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一人旅の醍醐味

はじめに

わたしは旅が好きです。
特に一人旅が大好きです。
どんな景色が見れるのか、どんな人に出会えるのか。

ドキドキとワクワクが半分づつ。そこに少しの不安がスパイスになって、えもいわれないないほどの高揚感が一気に押し寄せます。

最近では『ソロ活』という言葉も大分定着してきており、一人行動に抵抗がない人も多くなってきました。

今回は旅好きのわたしが全力で一人旅の魅力をお伝えしてみようと思います。

一人旅で最も大事なこと

わたしは自由をなにより大切にしています。

同時に、新しい体験も大好きです。

一人旅はそれらを同時に満たしてくれるのです。

友人たちに言わせると、どうやらわたしは『コミュニーションお化け』だそうです。
確かに、初対面の方と話すことにそこまで抵抗がありません。

そしてどちらかというと、よく知っている人と話すよりも初対面の方と話す方が会話が続きやすいと感じています。
初対面の方はわたしの知らない新しい知識を持っていたり、違う見方を教えてくれるのです。
それを知らないのはとても勿体無いことだと思うのです。
自分ひとりではどうしても考え方が偏りがちです。類は友を呼ぶと言いますが、気の合う友人というのは、考え方が似たり寄ったりになってしまうことがあります。新しい人と出会うことは、わたしにとってとても良い刺激になるのです。

旅先での出会い

先日、広島県の鞆の浦(とものうら)というところに行ってきました。
わたし自身、鞆の浦に関してはなんの知識もなく、友人に素敵な場所だと教えてもらっただけでした。
行ってみると、確かにとても情緒あふれる港町。
ジブリ映画『崖の上のポニョ』の構想を練った場所として知られており、いろは丸事件をきっかけに坂本龍馬が数日滞在したことでも有名です。

しかし、わたしにとってはただの港町。
そこまで坂本龍馬に詳しいわけでもないので、ふぅんという感じです。

とりあえずせっかくだからと、鞆の浦のシンボルになっている常夜燈を見てみようと歩いていると、道すがらでヨタヨタ歩いているお婆さんが目に入りました。
地元の人かな、と声をかけてみると案の定地元の方。お話し好きなようで地元の人しか知らないような裏話を含めいろいろと教えてくれ、さらには常夜燈の近くにある風情あるお宅にもお邪魔させていただきお茶をご馳走になりました。
お婆さんおすすめのお店に向かって歩いていると、自宅の車庫で木彫りをしているおじいさんに出会いました。声をかけると気さくに対応してくださり、30年以上続けているという木彫りの作品を見せていただきました。
さらに歩いていると、地元のおばさまでしょうか、「眺めの良いお寺があるよ!」と突然声をかけてくださりお寺から見えるとても素晴らしい景色を見ることができました。

木彫りの仏様

兎にも角にも、きっとわたしは旅先の建物や風景それ自体よりも、その土地にまつわる出来事だとか、そこに住んでいる人に興味があるんだと思います。
とてもありがたいことに、一人旅をしているとこんなことがしょっちゅうあります。

逆に、人との交流がないとなんだか味気なく、あまり楽しくない思い出として残ってしまうのです。

知らない土地に行ってみよう

メンタリストDAIGOさんが自身のYouTubeでこのようなことをお話しされていました。(*以下、覚えている範囲での意訳です。)

旅には二種類あるそうです。

一つ目が、非日常を味わう旅。

二つ目が、知らない土地を行く旅。

このうち良い旅というのは、二つ目の『知らない土地を行く旅』だそうです。

一つ目のような非日常を味わう旅では、旅が終わり自宅へ戻ってきたときにはなんだかひどく疲れていて「明日から仕事か〜、やだな〜」と翌日のことを思い、更に嫌な気持ちになってしまう。

