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復職の道しるべ【連載中】

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復職についてまとめています
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記事一覧

仕事主義からの脱却。生きがいを増やす

病気になって以前と同じように働く事が難しくなったこともあり、仕事との付き合い方をずっと模索しています。今回は働き方に関する本を紹介しながら、仕事との距離感についてお話しします。 今回紹介する本はこちらです。 静かな働き方 「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す シモーヌ・ストルゾフ (著), 大熊 希美 (翻訳) 静かな働き方近年、仕事に人生を捧げる仕事主義者が増えているそうです。仕事主義者は仕事に対して給料だけでなく、人生の意味や目的・生きがい・アイデンティティまでも

復職までのロードマップ

3回目の休職中の私は、うつ病から回復し社会復帰するイメージを全く持てませんでした。おそらく当時の自分と同じように、どのように回復していくかを知りたいという方がいると思います。 今回は復職して2年が経過した私が、ここまでを振り返りどんな過程を経てここまで来たかを紹介します。注意点は私自身の体験談を多分に含んでいるということです。病気からの回復過程は人により異なると思いますので、あくまで一例としてお読みください。 下記本の病気の回復プロセスを参考に、自分の体験談も加えて書きま

【3分で分かる】マインドフルネス瞑想 入門

最近、認知行動療法を改めて学び直しています。せっかくなのでまとめながら、理解を深めていこうと思っています。初心者でも分かるように簡単に図解しました。 早速、始めます。 過去や未来のことを考えている時、私たちはかなりのエネルギーを消費しています。”過去への後悔”や”未来への不安”が代表例ですが、これらが大きくなっていくと自分自身を傷つける思考や行動につながります。 筋トレで筋肉を成長させていくように、マインドフルネス瞑想で脳を変化させていきます。 ひとつ研究結果を紹介す

うつ病の私がキャリアの悩みに答えを出した話

復職してからずっとキャリアに悩んできた私ですが、やっと心の整理ができたので記録として残そうと思います。私と似た悩みをお持ちの方、病気前と同じように働くことができず苦しい思いをしている方に役立つ話になるかもしれません。 復職後のキャリアの悩み復職してから、私はキャリアについてずっと悩んできました。うつ病で休職していた期間が長かったこともあり、復職後は簡単な設計業務を担当する日々が続きました。今も続いております。私が簡単な業務をやっている横で、後輩たちは自分がやりたいと思ってい

戦略的撤退|休む勇気

うつ病から復職した後、体調のコントロールが最も大きな課題となります。体調が悪くなることは誰にでもありますが、特にうつ病を経験した人にとっては、無理をすると病気が再発したり悪化したりするリスクが高くなります。 そこで重要なのが、「休む」という選択です。 私はこれを「戦略的撤退」と呼んでいます。今回は戦略的撤退についてお話しします。 休むことが必要な時はある継続して働くためには、時には休むことが必要になります。長期的な視点で見たとき、ここで休むことが最善であるならば勇気を持

【復職後の働き方】エッセンシャル✖️エフォートレス

うつ病と共に働く上で、”働き方”は重要な要素です。復職後は病気以前の働き方と決別し、新しい働き方を探す必要があります。 今回はうつ病と共に働くために、僕が意識している働き方についてお話しします。 働き方を変える必要性冒頭でお話しした通り、復職後に継続して働くためには、病気以前と違った働き方をする必要があります。 理由は ①病気以前の働き方では、病気が悪化もしくは再発する可能性が高い(その働き方で病気になったから)。 ②病気になったことによりエネルギーや体力などの上限が下

うつから抜け出す:何となく楽しいを探す

「うつから抜け出したきっかけは?」 よく聞かれる質問です。僕もうつ病の治療が長期化していた時、回復した人のきっかけを探していました。 人によりきっかけは違うと思いますが、僕がうつから抜け出したきっかけと今でもうつになった時に抜け出すために意識していることをお話しします。 注意)専門家ではないため医療に関することはお話しできません。一個人の体験談としてお読みください。医療に関することは専門家にご相談ください。 うつ病回復のきっかけ僕はうつ病の治療を始めてから約3年間は、

