2024PGAツアー チャールズ・シュワブチャレンジ
1.日程及び会場
〇日程 2024年5月23日~26日
〇会場 コロニアルCC(テキサス州)
〇全長 7209Y(Par70)
2.結果
優勝 デービス・ライリー -14
(ツアー通算2勝目)
T2 キーガン・ブラッドリー -9
T2 スコッティ・シェフラー -9
4 コリン・モリカワ -8
T5 マック・マイスナー -5
T5 セップ・ストラカ -5
T5 ピアスソン・クーディー -5
T5 ヘイデン・バックリー -5
3.新装なったコロニアル、絶対王者の追撃をかわし”個人戦”初優勝、デービス・ライリー
嬉しい”個人戦”初優勝です。
今年からコースを改造、芝の張り替えなど今までにない景色になっても難易度は変わらなかったコロニアル。
チャールズシュワッブチャレンジの最終日、トップでスタートしたデービス・ライリーが、強風下においても冷静な試合運びを見せ4バーディー4ボギーのイーブンパー70で回り、トータル14アンダーで今シーズン初優勝を挙げました。
ツアー通算2勝目で、前回はニック・ハーディと組んだペア戦のチューリッヒクラシックでの優勝だったため、実質の”初優勝”です。
〇全米ジュニアの”リベンジ”果たす
3日目7アンダー63を叩きだし、最終日最終組がライリーとシェフラーに決まったとき、2013年の全米ジュニア選手権決勝を思い浮かべるファンがいたかもしれません。
同年代の2人がマッチプレーで戦い、この時はシェフラーが3アンド2でライリーを破り優勝しました。
あれから11年が過ぎ、雲の上の存在になったシェフラーとの再戦は意外な展開となりました。
2H(Par4)でライリーがボギーを叩き3打差、じわじわと王者からのプレッシャーがかかると思われた4H(Par3)。
先に打ったシェフラーのティーショットが左のラフに入ったのに対し、ライリーはピン手前およそ8mにオン。
第2打を寄せきれなかったシェフラーに対し、8mのバーディーパットを沈めライリーが逆にプレッシャーをかける立場に。
シェフラーの3mあったパーパットを外したことにより5打差、ここが序盤のポイントとなりました。
強風下の中ではボールがなかなか言うことを聞かず、ボールストライキングの高いシェフラーでもなかなかボールを操ることができず、バーディーチャンスのパットもなかなか決まらずフラストレーションが溜まる一方。
王者が苦戦するのを横にライリーが淡々とプレーし栄冠を勝ち取り、11年越しのリベンジを果たしました。
〇マスターズ初出場決定
チューリッヒクラシックで優勝をしても、ツアーの規定によりマスターズには出場できなかったライリー。
今度は大手を振ってオーガスタに乗り込めます。
4.激動の5月、スコッティ・シェフラー
第一子誕生、公務執行妨害など様々な出来事が立て続けに起き、そんな中でも精神的にタフであることを証明してきたシェフラー。
全米プロ後、禊の意味を込めているのか髭を剃って出直してきました。
でも初日、何と今年初めてのトリプルボギーを13H(Par3)で叩き、今年2回目のオーバーパー(2オーバー・72)を記録。
それでも2、3日目にはスコアを伸ばし、優勝戦線に入ってくるあたりは流石です。
一連の公務執行妨害騒動も、警官がその時の行動を撮影し忘れ、証拠が不十分だったこと、加えてその警官が”いわくつき”だったこともあったなどシェフラーにとって優位に進んでいる状況です。
でもまだ訴状が取り下げられた訳ではなく、罪状認否は来月3日まで延期されました。
早く身辺のことを整理し、生まれてきた子供と一緒に父の日を迎えたいところでしょう。
5.グレイソン・マレーを悼む
今年のチャールズシュワッブチャレンジ、いやPGAツアーを振り返ったときにもこの出来事を外す訳にはいきません。
3日目に突然入ってきた訃報に、PGAツアーをはじめゴルフに係る人々を絶句させました。
グレイソン・マレーが、自らの命を絶ってしまったのです。
30歳という若さで、この世を去りました。
本来ならばPGAツアーメンバーに不慮の事態が起きたならば、その日の競技を中止し順延させる手立てもありましたが、マレーの両親が競技を続行して欲しいという旨を伝え、日程通り大会を開催しました。
最終日は喪章と、日曜日を意味する赤のリボンを選手とキャディが帽子につけ、哀悼の意を伝えていました。
翌27日は5月の最終月曜日で、戦没将兵追悼記念日ということで祝日と定められています。
戦争で亡くなられた兵士の追悼を午後3時に行うものですが、突然の出来事というのもあり1日前倒しで追悼の意を込め黙祷を捧げました。
※もし今現在、人には伝えられないあなたの悩みがありませんか?
下のバナーにある連絡先で相談に応じています。
改めまして、グレイソン・マレーのご冥福をお祈りします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?