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ホリケンさんとアトピーと勇気と希望

お笑い芸人・ネプチューンの堀内健さん。彼の無邪気なセンスは誰にも真似できないものです。まさに一点モノのお笑いです。

堀内さんは公式発表はしていないですが、おそらくアトピー性皮膚炎です。それも重度の部類に入るものです。

堀内さんの皮膚の状態、それは2003年ごろからアトピーで苦しむ私たちの間では指摘されていました。ネプリーグの「秋葉カンペーさん」のときにかなり首にアトピーの症状があらわれていました。

そして数年前、「しゃべくり007」で一般層にも大きな話題となり、ホリケンさんの皮膚の状態が広く知れ渡ることになりました。アトピーを知らない人たちはその肌のどす黒さから「肝臓の病気」と内臓系からくる肌の荒れや色素を語っていましたが、アトピーの人からみればそれが何の病気なのかは一目瞭然でした。そしてそれは直視できないものでもありました。

アトピーはアトピーを見るのが本当に辛いのです。

ホリケンさんはステロイドはもちろんデュピクセントも当然行っていることでしょう。本人が拒んでも事務所や周囲が積極的な治療を促しているはずです。なぜなら彼は表に出るテレビタレントなのですから。

ここで思ったのが、この20年間、堀内さんはアトピーを治せていないという事実です。多くのアトピー患者はこう思ったはずです。

「堀内さんは私たちと違って芸能人。芸能人は表に出る仕事。アトピーは絶対に治さなければいけないはず。所属はワタナベエンターテイメントという大手事務所。バックアップは私たち一般人の比ではない。超一流の皮膚科医たちが処方にあたっている。それでもなぜ治らないのか?むしろなぜ悪化しているのか?」

ホリケンさんという万全のバックアップを持った方でさえアトピーが改善しないという現実、これはアトピーは完治はおろか緩和のマニュアルさえ医学的に確立していないということを証明しているような気がするのです。「そんなことはない!」と主張できる皮膚科医がいましたなら、今すぐワタナベエンターテイメントにアポをとってみたらいかがでしょうか?「私なら絶対に!治してみせます!!」と。堀内さんを治してみてください。絶対に一人も手を上げる皮膚科医はいませんから。

「昔と違ってアトピーは適切な治療をすれば良くなる病気です!」とHPでさんざん宣伝している皮膚科医様に「あなたの指示を守ったけどよくならないですけど」と伝えると「うーん。個人差があるからねえ」とサラッと言うか「本当にちゃんと言ったことしましたか?本当ですか?」と初歩的な心理テクニックで追求してきます。

それだったら最初から「個人差があるので緩和できるかどうかさえわからない。それを承知の上で一緒に取り組んで行きますか?」と正直に事実を言って一緒に戦うべきです。それが信頼できる皮膚科医なのではないでしょうか?

近年、アトピーを告白する有名人が増えました。しかし、告白する理由が私には今ひとつわからないのです。「アトピーという病気を知って欲しい」という大義名分ならば、私としては「他人が知ったところで何も変わらない」という感想しか抱きません。

ホリケンさんは一度も公式に「アトピー」だと発言しておりません。私にはホリケンさんなりのポリシーのような気がするのです。ホリケンさんは生粋の芸人。人を笑わす職業。同情票を集めて好感度を上げる、痛みや苦しみを告白して仕事につなげる、そして何より「感動で泣かれる」ことは生き様ではないのだと思います。だからホリケンさんはわざわざアトピーを告白しないのです。もし一度、アトピーだと告白すれば芸人としてアトピーを笑いに繋げなければいけなくなります。

それは笑いではない。そんな自虐は笑いではない。

それを彼は知っているのです。やっていいことと、ダメなこと、ホリケンさんはしっかり理解しているのです。なぜなら毎日地獄のように辛いから。

決して明るい顔を絶やさないというのは辛いことです。しかし、ホリケンさんのそういった信念や姿勢はくじけそうになった私に「もう少し戦いを続けよう」という気持ちにさせてくれるのです。

パラグライダー!ポップコンパーティー!

ホリケンさんが大好きです。

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