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第10回:全社員に障害名を伝える?伝えない?入社前の一大決心

こんにちは、あとさけ@双極Ⅱ型正社員です。
前回は入社前に(なるべく楽して)人並みに見なりを整えようとしたお話しをしました。

今回は身なりと同じくらい(?)重要な「入社後の扱い」について私がどう考え、人事にどう伝えたかをお話しします。

私が入社を決めたA社では、入社前に人事とこんなやり取りがありました。

人事「障害のことは社内のどの範囲まで周知しますか?経営層と人事のみ、管理職まで、全員まで……ご希望をお聞かせください」

私「全員にお知らせください、障害名も含めて。この人は知っている、ではあの人はどうだったっけ……という状態は逆に気を遣うので」

人事「わかりました、配慮してほしい事項についてはどうですか?」

私「音や匂いに敏感なことや、そのために席の移動やマスク・耳栓の使用をすることは不思議に思う方もいると思いますから、やはり全員にお知らせしてほしいです」

人事「そうですか、では管理職を通して全員に伝えてもらいますね」

私「あ、残業NGは私が一緒に仕事をする方々だけにお知らせください」

人事「わかりました、伝えますね」

私「ややこしくてすみません、お願いします」

上のような決断をしたのは、とにかく「どうすればストレスが一番少なくなるか」を考えた結果でした。

障害者枠で働くのは初めてだった私が考えたのは「健常として自分が働いていたとして、どんな障害者が来たら嫌か」でした。

「あの人何か挙動不審な上にやたら人事が構いに来るな……何なんだろう」
「あいつ全然残業しないな……俺してるのにな」
「何で席移動して打ち合わせスペースで仕事してるの……怪しい」
等々。

これらの反応は全部「知らない、わからないことからくる恐怖、嫌悪」が原因だと私は思います。理由がわからないことは怖いし、近づきたいとも思わない。特に職場において自分と違うものとは速攻(笑顔で)距離を置くのが社会人のスタンダードな立ち回りです。

私はA社でキャリアを積み上げていきたいと思っていました。そのためには、アンタッチャブルな腫物として居させてもらうのではなく、同じ”人”として職場の人たちと関係を築いていくことが大切だと思っていました。

そのために、私の障害と苦手を全社員に伝えるという選択をしたのです。
それで少なくとも入社直後の「得体が知れないがための避けられ&考えすぎて自分から壁を作って孤立」という最初の難関は突破できるかなーという考えでした。

でも今考えたら「今度来る人、双極性障害なんだって!よろしく」とか言われて「そっかーOK!」となる人、きっと少ないですよね笑。
かえってヒソヒソされ孤立することを想像してクローズを選択する人もいると思います。ほんとにどちらが絶対正しいということはないです、そこで自分がどのように働いていきたいかを入社前によく考えることが大切かなというお話でした。

今回は社内での取り扱いについて私がどのような考えをもって「全社員オープン」を選択したかについてお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。




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