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シンプルな生活で意識したい3つのこと

はじめに

シンプルな生活を続けて早30年以上。
手で持てる程度の段ボール3つと折り畳み自転車一台がわたしの全て。

そんなわたしの、日々のシンプルな生活で心がけていることと、注意すべきことをお伝えします。

①機能美に徹する。

機能美とは、建築・工業製品などで、余分な装飾を排して無駄のない形態・構造を追求した結果、自然にあらわれる美しさ。
小学館 デジタル大辞泉より

私の家には一切装飾がありません。
雑貨などの置物や壁飾りに至るまで、必要がないと割り切っています。

お洒落な部屋に憧れて拘った時期もありました。
しかし、管理が大変!

観葉植物を置いたら掃除のたびに移動させなきゃならないし、虫の心配もしなくちゃいけない。本があれば本の周りに埃は溜まるし、部屋に飾られた雑貨の上にだって埃が溜まるし、チラチラ目に入るので気が散ってしまう。

看護師という職業柄なのか、清潔・不潔の概念を一般の人よりは意識しているのかもしれません。
埃の中に含まれているモノの存在を考えるとゾッとしてしまい、ソレを排除してしまいたい欲に駆られてしまうのです。

モノを持つとその存在を嫌でも感じてしまう、だからモノを置かないようにしているのです。

ただし、機能美ならば別です。

たとえば、保温機能を備えたタンブラー。

わたしのコップは、このステンレスタンブラー1つだけです。
これを家でも外出時でも使っています。
持ち運びができるうえ、洗うときも奥までしっかり洗えて楽ちん。保温機能もついているので冬はコーヒーを、夏には常温の水を入れて持ち運んでいます。

日常的に手に触れるものは埃も溜まらないので安心です。

こういった、日常で使うモノにこそ価値がある=機能美、だと思っています。

今の寮にはラグが置いてありましたが、タンスの奥にしまってしまいました。
直に床に座るのも痛いので、代わりに毎日使っているヨガマットを敷いています。
移動も楽だし思い立ったらすぐに運動もできます。

普段使用するモノに関して、色がガチャガチャするのも好みではないので、家にあるモノと同色系を選ぶようにしています。
また、どんな家でも統一感が出るように、シンプルな形状で揃えるようにしています。

日常で使うものはたとえ消耗品だとしても、しっかりした造りのモノを所持するようにしています。その方が飽きないですし、買い替える手間も少なくなるので楽ちんです。

機能美を意識すると、あれこれ飾るよりも一つ一つの美しさを追求したくなりますよ。

統一感を出したいのに難しい、という方は無印良品みたいにブランドを統一してみてもいいかもしれませんね。

②床にモノを置かない

床にモノがある状況ってどういう状況なのか想像してみてください。

単にいろんなものが床に転がっている?
それとも棚とかベッドとか、家財道具で床面積が小さくなっている?

(きっと他にもいろいろあるのでしょうが思い浮かびませんでした…すいません。)

いずれにしろ床にモノがあるって圧迫感がある気がします。
圧迫感があると部屋が狭く見えて、それがいいんだよ!という人を除けば手狭に感じてしまいます。もっと広い部屋に住みたいと思ってしまいますよね。でも広い部屋に移ったとしても、結局は広くなったスペースにあれこれモノを置きたくなってしまいます。

人というのは余白を嫌がる生き物だそうです。

だからクロスワードパズルなんかがあると解きたくなってしまう。
何かスペースがあるとそこを埋めたくなってしまう、そういう心理が働いてしまいます。

その空間にモノがないとなにかで埋めたくなってしまう生き物なのです。

しかし、そこをグッと堪えてみましょう。

モノが床にないだけで生活がガラッと変わります。

まず掃除がしやすくなりますよね。何も置いてなければ掃除が楽です。

他にも、そのスペースを自分の活動に使えます。
その空間を趣味の場所として使ってもいいし、ただ寝転がるだけでもいい。
わたしは日課になっている筋トレ・有酸素運動・ストレッチのスペースとして使っています。

