“時代遅れ”のデザイン講義。本当の「やさしさ」とは? デザイナーがやるべきこと。
どうも、アトオシとデザイン(永井弘人)です!
突然ですが、“やさしさ”の概念はいろいろあります。
短期的にみる“やさしさ”か、長期的にみる“やさしさ”か。
僕の友人、A君としましょう。A君は小さな時から、家族の愛をたくさん受けてきた。「コレがほしい!」と言えば、コレを買ってもらい、「アレが食べたい!」と言えば、アレを食べさせてくれる家庭環境だった。
それが、20年つづいた。
さて、その後、A君の性格や「“自分が思い通りにならない時”の忍耐力・改善力」はどうなったでしょうか……?
はたまた、A君とは真逆、めちゃくちゃ厳しい家庭環境で育った人もいます。
はてさて、いろんな環境がある中。環境から人への接し方。
どれが、本当の“やさしさ”でしょう? んー……??
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◎ 仕事を受ける、「判断基準」。
私はデザイン専門学校で、講師をしています。「ユーム」という場で、週1回。
正直な話し、“仕事の収入面”だけで言ったら、“制作の仕事”をしていた方が稼ぐことができる。
しかし、講師は2013年からずっと続けています。んー、なぜだろう??
……こんな感じで、「仕事を受ける、判断基準」ってのは、「収入面」だけじゃなく、「貢献度合い」「自己投資」「やりがい」「快感」などなど、いろいろな理由があるわけです。
なんとなく想像がつくと思いますが、「『収入面』のみを最優先」して、「デザイン職」を選ぶ人はあまりいない(はず)。
「『収入面』以外」の「豊かさ」があるんじゃい!
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◎ デザイン専門学校で、「講師を続ける理由」。
……話しを戻しまして、私が「講師を続ける理由」は、「貢献」です。
……こんな感じ。そんでもって、「001.」が、「ユーム」という場です。
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◎ ユームメンバーに送った、「喝のスラック」。
ただいま、デザイン専門学校は夏期休暇中。なので、「ユーム」授業もお休み。
しかし、間が空きすぎると、「デザイン思考」が身体が抜けきってしまうので、「自発的な課題」を出しました。
課題内容は、「『日常生活の事象』に対する『気づきを言語化』して発信」する。やる意図は、「独自性の視点・方向性を定めるディレクション力の強化」です。
通常は週1回発信にしてますが、夏はすこし間空けつつでもいいよ〜、と伝えました。
でもね。8月にはいって半月、誰もなんも発信してない……。
こいつぁ、マズイ! と、下記内容をスラックに送ったのです。部分的に改変あり!
(↓ ここから)
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8月、半月以上経ちましたが、誰も「言語化の発信」をしていません。
ルールではないので、別にいいのですが、私が「不満・疑問」を感じていることは、率直に伝えておきます。
覚えておいてほしいこと。
日頃の自身の“行い・言動・態度・姿勢”により、対クライアントや上司に「不満・疑問」が蓄積された後、明確なミスをかましてしまった時、「取り返しのつかない怒り」が爆発してしまいます。
「プロのデザイナー」に向いているのは、「(わるい意味の)長いものに巻かれない、自分の意志で動ける人」です。
なかなかいないですよね。1割もいない。今の現役ユームでさえ、この状況です。半月経って、自発的に動いた人数 =「0人」。本当に残念……。
だから、“生き残る”のがむずかしいんです。“最低ライン”の真面目な態度や性格がいい奴、だけじゃ、生き残れない世界です。
「皆がやってないから、自分もまだ、やんなくていいか」と、意識的でも無意識でも、感じている人がいたら、そんな人は、あまりデザイナーに向いてないかも。
皆が“自分の意志”で場にいる以上は、忠告はします。
卒業時点で、皆に力がついてなかったら、外部の「プロのデザイナー」から見て、「頼りにならないヤツだな」と本心で思われたら、それは、すべて私の責任です。
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◎ 「“デザイナー”がやるべきこと」とは?
(スラックの続き…… 〜中略〜 ……まだ続くんかい!)
「“最低限”のことをやるだけ」であれば、「“デザイナー”は必要とされません」。
最低限の衣食住を確保できれば、日本では生きていけます。“デザイナー”という職種がなくても成り立つんです。
じゃあ、その上で、「“デザイナー”がやるべきこと」って?
それは、あなたたち自身の目が見つけられる、「『未知の価値』を、『想像・創造』すること」です。
そのためには、当然、「自ら、真剣に考えて、自ら、動き続ける」覚悟と継続が必須。
「言われたことを、しょうがねぇなぁ、とそのままやる」のは、デザインでもなんでもありません。
人に喜んでいただく、自分が楽しむ。その方法は??
……それを自分で考え、提案し、実施できるのが、「プロのデザイナー」です。
だからこそ、「あなたにお願いしたい」という価値ができるし、交渉できるし、イキイキ生き続けられる、っちゅーことです。
卒業したら、私やユームなんかより、過酷な圧が山ほど待ってるかもしれません。諸々、楽しく乗り越えましょう。
それが、「成長」です。よろしくお願いします。
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(↑ ここまで)
◎ “豊かさ”と、長期的な“やさしさ”と。
先にて伝えておくと、過去も現在も、ユームメンバーは最高だし、大好き!
しかーし、「良くない行動」を「いいね!」と褒めたり、「見て見ぬフリ」して放置するのは、僕ん中では“やさしさ”ではないのです。
“ブラック”だ“ホワイト”だ、いろんな例え言葉があれど、デザイン業界はまだまだ“グレー”が多いと感じます。いい面、よくない面もふくめ。
だからこそ、制作仕事とプライベートと睡眠時間をけずって、無償で、1円にもならないけど、上記みたいな長文スラックを打ち込み、未来の「プロのデザイナー」に、本心メッセージをガツンと伝えるのです。(このnoteもそうよ!)
そうだ。
これこそ、「“デザイナー”がやるべきこと」。「『未知の価値』を、『想像・創造』すること」なのだ。
正直、「真剣に言葉を選んで叱る」より、「見て見ぬフリ」した方が超超超ラクだ。しかし、伝える。
なぜなら。
この「ユーム」がスタートする時。
「『プロのデザイナー』として、力がつく場にします」と約束したから。
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新卒で就職したら、終わりじゃないのです。そっからが本当のスタートで、マジな力が試されます。
力とは、「心・技・体」。トータルで必要!
私の振る舞いが、本当の“やさしさ”だ! と言うつもりはないけれど、本心で覚悟を伝えるのは“責任”でしょう。
5年、10年経った時に、「あぁ、あの当時、くっそウッセェこと言ってくんなと思ったけど、あれは“長期的なやさしさ”だったんだなぁ……」なんて、ふと思ってくれれば、感無量!
いや、思わんでもいい!
あなたが、ちょっとでも「豊かに」過ごしていてくれれば!
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……はい!
“合理さ”を求める時代からすると、8名(現在のユームメンバー)の少人数に向けて、シコシコと時間をかけたメッセージを届ける、なんてことは、“時代遅れ”かもしれない。
人と巡り合わせて、重なるのも何かの“縁”。
“時代遅れ”とか、“縁”とかを「意味ある必然」に変えていくのも「デザインの力」だと考えている。そうなのだ。僕は、デザイナーなのだ。
このnoteもそうだじょー! 画面の前のあなた! そうです、あなたです! 読んでくれて、ありがとうございます!!
ユームメンバーもありがとう!
あぁ、美味しいジュース飲みたい! 氷おおめで、塩分をひとつまみ◎
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最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!!
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