことにした。
標準35日を3日ほどまいてゴールしてるからこの人たち強いw
そして特に足の怪我とかもしてない笑
フランス人の道を何事もなく歩き切る人たちのことを、私は神に選ばれし人だと思うくらい、本当にすごいことだと思ってる。
ジョンとその友達と一緒にいくということで、それぞれバス予約しておいて広場に一度集合。韓国のジェイとペルーのジナと初めまして。
MONBUSで2時間ちょっと
バス停に向かうのですが、本当にここにバスが来るのか心配になる笑
これか?と思ってドライバーに尋ねるも、違うよということでもう少し待つ。するとちゃんと来ました!Monbus。WEBで予約ができます。
案外安い!!
予約したバスに乗って出発。その次のバス停でひろこさんとアルミン夫妻とまた出会う。今日行くって聞いてたから会うと思ってたけど、早速会った。
バスの中は酔いやすいのでとりあえず寝ようと。
さっき初めて会ったジナちゃんと会話しつつも途中からうとうと。やっぱ体は疲れてるからね。
フィステーラでの過ごし方
片道3時間ほどのバス移動。
いつしか右の膝の痛みは足裏のまめに気を取られて、よくなってた。
途中の停車時に、今日泊まる場所ここでいい?と聞かれたんだけど寝ぼけながら20ユーロ以下というのだけ確認して、アルベルゲにそんな差はないだろうと、どこでもいいよ〜とおまかせ。
てっきり今日もアルベルゲ泊まるのかと思ったら、6人で一部屋借り切る作戦だった。
なにそれ!超楽しいじゃん。
アルベルゲだと門限が22時のところもあるので、夕陽(沈むの見ると23時くらいになる)見てると間に合わなくなるからということで、ナイスアイデアすぎた。
この日は午後1件打ち合わせがあるから宿で仕事して夕陽を待つ感じかな。観光といっても街をぷらぷら歩くくらいかな〜?あんまり下調べしてないのと何か見たいものがあるかというと特になかったのでみんなに合わせようかな。
到着したら軽くブランチ的なティータイム。
フィステーラの景観
海です!きれい!!!
ポルトガルの道では海沿いをたくさん歩いてきたけど、フランス人の道を歩いてきた人は久々に見る海だよね。天気もいいし気持ちいいー!!
非日常と日常をつなぐもの
カミーノ歩き終わってしまったから明日から仕事(現実)とちゃんと向き合わなくてはいけないのか〜とちょっと気が重くなるのですが、なんだかんだ仕事しながら歩くという両立をやりきったのでそれは結構すごいことなんじゃないかと思うようにした。
それに、カミーノが終わったからといってこの非日常が終わるわけではない。終盤ずっと思ってたのが、この非日常は日常に身を置くと気づきにくいくらいノイズがあったり、あるとしても少なかったりするけど探せば絶対にあるはずだ。だから、その非日常を日常に取り込むように過ごしていこう。
カミーノはこれからも続いていく。
テラスハウスみたいw
ついたらすぐチェックインできて、リビングと数部屋、くつろぎながら、とりあえずビールのむ。
これまた仕事のzoomがあったから、午後仕事して、各々リラックス。
予約してもらった部屋が想像以上にいい部屋でテンション上がった!毎日2段ベッドのアルベルゲで寝袋敷いて寝ていたのに、広い個室とベッドがあるのが嬉しい。それで20ユーロ行かないとかめっちゃいいじゃんか。持つべきものは友達だね。
今日の宿:Camiño á praia
現地でもう2人合流して全部で6人になった。
フランス人の道で途中歩けなくなって以来、もしあのまま歩けてたらゴールに向かうにつれて友達が増えたんだろうなと恨めしい思いをずっと引きずっていたのですが、ここにきてそれを解消してくれるような現実に巡り合った。
まさか最後にこんな大人数で1部屋借りるとか楽しいことできると思わなかった。歩ききったご褒美だとすら思う。そんな感じで終始テンション高いしご機嫌🎵
街を散策
仕事のキリがいいところで16時になった。お腹も空いてきたので買い物がてら散歩しにいこうと出かける。港にはいくつかレストランがあって、スープがあるお店を選んだ。
ホワイトアスパラ食べたくて頼む。
魚介スープも美味しい。ビールが進む。
この後いつものFROIZに行って果物や飲み物食べ物を購入。
ビールはもちろん、今日は人数多いしワイン開けてもいいよね?とリオハの赤ワインを買っていく。
それぞれの時間を過ごす
私以外は仕事してないから、昼から海に行った人、散歩してた人などそれぞれが思うがままに過ごしていた。
仕事終わってからは、これみんな何時に出発するのかな?とか夜ご飯ってどうするのかな?とか細かいことが気になってしまうのだけど、かといってグループメッセを作るほどではなく、それぞれがそれぞれと連絡を取り合う。
メッセグループ作ればいいじゃん!って思うんだけど、今日初対面だしな〜と遠慮して流れに身を任せることにした。
協調性があるのかないのか絶妙な感じで、みんなでワイワイご飯作るとかいうイベントは特になくw
欲しいものを自分で買って、少しずつ分けたりする。
時間が読みにくいってのもあった。
フィステーラ滞在は夕陽を見るために一泊。
日の入りは22時なんです。
フィステーラまでは約4km。だいたい1時間見ておいた方が良いんだけど家でのんびりしすぎて、21時前に家を出発。途中スーパーで買い物してたらギリギリ。早く早くと急ぐ羽目になる。
さっきまで超のんびりしてたのに。
黄色の矢印に沿って歩くのはこれが最後!!
