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ふたりの親密性を作る”お互いへのケア”とは?

こんなにも夫を支えているのに、なぜ夫は気がつかないのだろう?

こんなにも妻を支えているのに、なぜ過小評価されるんだろう?

なぜ、夫は私が求めていることと、違うことをするんだろう?

そう思ったことはないでしょうか?

パートナーのためを思って行動しているはずなのに、なぜか空回りする。

ぼくもそんなことがありました。

「夫婦・カップルのためのアサーション」では、夫婦の”お互いへのケア”についてこのように説明しています。

ケア(care)とは、世話をする、配慮する、いたわる、心配する、といったさまざまな意味がありますが、お互いにパートナーのためにさまざまなケアをしているかどうか、そしてそれがパートナーにきちんと伝わって認識されているか、二人で共有できているかも重要です。
夫婦・カップルのためのアサーション

ですが、実際そううまくはいかないですよね?

なぜ、うまくいかないのか?

どうすれば、夫婦は”お互いへのケア”を実現させ、親密性を築くことができるのか?

ポッドキャスト「アツの夫婦関係学ラジオ」で詳しくお話ししました。

この記事では簡単なまとめを書いています。ぜひ、ポッドキャストも合わせて聴いていただけると嬉しいです。

(そして、番組もフォローしていただけるともっと嬉しいです!)

お互いへのケアが空回りする理由は4つあります。

一つ目は、がんばってケアをしているのに、パートナーが気づいていなかったり、過小評価しているパターンです。

ギブ&テイクの回でもお話ししたように、人の価値観は育った家庭環境に大きく影響を受けます。

そのため、妻にとってはケアであることが、夫にとってはそうではないことがあります。

本人はがんばって夫を支えているのに、夫は(たいしたことではない。当然のことだ)と捉えている場合があります。もちろん、この逆パターンもあります。

大切なことは、まず自分の価値観が実家の影響を受けていることを認識し、夫婦二人にとっての価値観を作ることです。

二つ目は、パートナーが求めているケアとは別のケアをしているパターンです。

ぼく、良かれと思って妻を支えていたのに「そこじゃない」と言われたことが何度かあるんです。

本人としては(これで妻はきっと助かるだろう)と思っているのですが、見当違いなことって、実はけっこうあるんです。

女性にお願いしたいことは「そこじゃない」とはっきり言うことです。

妻からそう言われることって、すごく助かるんです。見当違いなことをしないで済みますし、妻の恨みを静かに買わずに済みますから。

でも、(夫の機嫌が悪くなったらどうしよう……)とか、(せっかく家事育児してくれているのに、怒ってもうやらなくなったら困る……)と不安に思うこともありますよね。

そんな時は前置きをつけると、ぼくら男性は動きやすくなります。

「〇〇をしてくれることはすごく助かる。嬉しい。それはもう十分だから、今度は〇〇をしてくれると嬉しい」

「そこじゃないんだけど」という怒りではなく、「嬉しい」という喜びの感情を伝えた方が夫は動きやすいです。

(そんなこと、めんどくさい。なんでそこまで気を使わないといけないの。自分で気づいてよ)と思うかもしれませんが、逆の立場でもそうだと思うんですよね。

夫から、「ちょっと、そこじゃないんだけど。余計なことしないで。もう何もしないで」と冷たく言われたら嫌ですよね。関わりたくなくなりますよね。

何をして欲しいのかきちんと伝えないと、相手は理解できないんです。

三つ目は、妻が夫のために家事をし、稼いでいることに感謝するのが当然と夫が考えることへの、女性側の不満です。

そう思う男性は、自分の人生を家族のために「犠牲にしている」と勘違いしがちです。

子どもが3人生まれてやっと分かりましたが、家族を支えることは親の責任なんです。責任ということは当たり前のことなんです。

家族の幸せのために自分の人生を変えることは、当たり前のことなんです。

「家族の幸せが自分の幸せ」と言うと、個人の幸せの追求は罪なのかと思うかもしれませんが、「家族を支えること」を前提条件として個人の幸せを追求すればいいだけなんです。

なにもかもできなくなるわけじゃありません、ぼくは子どもが3人いる今の方がよっぽど好きなことができています。

それから、「夫が稼ぐこと」はそれほど重要ではなくなってきています。女性の社会進出が進み、女性が子どもを養うこともできるようになってきています。

ぼくの知り合いの女性は、夫がクビになり引きこもりになった時に、子どもと夫を養っていました。

ですが、それ以前の夫の態度(妻を下に見る態度)がひどかったので、数年後に離婚してしまいました。

お金を盾に妻を脅すことはもうできないんです。そもそも倫理的にアウトですが。

四つめは、夫が仕事が忙しくても家事育児に積極的に関わったり、妻のグチを聞いても、妻がそれ以上のケアを求めてくるという夫側の不満です。

もし、本当に夫がすべて十分に行っているのに、妻がそれを不満に思うのなら、「夫の姿」がきちんと妻に伝わっていないことが原因かもしれません。

ぼくら男性は弱音を吐くことが苦手です。情けない気持ちになっちゃうんですよね。妻が相手なら、なおさらグチを言えなくなります。

頼りないと思われるんじゃないか。ダメな男だと思われるんじゃないか。

そう考えてしまうんです。

これは夫婦がお互いの本音をさらけ出せていないから起こるのだと思います。

週に一回、二人だけの時間を作り、お互いの話をジャッジせずに聞く時間を作ると、相手の感情を掴みやすくなります。

ただ黙って聞くだけじゃなくて、その時にどう感じたのか、なぜそうしたのか、責めるような口調ではなく、ただ知りたいという感情から質問をすることもおすすめします。

夫婦だからなんでも分かり合えているという幻想にぼくらは取りつかれがちですが、多くの夫婦は質問が足りなさすぎるんだと思います。

分かった気になって相手を見ているんです。自分の中にある型で相手を見つめ、その型に相手をはめ込みすぎているんです。

その人のそのまま理解できるようになると、親密性は作りやすくなると感じています。

世帯経営ノートや夫婦会議ノートのようなツールを使うこともおすすめです。自分の気持ちを書く欄もあるので、あとから気持ちを振り返りやすくなります。

ポッドキャストでは、もっと詳しくお話をしています。ぜひ、合わせて聴いていただけると嬉しいです。

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■アツの夫婦関係学ラジオ

#470 ふたりの親密性を作り上げる”お互いへのケア”とは?

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