詩「ハリエンジュの花の咲く頃」

詩「ハリエンジュの花の咲く頃」

河原の　

乾いた　石の上に　腰をかけると　

水面に　小魚が　

キラキラと　輝く体を　

くねらせて　跳ねた

ハリエンジュの花は　

今も変わらず　咲いているのに

あの頃の　ドキドキとした

感覚は　今はもうない

あの魚のように　

水面を　跳ねて

残した　波紋が

流れて　消えてしまったように

あの頃の　感覚は

もう　過去に

流れて　消えてしまって

今は　その残像だけが　

心の　何処かに

残っているだけなのだろうか・・・

「ハリエンジュの花の咲く頃」アクリル画　秋野あかね

「ハリエンジュの花の咲く頃」は、
アートとメルヘンと創作の森の記事を再掲いたしました。

画像素材　ACイラストより

2022.11.9