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思いやりある夫婦の3要素とは?

幸福な夫婦の条件はなんだと思いますか?

ぼくは、お互いに思いやりを向け合うことができる夫婦だと思っています。でも、これって抽象的でわかりにくいですよね。

今日のVoicyでは、「思いやりある夫婦」の条件についてお話しました。この記事はその解説となります。ぜひ、Voicy本編と合わせてお聴きください。

-本日のVoicy

イギリスの精神分析家ジョン・ボウルビィは、母親と子供の間に築かれる絆を愛着関係(アタッチメント)と呼びました。

生まれたばかりの子供は不安や寂しさで泣き、母親がなだめてあげることで安定感を取り戻し、遠くまで冒険に行けるようになる。そして、また不安になったら母親の元で安心を得て遠くへと出かける。

この時、親から適切な愛情を受けなかった場合、愛着関係を築くことができず、他者からの優しさを素直に受け取れないなどの回避型の愛着行動を取るようになると言われています。

親が子供の苦しみに気が付く「感受性」、その苦しみを取り除こうとする「応答性」、そして安心感を感じられる「安全性」。この三つが育児には重要だと言われています。

ぼくはこれが夫婦にも当てはまると思っています。

妻や夫が仕事や家庭や個人的なことで悩んでいたとき、見て見ぬふりをせずその苦しみを一緒に感じ取り、近づいていこうとする「感受性」。

転んだ子供を思わず助けたくなるように、そのパートナーの苦しみを取り除こうとする「応答性」。

二人が同じ空間にいることで心が落ち着き、不安感が消え去っていく「安全性」。

これら三つがそろった時に、夫婦は愛着の絆を作ることができ、思いやりをお互いに持てるようになるんじゃないかなと思います。

ですが、言うのは簡単でして、なかなか実現が難しいのが本音ですよね。ぼくもそうです。特に自分に余裕がないと、相手の苦しみを感じている場合じゃないですよね。

なので、まずは自分に余裕を持つこと。それができたら相手の苦しみに目を向ける「応答性」にチャレンジするのがいいんじゃないかと思います。

自分に余裕を持つには、自分自身の苦しみを知ることが有効です。ノートやスマホのメモ帳に自分の気持ちをバァーッと書き出すと(パートナーへの愚痴でもOK)、段々と自分の本当の気持ちに気がつきやすくなります。

あれが大変なのか、あれを嫌だと思っていたのか、など書き出すことで現れた自分の素直な気持ちを大切に扱ってください。

こんな愚痴をこぼしても仕方ない。やるしかないのだからやるだけだ。弱音を吐くなんて怠け者がすることだ。

もしかしたら、そう思う時もあるかもしれません。

でも、それでいいんです。辛いことは辛いんです。自分の苦しみを認めちゃっていいんです。それは弱さじゃないんです。自分自身に向き合おうとする勇気なんです。

自分に優しくしてあげてください。「それは辛かったね。あなたが頑張っていることは私がちゃんと見ているよ」と、自分に話しかけてあげてください。

自分に優しくすることができれば、日常生活の中から負担を減らそうとするはずです。楽になることを自分に許せるようになるはずです。

そのようにして、自分の心に余裕ができてから、パートナーに対する感受性を意識してみてください。きっと、今までは違う感情が芽生えてくるはず。

どうしても、パートナーの苦しみに目を向けられないなら、まずは自分に優しくすることから。ぜひ取り組まれてみてください。

この考え方はセルフ・コンパッションと呼ばれており、この本が詳しいです。ちょっと長いですが夫婦間の思いやりに悩んでいる方にはヒントになるはず。


-本日のVoicy

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-夫婦関係学ニュースレター



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