しかし、知らない土地を行く旅では、知らない場所で新たな発見をしたり新しいことに目を向けることが良い刺激となり、自宅に戻ってからも日常の些細な出来事が新鮮に見えるようになり、翌日からの活力になるというのです。

非日常の旅ではとても優雅で至れり尽くせりな体験ができます。
そしてそのような場合、大抵はお金で解決する旅です。
しかしこれはある意味とっても味気ないと思ってしまうのです。
決まりきったことをして、決まったところに泊まり、いわゆるご馳走をいただく。

どんなに贅沢で優雅な旅をしたとしても、そこにハプニングがあったり面白いことがあったりハッとするような発見があったり新しい人との出会いがなければ、味気なく、思い出にすらならないんじゃないかとわたしは感じてしまうのです。

『旅』と『日常』の境界線

わたしは10年ほど前に一年間、国外でいろいろな国を巡ることができたのですが、一年間という長期にわたって旅をしていると『旅』というよりも『生活』になっていることに途中で気付きました。
どこにいても日々衣食住に気を配り同じように過ごしていると、目新しいものも目新しくなくなり変わり映えしないものになってしまうのです。
それがドイツにいようが、トルコにいようがペルーにいようが同じなのです。

思い返してみてなにが心に残っているかといえば、やはり人との出会いやハプニングです。
嫌なことも楽しかったことも悔しかったことも、全て自分の想定外のことが起こったときに思い出に残るのです。それが『旅』と『日常』の境界線だと思っています。

非日常を味わう旅のコツは、割り切ること

二人以上での旅となるとこうはいきません。
常に相手に気を配らなければなりませんし、ハプニングがあれば多少なりとも申し訳ないなという気持ちになります。相手がいると地元の人に話しかけるのも憚られますし、相手とのやり取りにいっぱいになってしまい、新たな発見や刺激を見つける機会が少なくなってしまうような気がします。

もちろん相手がいる旅行も好きです。親しい人と楽しむこともわたしにとって有意義なものですし、更に仲良くなることができます。後々思い出話で語り合うこともできます。

ただしそれは自分の中でかなり割り切っています。
先ほどのメンタリストDAIGOさんの話で云うならば、一つ目の『非日常を味わう旅』ですね。わたしにとって相手がいる旅行というのはそれくらい非日常な出来事なのです。

自宅に戻ってきたときの疲労感も、翌日の仕事したくない病気も、全て受け入れた状態で相手との旅行に行きます。
逆にいえば、それらを受け入れてでも行きたい旅行の相手がいる、ということです。
ありがたいです。

旅での金銭事情

ちなみにですが、旅にはお金が深く関わってくるとわたしは思っています。
お金をかければかけただけ贅沢な旅行ができたり、そこでしかできないこともできるからです。

基本的にわたしは一人旅のときにはあまりお金を必要としません。
お金がなくても十分楽しめるからです。むしろ使えるお金に制限をつけた方がゲーム感覚で楽しむことができるので、ゲストハウスなどの安宿に泊まって人との交流を楽しんでいます。

逆に、相手がいる旅行では金額に糸目はつけません。
日頃から節制をしているので、相手がいるときにはお金をかけて、それ以上の価値を見つけられるように思いっきり非日常を楽しみます。
ただし、人の考えたアミューズメントにはあまり興味を持てませんが。

さいごに

一人旅の醍醐味を(わたしにしては全力で)書いてきましたが、人によっては相手がいる旅の方が楽しい!という方ももちろんいるでしょう。
一人が慣れているわたしからしてみればとても羨ましく思います。

ただ、相手がいる旅をしてきた方にもぜひ一人旅をしてほしいと思います。

ただただ旅行に行って楽しかった、だけではなく、もっと視野を広げてみるとそれ以上に得るものがあるとわたしは思うのです。
一辺倒では勿体無い。いろいろと経験してみてさらに人間味に深みが増せば、人生にもより余裕を持てるようになりますよ。

一期一会を大切に。

路地裏の住宅に飾られていた。


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