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妻との夫婦生活がなくて辛いあなたへ

妻との夫婦生活がなく、生きる目的を見失いそうになっている。一体どうすればいいのか?

今日はそんなお悩み相談にお答えします。

ポッドキャスト「アツの夫婦関係学ラジオ」でもお話ししていますので、ぜひあわせてお聴きください。

【質問】
長男2歳半、次男1歳の子ども2人と妻の家族です。

長男のときもそうでしたが、次男の時も妻に夫婦生活を断られます。

家事育児も仕事が終わり次第や、休日にはできる限り協力して負担を減らそうとやっています。

しかし、妻としては子どもが小さいから無理や、そんな気分になれないと頭ごなしに拒否されます。

わたしも色々勉強して、ホルモンバランスの乱れの原因など調べました。しかし、妻は一生夫婦生活しなくていいと言っており、とても悲しいです。

生きる目的を見失う気分です。良い解決法ありませんか?

お悩みのご連絡ありがとうございます。

こういった悩みはぼくも抱えていたことがあるし、他の男性からも同じような話をたくさん聞いています。

同じ悩みを抱えている人はたくさんいると思うので、ぼくの考えが少しでも解決のヒントになれば幸いです。

まず、お子さんが2歳と1歳なんですよね。

年子でこの年齢というのは、奥さんはとてつもなく大変な思いをされていると思うんです。

二人が夜泣きして寝れないだろうし、下のお子さんが卒乳されていないなら、授乳で疲れ果てているはずです。

うちの場合、ぼくは3歳になってから子育てが楽になったなと思っていたんですが、妻は5歳まで大変だったとよく言うんです。

これって、妻の方が子育てをしているから、ぼくらの大変さのとらえかたが異なっていたんだと思うんです。

だから、もしかしたら、あなたは(もう子どもはそこまで大変じゃないし、夫婦生活があってもいんじゃないか)と思うかもしれないけど、あなたの奥さんはそう思ってないんです。

そして、実際に奥さんは今でも大変な思いをされているんだと思います。子どもが1歳とか2歳とか、ぼくも思い出したくないくらい大変でした。

家事育児の分担をしているから妻の負担も減っているはずで、夫婦生活があってもいいんじゃないかと考えられていると思うのですが、もしかしたらですが、あなたにとって「家事育児」の目的が「妻との夫婦生活」になっていないでしょうか?

奥さんにはそこを見抜かれているかもしれません。ぼくら男性の下心なんて、ものすごく単純でわかりやすいので。

「家事育児」の目的を「妻のケア」に置き換えてみてはどうでしょうか?

なぜ、こんな話をするかというと、このままだとあなたは10年後に奥さんからこんなことを言われる可能性が高いからです。

「好きな人がいるから別れて欲しい」

「仮面夫婦でいて欲しい。そのつもりでわたしはずっとやってきた」

「子どもが高校を出たら、離婚して欲しい」

これは脅しでもなんでもなくて、こんなことを妻から言われて困っているたくさんの男性からぼくに連絡がくるんです。

妻の浮気が発覚し、原因を探ったら、出産後の大変な時期に支えてくれなかったことが発端にあった。

産後の恨みが積もりに積もり、固く結晶化し、もう誰にも溶かせないほどになっていた。

もう、みんな苦労されています。ここからの修復はかなりの時間と根気が要るんです。

なかには残念なことに離婚された方や、妻と子どもに出ていかれてしまった方もいます。

このままだと、これがあなたの10年後の姿になってしまうんです。

出産後の女性はオキシトシンというホルモンが爆発的に分泌され、自分と子どもに害を与えそうな存在には、ものすごく攻撃的になります。

今のあなたは、奥さんからそういう存在として認知されている可能性が高いです。

(こんなに疲れているのに、夫は自分の欲望の解消のために私の体を使おうとしている。これでは育児もままならない。こいつは敵だ)

そう思われていても不思議じゃないんです。

そうは言っても、奥さんと親密な関係になれないのは辛いですよね。

あなたは「生きる目的を見失う気分」だと言います。これ、とてもよくわかります。

この世でもっとも大好きで大切な存在であるはずの妻から、頭ごなしに拒否されるのは辛いですよね。

奥さんは「一生、夫婦生活をしなくてもいい」と言う。

この言葉はあなたにさらに追い打ちをかけたと思います。

だけどですね、こういう状態って今だけなんですよ。

今、あなたが「妻のケア」だけを考えて行動すれば、5年後には違うことを奥さんは言っていると思いますよ。

今は、毎日の生活が大変すぎて、夫婦生活のことなんて考える余裕がないんです。

「一生したくない」というのは、「今の気持ち」であって、5年後の気持ちじゃないんです。

それから、「生きる目的を見失う気分」のお話ですが、ぼくも含め、多くの男性が「生きる意味がない」「死にたい」といったことを口にします。

なぜ、ここまで落ち込むんだろうとずっと考えていたんですが、最近ちょっとだけわかったんです。

人が明るい気持ちや親密さを感じるには、エンドルフィンというホルモンが必要で、エンドルフィンはセロトニンによって活性化されるんです。

そして、セロトニンは日光を浴びたり、適度な運動をすることで分泌されると言われています。

お二人とも年子のお子さんの育児に翻弄されて、日光を浴びたり、運動をするタイミングなんてないんじゃないでしょうか?

ぼくらはそうでした。毎日フラフラでしたので。

また、オキシトシンによってセロトニン神経が活性化されるので、子どもと関わったり、パートナーとハグをすることでオキシトシンが分泌され、その結果セロトニンも活性化され、幸せな気持ちを感じやすくなります。

このように、生きる目的を感じられるようなもの(セロトニンやオキシトシン)は、セックス以外でも手に入れられるんです。

昔、知らない誰かにフリーハグをしてもらったことがあるんですが、今でも覚えているくらい気持ちが落ち着きました。

セックスの時に男性はバソプレシンというホルモンが分泌され、幸せを感じられるように設計されています。これはオキシトシンと同じような効果があるんです。

ぼくら男性は、親密性を感じられるもの(バソプレシン、オキシトシン、セロトニンなど)をセックスでしか得られないと、無意識に思い込んでいるんです。

子どもとの深い関わり、友人との深いつながり、お互いへの心からの気づかい、辛い時のハグ。

そういった「まったく性的ではない形での人とのつながり」を、ぼくらが感じる機会ってほとんどないんです。

だから、ぼくら男性は「セックスをしなければ幸せを感じられない」と、思い込んでいるんです。そう学習してしまっているんです。

男の本能は「自分の子孫を残すこと」であり、そのために遺伝子をばらまきたいと思ってしまうと言いますが、それだけじゃないと思うんです。

性とは違う形での親密さを、ぼくら男性が知らないだけなんです。

もう一度、考えていただきたいのですが、今のあなたたち夫婦にとってもっとも大切なことはなんでしょうか?

あなたがセックスを通して幸せを感じることでしょうか?

それとも、子育てを通して、あなたとあなたの妻の間に、今しか築けない特別な絆を作ることでしょうか?

お二人の幸せを、ご家族の幸せを、心から祈っています。

下のリンク先のポッドキャストでもこの話をしています。あわせて聴いていただけると、よりわかりやすいかと思います。

そして、ポッドキャストをフォローしてもらえると、ものすごく嬉しいです。

■アツの夫婦関係学ラジオ

#451 【お悩み回答】夫婦生活がなくなり生きる目的を失った。一体どうすれば?

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※「アツの夫婦関係学ラジオ」は毎週月曜木曜の朝5時配信です。

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