ちなみに、人を招いても大人数が余裕で座れます。
なんなら雑魚寝のお泊まりだってできちゃいます。

床にモノを置かなくなるだけで、実は身も心もスッキリするんです。
まずは床以外の定位置を決めておいて、定位置にモノを配置するようにしてみましょう。

③優先順位をつける

わたしはトラベルナースなので全国を移動する生活です。
そのため定期的に引っ越しをする必要があり、荷物は最小限にすることが必須です。

新しく欲しいモノができても、引っ越しのことを考えると荷物を増やせないし増やしたくない。なので吟味に吟味を重ねます。

「欲求」と「必要」は違います。混同しないようにしましょう。
モノを欲しくなったときには必ずこの言葉を使って吟味するようにしています。

引っ越しなんかしないよ、という人ももちろんいるでしょう。
だとしても、急な入院だとか旅行だとかで、必要なモノをとりあえず詰めて移動する機会もあるはずです。
最小限のモノで移動することを想定しておくと、いろいろなところに応用できてとても楽ちん。

できればそこに優先順位があるといいですね。
例えば貯金通帳やスマホは大事なので、何かあったときには考えるまでもなく優先して持ち出すことができます。反対に、メイク道具は最悪なくても死なないしどこかで購入することもできるため優先順位は低くなります。

このように優先順位をつけておくと、移動するときに必要なものとそうでないものが見分けられて管理もしやすくなるのでオススメです。

シンプルな生活のデメリット

シンプルな生活を続けていると、一つだけ困ることがあります。

それは、外部の情報に疎くなってしまう、ということです。

シンプルな生活というのは、自分の必要なものだけを取り入れて生活するということ。
すると、巷に溢れているモノや情報を不必要と判断して取り込まないようなってしまうのです。いうなれば、『電源を入れていないテレビ』のようなものです。

テレビにはニュースもあれば情報番組、バラエティ番組もあり、その間にはコマーシャルもありますよね。
コマーシャルで購買意欲を高めるのはマーケティング手法の一つなのですが、テレビを遮断してしまうと購買意欲が低くなる代わりに、他の必要な情報も入りにくくなるのです。
新しいモノが生み出されても、そもそもそういうモノがあることを知らないので、古い知識のまま更新されずに過ごしていることがけっこうあります。

自分から学ぶ姿勢を常に持っていないとすぐに取り残されてしまう、そんな時代です。

離島にいると、忙しない俗世から離れてゆったりと過ごすことができています。
それが良い反面、時代の流れに疎くなりがちです。
世間では当たり前になっていることがわたしにとってはチンプンカンプンです。

いままであまりデジタルに頼らない生活をしていたので、最近になってようやくBluetoothがどういうものでどう使うのかを知りました。
Amazonでモノを買うときは毎回ドキドキして何度も読み返したりしています。

ちなみに、今後も使う予定のないUber eatsは仕組みややり方すら知りません。

情報の全てを取り入れる必要はないと思いますが、取捨選択できるよう情報を得ておくことはとても大切なことだと思います。

情報弱者にならないよう、勉強の毎日です。

おわりに

シンプルな生活をしていると、自分に向き合う時間が必然的に多くなります。
シンプルに削ぎ落としていった結果、惨めで無味乾燥な生活になってしまうのならばそれは考え直した方がいいかもしれません。

わたしが思うシンプルな生活というのは、簡素だけれどあくまでその人自身が最期まで自由で充実した生活を送ることを目的としています。

生活がシンプルになれば考え方もシンプルになりますし、良い意味で選択肢も増えます。生き方に幅が出て自由度も増します。

シンプルにこだわりすぎて自分を縛りつけないようにしましょう。
他の人には合っていることが自分に合っているとは限りません。
自分の理想とするシンプルな生活を送っていれば、いつの間にか唯一無二の居心地の良い空間と生活ができるようになっているはずですよ!

今日も素敵な一日を!

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