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誰かにデザインをみせる前にセルフチェックするポイント

僕は「誰かに自分のデザインを見てもらう」前に、セルフチェックをするようにしている。

・デザインをプロジェクトメンバーに確認してもらう。
・途中段階のデザインを先輩デザイナーに確認してもらう。
・お客さんにデザインを見てもらう。

上記のようなタイミングで、セルフチェックをすることはデザイナーであれば当たり前のことなんだけれど、意外と自分の感覚でジャッジしてしまったり、デザインを納品した後に「あっ!もっとココこうしておけばよかったぁ」とかになることがあるので、自戒の念を込めてデザインのセルフチェック項目を3つのカテゴリに分けてまとめてみました。

▲●▼ 3つのセルフチェックカテゴリ ▼●▲

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ポイント❶|スキル的なチェック
印象や伝わり方、誤植などないかの基本的なチェック

ポイント❷|マインド的なチェック
悪い意味での楽をしていないかのチェック

ポイント❸|実現性のチェック
デザインカンプをつくることだけが、デザイナーの仕事ではない。最終的なアウトプットとして定着できるかのチェック

次の項から各ポイントの具体的なチェック項目を紹介します。

ポイント❶|スキル的なチェック

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⬜️ コンセプト・目的に沿ったものになっているか

戦略や構造を丁寧に構築できていたのに、ユーザーが直接ふれるレイアウト・ビジュアルデザインがこれまで築いてきたコンセプトや目的に沿っていないと意味がない。
修正も大掛かりになるので事前に確認しましょう。

⬜️ 構成・ワイヤーの意図は反映されているか
構成・ワイヤー通りになっているか否かではなく、意図を汲み取りデザインに落としこめているか。
なんとなくバランスが悪いから必要な要素を削除したりしない。
どうしても削除・変更したい内容があればプロジェクトメンバーに相談しましょう。

⬜️ 論理的か
カラーや書体、レイアウトについて、何を聞かれても応えられるデザインになっているか。ロジック = 言い訳になっていないか。
考え抜かれた論理的なデザインは見る人を嫌な気持ちにはしない。

⬜️ 実寸、実機で確認したか
グラフィックデザインであれば実際使用するサイズで出力したものを、webであれば、PC・スマホ・タブレットでの見え方を実機で確認する。
ディスプレイだけで予想するよりも、問題発見も早いし、やってみてはじめてわかることがあったりする。

ポイント❷|マインド的なチェック

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⬜️ 条件・状況に甘えていないか
時間、予算、天候、印刷、実装…。様々な事象を逆に楽しみながらアイデアやデザインで覆すと、想像以上のものができたりする。

⬜️ 魅力的か
理論的に正しいことよりも、美しいことや面白いことの方が勝ることもある。会社名を変えれば他にも転用できるようなデザインになっていないか。
対象となる事柄の魅力がちゃんと表現できているか。できていなければ探すことからやり直す。

ポイント❸|実現性のチェック

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⬜️ デザインカンプが絵づくりだけの夢物語になってないか
デザインカンプに合わせて、どのイラストレーターさん、どのカメラマンさん、どのエンジニアにお願いすればイメージしたものを構築できるのかを考え共有し実現できるか否かも検証する。

デザイン年鑑誌やPinterestに乗っているものや、参考サイトなどを見せながら「こんな感じの表現で!」「こんなイラスト・写真で!」だけでは足りない。デザインの最終的なクオリティに責任を持ち、保障することができるのがデザイナー。

⬜️ 最高到達点でアウトプットを定着させようとしているか
実現性にとらわれすぎて、ありがちなものになっていないか。
上記と合わせて、最良なアイデア・デザインになっているかも思考する。

▲●▼ まとめ ▼●▲

デザインは伝え方や魅せ方で、その後の進行やクオリティが変わってくるので、誰かにデザインを見せる際だけでなく、制作進行中に何度か冷静な目線で自分のデザインをチェックできるタイミングをつくることを超オススメします。自戒!

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