見出し画像

4. 私とオンラインレッスンとの出会い

私が日本語教師養成講座に通い始めた2015年9月頃、当時のフランス人の彼が

「友達がこのサイトでフランス語を教えているよ」

と言って紹介してくれたのがitalkiでした。

これが私の人生を変えることになるなんて、もちろん思ってもみませんでした!

その時の私は、まだ日本語教師ではなかったので(会社員をしながら、養成講座に通っていました)、italkiで日本語を教えるとしても、ずーっと先のことだろうなぁと思い、ひとまずユーザー登録だけしました。

すると、どうでしょう!!日本語を勉強しているイスラエル人やアルゼンチン人から次々とメッセージが来て、友達ができました。特に仲良くなった友達とは、Skypeで話したりもしました。

ある日、イスラエル人のTくんが言いました。

「あつこもitalkiで日本語を教えたらいいよ」

私は養成講座に通い始めたばかりなので、まだ教えるつもりはない、そもそも無理だと言いました。でも、Tくんは

「大丈夫!あつこは絶対にいい先生になれるよ!!」

と言って譲りません。Tくんの言葉が単なるお世辞ではないことはわかりました。Tくんはとても誠実だし、日本語上級レベルに属する彼の言い間違いを私がどう直すかを何度も見た上での発言だったからです。

Tくんの主張がとても強かったので、私はitalkiの「コミュニティーチューター」に登録しました。italkiでは、日本語教師の資格がなくても、「コミュニティーチューター」として日本語を教えることができます。

すぐレッスンをリクエストしてもらえるのかわからなかったし、レッスンをリクエストされても具体的にどうしていいか、よくわからなかったので、まずは安い授業料でスタートしました。

登録が受理されてから数日後、少しずつレッスンが入り始めました。当時の私は英語が今ほど話せなかったので(つまり、オンラインで教え続けていれば上達するってことです!)、生徒さんと上手く意思疎通できず、

「もういいです」

と途中で切られたこともありました。

でも、続けていたら、固定の生徒さんが増えていきました。固定の生徒さんで私の予約枠が埋まるようになったので、授業料も上げることができました。個性的で面白い生徒さん達にたくさん出会えました。その頃の記録は、ブログの2016年の記事に残っています。(懐かしい!!)

オンラインレッスンからの収入は、私にとって、とても大きな助けとなりました。日本語教育能力検定試験の数ヶ月前から、私は上司にお願いして、特別に週休4日いただいていました。当然、月収は大幅に下がりました。でも、養成講座を修了したら海外で就職したかったので、移住費用を稼がなければなりません。オンラインレッスンで副収入を得ていたおかげで、お金の心配がなくなりました。

2017年3月、私は晴れてタイへ移住し、4月からバンコクの日本語学校で日本語を教え始めました。それからは、激務だったので、1年9ヶ月ほどオンラインレッスンは休止しました。その時は、自分が3年後に学校を辞め、まさかオンライン1本で自立するなんて夢にも思いませんでした。

私はitalkiを紹介してくれた元彼と、オンラインで日本語を教えるべきだと背中を押してくれたTくんに、いくら感謝してもしきれません。そして、彼らのアドバイスに素直に従った過去の自分にも感謝しています。

そんな私が、学校を辞めてオンラインで独立しようと思ったきっかけも、また人との出会いでした。次回の記事で、それについて書きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?