熱き心の若人

気象予報士です。趣味は神宮球場での東京六大学野球応援。「天気」「スポーツ」を中心につづ…

熱き心の若人

気象予報士です。趣味は神宮球場での東京六大学野球応援。「天気」「スポーツ」を中心につづります。

最近の記事

11回目の正直・耐えて耐えて耐えまくった早稲田が勝ち点~対明治3回戦

iPhoneのパスコード入力は何回間違えたらアウトかという話です。 5回目まで:使用制限なし 6回目:1分間使用できなくなる 7回目:5分間使用できなくなる 8回目:15分間使用できなくなる 9回目:60分間使用できなくなる そして10回目は… iPhoneが使用不可になるか初期化される  そうです。 これはたぶん人間工学に基づいているので 「人間は9回目まではOKだけど10回目はさすがにね」 ということなのだと思います。 しかし。 今日の早稲田は10本ヒッ

    • 明治からもぎとった貴重な1勝・対明治1回戦

      昨日の夜、私は以下のようなツイートをしました。 3年前の秋の対明治戦で、早稲田があと1人まで追い込まれたのに一挙5点を挙げて勝った試合の話です。 「明治との戦いは最後まで勝敗がわかりません」と書きました。 すると今日、この試合とは違って、リードしたものの最後まで勝敗がわからない試合になりました。 早稲田、紙一重の中でよく勝ち切ったと思います。今日の試合を振り返ってみます。 試合前、楽団の4年生から「質で勝負」という大きな声が上がりました。 ご存じの方も多いと思いま

      • コンサートを超えた名舞台・スプリングコンサート

        スプリングコンサートの開演前の話です。 私の近くに座ったご年配の方がパンフを見て、ぽつりと一言。 「ミュージカル、みたいだね」。 単なるコンサートではなく、ミュージカルの舞台のようだと思ってつぶやかれたようです。 この言葉は的を射ていて…今回はコンサートを超えた名舞台になりました。 順を追って、振り返ります。 幕開けは「The Bandwagon」でした。衛星ラジオ局の音楽番組のオープニングテーマとして作られた曲で、軽快さが印象的です。 バンドワゴンは「流れや勢

        • 野球部と応援部のいいところ満載だった8回裏・対立教3回戦

          今日、私は休暇をとっていました。 私の仕事は2~3月と7~8月、12月が繁忙期で、それ以外の時期に休暇をとっています。 今日は、箱根に行く予定でした。 箱根の国道1号線最高点(箱根駅伝の5区6区で通りますね)の付近にある、いつもお世話になっているホテルに行って、高地でまだ咲いている桜を見て、白濁した硫黄の温泉に浸かり、かまぼこと魚料理に舌鼓を打つという計画でした。 しかし昨日、対立教3回戦が発生しました… 温泉と神宮、どっちを取るのかと言われたら、それは間違いなく神

        11回目の正直・耐えて耐えて耐えまくった早稲田が勝ち点~対明治3回戦

          見どころが多かった応援席・対立教2回戦

          東京六大学野球、早稲田は立教に敗れ、1勝1敗になりました。 試合結果は残念だったのですが、一方で応援席には見どころが多く、見るべき点も多かったので、その一部をご紹介します。 その一部、というのは、私が見逃している点も多々あると思いますし、書くのはもうちょっと後にとっておいた方がもっとよくなりそう、と思って今はまだ書いていない点もあるためです。 ですので「一部」ということでお読みいただければと思います。 まず、楽団です。 私は第1試合の日に試合前の音出しから聞くのを楽

          見どころが多かった応援席・対立教2回戦

          早稲田、神宮で好発進

          東京六大学野球が開幕しました。 早稲田は開幕戦が非常に大事だと私は思っています。というのも、少なくともここ10年以上、開幕戦が黒星だと優勝したケースがないためです。 なので今日は開幕戦…というよりもこの春の早稲田のかなり大きな部分をかけた戦いだと思い、神宮に向かいました。 第2試合の立教対早稲田。試合開始前のエール交換が終わると、場内当番のリーダーが2秒くらいでもう声を挙げました。 立ち上がりが早くてよかったです。 というのも開幕は、特に春の開幕は去年秋からのブラン

          早稲田、神宮で好発進

          入試の監督補助のときのこと

          もうご本人も、テレビや雑誌で思い出話として受験生や大学生のころの話をだいたい語ったので、この話を。 僕は大学生のとき、早稲田の入試の監督補助のバイトを何度かさせてもらった。 僕が主に担当したのは、受験生の替え玉防止のため「試験中に写真票と本人の顔を照合する」という仕事だった。 ある学部の試験のときだった。見たことのない名前の女の子がいた。漢字の読み方はわからない。僕が顔の照合のために教室の後方から後ろ歩きで近づくと、その子は顔を上げた。 その瞬間、僕はちょっと凍りつい

          入試の監督補助のときのこと

          君は光る、みんな笑顔(後編) 定期演奏会を見た、聞いた

          (この話は後編です。前編はこちら↓ 君は光る、みんな笑顔(前編) 定期演奏会を見た、聞いた|熱き心の若人 (note.com)) 第60回早稲田大学応援部吹奏楽団定期演奏会は第2部に入ります。衣装が白から黒に代わりました。 第2部はポップスステージです。 定演の役割というのは時代によって移り変わり、 私が現役のころは「座奏はクラシック中心」という不文律がありました。 しかし、ある時からポップスも演奏されるようになり、今では定演に欠かせないパートになりました。 紅白歌

