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たとえ話がうまい人の頭の中
「パケ死とはマラソンのようなものだ」
「パケ死」という言葉を知っていますか? 決められた容量を超えて、通信制限がかかってしまい、通信速度が遅くなること。
今や死語なのかも。中高生が使っているとは思えない。現代風に言うと、「わ、ギガ超えちゃってネットおっそ」ですかね。ごめんなさい、完全なる偏見です。要調査。
もし女子高生に「パケ死ってなに?」と聞かれたら、どのように答えますか? 「容量が……通信制限で……」のような定義をすることはできます。でも、彼女たちに「だっる」って言われますよ。これまた偏見です。その定義を聞いているうちに、相手はスマホをいじりだすかもしれない。
そこで、相手の興味を惹きつける「たとえ」を使うと効果的なんです。一応、喩えだとわかるように「ようだ」を使うのが直喩で、使わないのが隠喩で……。
例を見れば手っ取り早いですね。
「彼女は美しい」
→「彼女は花のようだ」
「メンタルが弱い」
→「メンタルが豆腐である」
「美しい」とか「弱い」とか言うよりも、喩えを使うことでインパクトがあるように感じませんか?
こういう喩えをさほど意識して使っていない人が多いと思います。理解することはできるのですが、自分でうまく使うのは結構難しいものです。では、どのように考えれば喩え上手になれるのか。
「つまり」と「と言えば」で問いかける
「パケ死」について考えてみましょう。
パケットは容量
「つまり」
一定量やることが決まっている
「と言えば」
マラソン
死は通信制限
「つまり」
あるところで遅くなる
「と言えば」
マラソンでゴールテープを切った後
「パケ死とはマラソンのようなものだ」という喩えがどれだけ絶妙か。おわかりいただけただろうか。二重の喩えを使って表現しているのですね。美しすぎる。
たとえがうまくなると、興味を持ってもらえる話し方ができるようになる。とてもマニアックなことのように思えますし、言葉遊びの感じがあるかもしれません。でも、自分をアピールする手段を増やせると感じるでしょう。
ここまで書いてきて今さらなのですが、これはすべて受け売りなのです。これだけ細かく解説をしてもらえると気持ちがよくて、誰かにシェアしたかったんですもの。
こんな解説をしてくれるのは、言葉の魔術師と勝手に慕っている前田裕二さんです。
言葉が好きな人や言葉を武器にしたい人にはたまらないコンテンツがここにはある。
ということで、その場所をご紹介するリンクを貼っておきますね。
https://memomajuku.com/PC/home.html
https://community.camp-fire.jp/projects/view/363041
気になる方はコメントでお寄せいただければ、できる限りのことはお答えします。この内容がもっと詳しく聞けるのは基礎科です。今回の記事の元は2021年3月15日のボイス日記でした。
たとえ話は沼のようである。
ここまで理解してご紹介したのに、イマイチな喩えで終わってしまった。
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