海を見ながら岬の先端に歩いていきます。明るいけど21時過ぎです。
一生懸命無言でひたすら歩く40分。
夕陽沈むまであと30分くらい。
巡礼者のモニュメントと記念撮影したり。
ところどころ立っているモホンを感慨深く見たり。
ワイワイ話しながらではなく、みんなザックザックと前に進む。
フランス人の道約800km歩ききった人たち強いw
日が落ちてきました。
残り1kmきったー!
フィステーラという地名は『地の果て』を意味するんだとか(Wikipediaより)
日の入りももうそろそろ。
0.000km 地点
0kmをしめすモホン。写真で見たことがあったけど、こんな感じなのね。
記念撮影!めっちゃいい顔してる!!!
30日間歩いてきたことが報われてる感じがするし、今すごく楽しい気分でいられることが全てだなと思った。
この集合写真とか良すぎる。
フランス人の道をそのまま歩いていたらここには合流してなかったし、ポルトガルの道を歩いてたからこそジョンとタイミングがあったわけで、そうやって振り返ると私がフランス人の道を途中スキップしたことや悔しがりながら歩いたことが全部今につながっているんだなと。
ちょっと都合良すぎる解釈かもしれないけど、終わりよければ全てよしって言葉通りだなと。最後はどうせうまくいく。この言葉がピッタリ。
過去の自分とお別れする手紙
コーチからフィステーラ行ったら過去の自分への手紙を書いてその場で捨てる・燃やすといいよと言われていたので、部屋でばーっと今日までの気持ちとかこれからのこととかを書き殴った紙を持ってきていた。
ビール分けてもらって飲みながら夕陽が沈むのを眺める。
手紙を読み返して、しんみりしようとしてたんだけどさ。
周りから何故か話しかけられて、日本語話せるドイツ人とか、今度日本行くよっていう韓国人とか、日本の話題で会話しながら夕日が沈むのを見届ける。
過去の自分宛の手紙を書いて燃やすというのは、1ページ書いていたやつを、燃やしはしなかったけど(ライター買う暇なかった)、どこかに捨てよう、想いを込めよう、とか考えてたのに全然そんな隙がなく笑
夕陽が沈んだらすぐに暗くなるから、帰りも1時間歩かなきゃだし。
戻る時、道の脇にあったゴミ箱にくしゃっと丸めてポイしてきました。
深刻に真正面から受け止めるのは私のいいところだけど、考えすぎも良くないね。ってのが、この行動に現れてる気がして、何だか面白かった。
こんなんでいいのかな?笑
と、1人でウケながら、暗くなり始めた道を歩く。
帰りは真っ暗な道を歩く
ここで今回2度目のヘッドライト活躍。17日目に使った以来の登場。
頭にはつけなかったけど、持ってきててよかった。
街について後ろを振り返ると、それはそれはとーーーーってもとおきな月がでてる。海のすぐ上に。
スマホでは写しきれないんだけど、体感普段の月の5倍くらい!!!
その時綺麗だなー!と思ってて気づかなかったけど、満月だったっぽい🌕
今日満月だったでしょと言われて、確かにそうだわと。
あまりにも丸くて完璧に綺麗で、満月ってことすっかり忘れてたわ。
サンティアゴでフンを2回も踏んだ甲斐がありました💩笑
世界中に友達ができる
家戻ってから、買ってたワインを開けて気づいたら2時。
外国人に混じって会話してるとか、1年前にはそんなに想像できなかったことを実現してて自分すごいなと。
世界中に友達ができる🤝
観光旅行に満足できなくなったら、こうやって誰かと出会う旅をするのもおすすめだなあ。
フランスの道を歩き続けていたら、この翌日がゴール予定日だったの。
風邪ひいて予定が狂ったから、フィステーラ1泊できて、こんな楽しいグループ旅ができてすごくよかった!!
楽しかったなぁ〜
スタエフ録音でも話したけど、フランスの道歩いてる時と、ポルトガルの道歩いてる時、本当に気持ちが違うんだよね笑
毎日の備忘メモ、ラジオ、リール、ストーリー、大事だな。
この後みんなはポルトに行く人、もう少し歩く人、帰る人、他の国に行く人、バラバラだけど、バイバイじゃなくて、See you laterでお別れ。
わたしはもう一日サンティアゴ滞在!!
今日もお疲れ様でした!!
今日のハイライト👇
>>次回、フィステーラからサンティアゴに戻る。
最後までお読みくださりありがとうございます!
★ありのままの自分でカミーノを歩く🥾マガジンにまとめています
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★あつみのプロフィール
新卒から13年働いたトヨタ自動車を退職して海外ノマド(フリーランス)に。法人のマーケティングコンサルティングや海外ノマド体験プログラム『ノマドニア』の運営スタッフなどをしています。
大企業にいた経験やスキルを言語化して価値を見出すべく「#大企業スキル勉強会」主宰。
思わず誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員しながら月イチで海外に行ったり、退職する際にコロナ禍3ヶ月海外行ったりして、旅レポを書いています。直近はスペイン巡礼”カミーノ”33日間の体験をnoteで振り返り中です。
Twitter:https://mobile.twitter.com/atsumiee
Instagram:https://www.instagram.com/atsumiee_/
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