          君は光る、みんな笑顔(後編) 定期演奏会を見た、聞いた

          君は光る、みんな笑顔(前編) 定期演奏会を見た、聞いた

          早稲田の応援部の60回目の定期演奏会が終わりました。 私はよく神宮で「定演無いと死んじゃう」「毎年めちゃくちゃ楽しみ」と言いまくっていますが、本当です。 私は大学生のときに初めて、新宿文化センターで定期演奏会を見ました。 そのとき、初めて「ドリル」というものを知りました。 演奏しながら動く。寸分違わず。でも機械とは違う。人間にしかできない工夫、努力、そして何より思いがぎゅっと詰まっていました。私はそこに感激した。定演を好きになった原点でした。 それからずいぶん長い年

          君は光る、みんな笑顔(前編) 定期演奏会を見た、聞いた

          最高のチアステを見た。

          昨日夕方、私は17時ごろ大隈講堂の前に着きました。 今は一年で一番夕暮れが早い時期です。もう講堂の上空は夜空になりかけていました。 ふと上空を見ると明るい星が輝いていました。 木星です。 講堂の上に一番星が見られるなんて、縁起がいい。私はそう思いつつ、すでに開場していた講堂の中に入りました。 挨拶などを済ませて、1階席後方の野球部の後ろの辺りに着席すると、席にパンフが置かれていました。 私は手に取って、息をのみました。 さっき見た木星が、描かれていたのです。 木

          最高のチアステを見た。

          「なにこれ」から始まった逆転サヨナラ勝ち

          私は今朝、7時40分ごろ神宮球場に着きました。 実は私は昨日から少し心配をしていました。 昨日の早慶戦準備日は、3シーズンぶりに東都大学野球の試合が無い日の準備日になったため、長時間の準備と合わせ練習で部員はへとへとになっているのではないか、と思っていたのです。 (そのためTwitterに早く横になれ~と何度か書きました) しかし。 外野のアーケードをゆるやかに曲がってライト側に入ろうとすると、学生服を来た部員が歩みを止めて「おはようございます!」と大きな声で挨拶して

          「なにこれ」から始まった逆転サヨナラ勝ち

          なぜ応援が必要なのか その理由

          3年前の連続テレビ小説「エール」で、古関裕而さんがモデルの裕一は、応援歌を書いてほしいと頼んできた早稲田の応援団長にこんなことを言ってしまいました。 「書けない」 「応援歌って勝ち負けに関係ありますか?」 「早稲田が負けるのは弱いからです。実力不足です」 これにショックを受けた早稲田の応援団長は自問します。 「応援って自己満足じゃないですか」 「勝敗に関係ありますか」 このシーンを見たとき、私は胸をえぐられるような思いがしました。学生時代から長年思っていたことを、朝ド

          なぜ応援が必要なのか その理由

          早慶戦はなぜ特別なのか

          以前、ある他大の出身の方から「早稲田と慶応は早慶戦のことしか考えていない」と言われたことがあります。 そんなことはありません。 ほかの大学にも勝たないと優勝できないので、ほかの大学との対戦も大事に考えています。 しかし「早慶戦が特別である」のは事実です。 なぜ特別なのか。私は3つの理由があると考えています。 ①日本の野球文化の源流のカードだから 東京六大学野球連盟のホームページにも書かれていますが、連盟は「早稲田と慶応が試合→明治加入→法政加入→立教加入→東大加入

          早慶戦はなぜ特別なのか

          早稲田、ととのいました

          ついに早稲田が、ととのいました。 今日、慶応が明治から勝ち点を挙げたことで、ついに優勝の行方は、ほぼ慶応か早稲田に絞られました。 (慶応の方が確率がわずかに高いので、前に書いています) 慶 応 50.0% 早稲田 46.9% 明 治  3.1% 基本的に「早慶戦で勝ち点を挙げた方が優勝」ですが「早慶戦で早稲田が2勝1敗、明治が法政に2勝0敗」の場合のみ早明優勝決定戦になるため、早稲田はその分わずかに確率が低くなっています。 しかしほぼ五分五分です。ここからです。 今

          早稲田、ととのいました

          対法政2回戦 いろいろ大変な一日でした…その中でよかったこと・伝えたこと

          今日15日日曜、みなさん本当におつかれさまでした。 まず申し上げたいのは、野球応援だけでなく、ボートやアメフトの応援にいったみなさんもおつかれさまでした…という点です。どの現場も大変だったと思います。 私の知っている人もボートやアメフトに行っていて、どうなっているかな、とずっと気にしていました。 野球応援についていえば、雨だけでなく、寒さがつらい試合でした。風邪をひいている人もいたと思うので大変だったと思います。 しかも、開始時刻が2度も延びました。珍しいケースです。

          対法政2回戦 いろいろ大変な一日でした…その中でよかったこと・伝えたこと

          対法政1回戦 早稲田の応援席でよかったところ大全集!

          対法政1回戦、見事な逆転勝ちでした。よかった。 ここから一気に今日の応援席のよかったところを書いていきます。 まず、応援部はテーマを変えてきました。 今日のテーマは「泥臭く」です。 これまでの「笑顔」から大きく変わりました。 私はおおっと思いました。 先週始まったNHKの朝ドラ「ブギウギ」の少女歌劇団の団訓として提示されていた「泥臭く」が出てきたからです。 「ブギウギ」は、小柄な女の子が宝塚を落ちた後、別の歌劇団に入り、「泥臭く」いろんな経験をして力をつけ、やがて大

          対法政1回戦 早稲田の応援席でよかったところ大全集!