【うつ病と付き合う】体調のモニタリング

病気と付き合っていく上で最も重要なのは、体調のモニタリングだと思っています。モニタリングをしっかりできていれば、体調の悪化に早い段階で気づき対処することができます。再発予防に繋がります。 今回は僕のモニタリング方法を紹介します。 モニタリングの方法僕のモニタリング方法はとても簡単で、朝起きたら体調チェック表を見ながら点数をつけるです。それをグラフ化し体調の変遷を確認しています。 オレンジ線が体調チェック表を見ながらつけた昨日寝る前の点数です。(青点線はOura ring

【うつ病】セカンドオピニオンに行った話

僕は3回目の休職中にセカンドオピニオンを受けました。治療が長期化し主治医に不信感を持ち始めたからです。今日はセカンドオピニオンについてお話しします。 セカンドオピニオンとはセカンドオピニオンとはその名の通り「第2の意見」を他の医師からもらう事を言います。 ここからは僕が感じたセカンドオピニオンのメリット・デメリットを箇条書きします。 セカンドオピニオンのメリット①主治医の治療方針が正しいか第三者の意見を聞けます。正しいと分かれば主治医への不信感は消え、正しくなければ転院

復職して不調におちいった時、マインドフルネスが最強だと思った話

復職して安定化してきたと思った頃に、あることがキッカケで約1年にわたる不調を経験しました。 その時の僕の強い味方はマインドフルネスでした。今日はそのことを書いてみようと思います。 1年間の体調不良あることがキッカケでという含みのある表現をしましたが、今回はキッカケは置いておきます。ある出来事をキッカケに体調が悪化し、なかなか体調が戻らない状況が続きました。 平常時の体調を100点とするなら、ずっと40〜50点をウロウロしている感じでした。平均45点くらい。僕は30点を休

【復職】負債をゼロにして1日を終える

復職してから無理のない範囲で仕事をすると決めているのですが、気がついたら頑張りすぎて日に日に疲弊してしまうなんてことがよくあります。 そんな自分が意識しているのは「負債をゼロにして1日を終える」です。今回はこのことについてお話しします。 病気前と違ううつ病になり長く休職していた僕が、復職した際に強く感じたのは「疲れやすさ」です。すぐに疲れるし回復も遅い。次の日に疲れを持ち越すことがよくありました。 病気前はどんなに働いても大きな疲れは感じなかったし、疲れたとしても寝て起

復職前の不安のほとんどは、時間が解決してくれた

復職の日が近づいていくると、職場で働く自分を想像して不安になる人が多いと思います。 そりゃそうですよ。久しぶりに職場に行くのですから。浦島太郎状態です。今の職場がどうなっているか分からないし、周りの人の目も気になります。休職していた期間が長ければ長いほど、不安も強くなると思います。 今日は復職2周年を迎えた僕が、復職前の不安について今思うことを書きます。 僕の休職年表最初に僕の休職年表を紹介しておくと画像のようになります。休職を3回経験していて、期間に注目してもらうと分

復職して体調を安定化させるために重要なのは「仕事のコントロール」

どうも、X(Twitter)で「定時で帰ろう」と言い続けている定時おじさんです。今回は定時で帰ろうと言い続けている理由を書きます。 復職しているみなさん、そしてこれから復職していくみなさんにお読みいただければ嬉しいです。 体調のコントロールに必死になりがち冒頭に定時で帰ろうと言い続けている理由を説明しますと書いたけど、タイトルと全然関係ないじゃんと思われているかもしれません笑 ちょっと待って、慌てないで。 復職するとみなさん、体調のコントロールに必死になります。病気が再

【うつ病】復職前に何をしたらいいですか?

よくこのような質問をいただきます。 「復職前に何をしましたか?」 「復職前に何をしたらいいですか?」 この質問に僕なりに回答します。 復職前にやっておきたいこと今回はなるべくシンプルにまとめてみようと思います。 復職前にやっておきたいこと ① 復職後の生活を送れるようになる ② 病気の再発予防策をもつ の2点です。もう少し簡単に書くと ① 復職後の生活を送れるようになる  →働ける状態にまでリハビリ ② 病気の再発予防策をもつ  →病気以前の病気になりやすい自分か