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悩みが「カタチ」になる夫婦会議。

「悩みを”テーブルに出すこと”が大切なんです」

心理士わたるんさんは、娘さんをあやしながら優しい目でそう言った。

コラボポッドキャスト収録中、「夫婦はどうやって葛藤を扱うか」について話している時のことだった。

二人が抱えている悩みや葛藤の責任を相手に求めるのではなく、二人から分離し、テーブルに置く。

すると、「自分たち VS 悩み」という構図を作ることができる。

ぼくらはこういう課題を抱えているよね。お互い大変だよな。

そんな共通認識を持てれば、夫婦の話し合いはスムーズに進む。

確かにそうだと思う。

だけど、ぼくらはついつい怒りや悲しみといった感情に引きずられ、声を荒げてしまったり、課題を自分たちから分離できず、相手のせいにしてしまいがちだ。

ぼくら夫婦もそんな日がある。

何もかも相手が悪いということはないのに、どうにもやりきれなくなり、すべてを相手のせいにする。

そんなことがあると、何日も気持ちが晴れない。

そんなぼくらだけど、最近はスムーズに話し合いができるようになってきた。

葛藤をぼくらから分離し、「自分たち VS 悩み」という立ち位置を作るために有効だったもの。

それは、ぼくがアンバサダーを務めさせていただいている夫婦会議だ。

自分が関わっているから勧めているんでしょ?って思うかもしれないけど、ぼくはアンバサダーになる前から、夫婦会議のことは推しに推していて、noteやポッドキャストで何度も触れてきた。

今まで、なぜ夫婦会議が夫婦関係改善に有効なのかを、はっきりと言語化できなかった。

だけど、先日のわたるんさんとの対談でわかったことがある。

夫婦会議が夫婦関係改善に有効な理由、それは悩みを「カタチ」にできるからだ。

具体的に、ぼくらの夫婦会議の様子を伝えながら説明しようと思う。

ぼくが家に帰るのは18:30頃。

小学3年生の長男次男(うちは双子)の宿題のチェック、習い事の送り迎え、夕飯の支度、風呂入れ、話し相手、明日の準備。

妻の手によって、そのすべてがほぼ終わっている。

疲れ切った妻はある日こう言った。

「毎日、毎日、大変…!疲れちゃう!もうイヤ!」

これはなんとかしなければと、ぼくらはその夜、夫婦会議ノートを取り出し、夫婦会議をすることにした。

ダイニングテーブルから手が届くところに置いてある。

議題は「妻の疲れを取るには?」とした。

さっそく、妻になにが大変かヒアリングする。すると、出るわ出るわ。急いでぼくは妻の言葉をノートに書き写した。

やっぱり子ども関連が大きな負担になっている。

三男も帰ってくると、子ども3人対大人1人になるため、家事や子供の面倒を見ながら3人の相手をすることがしんどくなることがわかった。

さらにやっかいなのが習い事の送り迎えだ。

本人の希望でECCに通っているのだが、双子の仲が悪すぎて同じタイミングのクラスを嫌がり、別の曜日に長男次男が同じ教室に通っている。

二人ともとんでもなく競争心が強すぎて、習い事が同じクラスになるとケンカばかりになるのだ……。

他の習い事もあり(それは週に一回しかないため、双子は渋々同じクラスに通っている)、週に3回の送り迎えを妻が行なっている。

さらに長男は吃音があり、言葉の教室にも通っているため、その送り迎えも妻がしている。

さらにさらに、4歳の三男の保育園の送り迎えもあるため、妻はたまに「誰をどこに連れていくのかわからなくなることがある」そうだ。

忙しすぎる妻の1週間

ECCの宿題のチェックが大変とのことで、いつどこで子どもたちが宿題をするかをまとめた。

色々話を聞き、ああしようこうしようと話し合った結果、妻は最後にこう言った。

「私はあっちゃんに、私が疲れていることをわかって欲しかったの」

妻が一番伝えたかったことは、これだったのだ。

ぼくのリモートワークが減ることで、長男の言葉の教室の送り迎えを、子どもの習い事の送り迎えを、宿題のチェックを、それらを妻が担うことはぼくらは過去の話し合いの中で決めた。

だが、それは「妻が大変ではないこと」を意味するわけではなかった。

ぼくが目にすることのない舞台裏で、妻は必死で働いていた。そう、ぼくには見えていなかったのだ。

週のほとんどがリモートワークだった頃、ぼくが習い事の送り迎えをすることも多く、妻と一緒に舞台に上がっていた。二人で家庭という演目を必死で上演していたのだ。

だけど、ぼくはいま観客席にいる。

子どもたちがテストでいい点数を取った。美術の時間にこんな絵を描いた。今日はこんなことをして遊んだ。

スポットライトが当たり、キラキラと輝く部分しか、客席にいるぼくには見えていなかった。

その陰で、黒子として必死で舞台を成り立たせている妻がいることを、ぼくはすっかり忘れていたのだ。

ぼくと妻にとっての悩みの本質は、「ぼくらの目線がズレてきていること」だったのだ。

もし、夫婦会議ノートを使わずにこの話題に触れていたらどうだったろう?

ぼくは自分の目線のズレに気づけただろうか?

気づけたとして、果たしてその事実を受け入れられただろうか?

きっと、難しかったと思う。

妻は「わかって欲しい!」という気持ちを全面に押し出し、ぼくは「責められている!」と感じ、ガードを固くさせていただろう。過去のぼくらの話し合いがそうであったように。

夫婦会議ノートというデバイスに気持ちを書き出すことで、ぼくらは葛藤を自分たちから分離させることができた。

子どもたちが寝静まった静かなダイニングテーブルで、ぼくらはまさに「悩みをテーブルに出す」ことに成功したのだ。

感情とは捉えどころのない霧のようなものだ。相手が大切な存在であるからこそ、ぼくらは無意識に怒りや悲しみといった感情の渦に吸い込まれ、前の見えない霧の中へと迷い込み、大切なパートナーの姿を見失う。

夫婦の悩みを「カタチ」にし、二人が同じ目線で向き合うこと。

それが、二人を一つにしてくれるのだと、ぼくは思うのだ。



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