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「M-1敗退、そして、財布は盗まれた」の巻。気づき。仮説と検証。

10月3日。水曜日。「M-1グランプリ2018」の2回戦。

イラストレーター工藤陽之とともに、コンビ名「306号室」にて挑む。ネタ上のミスはなかった。しかし、1回戦、新宿シアターモリエールにてそこそこウケていた漫才も、2回戦、雷5656会館では会場反応が薄かった。

結果。敗退。

当日、他コンビ漫才を見た上での“気づき”を書こう。(天竺鼠、馬鹿よ貴方は、チョコレートプラネット……力あるプロの方々が、同じ舞台に上がっていた)

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■ プロの力量・技術は、「複数要因」から生まれる。

“編集された、モニタ越し”テレビを通して見るとなかなかわからない、「プロの力量・技術」。生の劇場、また、“笑わない人”も多数いる空間。

「声の大きさ・話術・テンポ」はもちろん、一番、漫才におけるアマチュアとプロの差を感じたのが、「登場時のツカミ」である。これは、登場後、10秒で決まっていた。

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■ 「検証の数・年数」こそ、力と結果につながる。

知っているコンビが出てきた時の「安心感・期待感」。これは、長年、蓄積されたもの。第一声で何を発するか。これは、数多くの舞台に立って、「検証」を重ね、出てきたベストな答え。

安心感 × 期待感 × 第一声 = 登場時のツカミ

つまり、「漫才における、アマチュアとプロの差」 = 力量・技術の差 = 「『検証の数・年数』の差」ともいえる。

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どんなに面白いネタが書けたとしても、舞台上で「プロの力量・技術」が発揮できなければ、2回戦以降は勝ち進めないことを実感した。

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実は、デザインも同じである。

精度を上げるため、「検証回数」は非常に重要。頭に思い浮かべた「仮説」を、実際に「形にして」、目で見て、「いいか、よくないか」を判断する。これが、「検証」なのだ。

最終的なアウトプット、納品物には直接見えてこない、「裏側にある、仮説・検証数の蓄積」こそ、「見た瞬間の力強さ・納得・琴線の触れ」につながる。

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……という意味では、結果は“2回戦敗退”であっても、「“気づき”を体感した」こと自体が、「デザイナー視点での人生検証」に当たるので、今回の挑戦がムダだったとかは、まったく思っていない。

「検証」は、次ステップに進む必須の通過点。むしろ、「検証」があってこそ、「次に何をするべきか?」という、「新仮説と確信」が芽生えるのでオールオッケー!

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ああっと、当日劇場。ツイッターで絡んでいたカナイガさん(最高にくだらない企画力とセンス、私の大好物)が、お母さまと一緒にきてくれた。

「なぜ、M-1に出ようと思ったのですか?」の初対面質問に、「発信力・影響力 = “日常とデザインを拡げる”ためです」と答えた。

そうなのだ。世にモットーを浸透させるには、まだまだ、自分の力が足りない。その間口として、M-1がベスト! と「仮説」を立て、トライした。上記のことを体感した。「検証」できた。

今後、より具体的にどうしていくかは、熟考中である。

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……そんな話しを、敗退直後、相方工藤さんと駄弁る。劇場から近い、浅草の居酒屋にて。反省会である。

今後、漫才はどうする? は転がり、共同企画「ラジオ『306号室』」の話しへ。改善、もっとしゃべりの強度を上げるため、どうすればいいか? あぁした方がいい、こうした方がいい。ほうほう。

熱くなる。気づけば、深夜0時5分。終電がなくなっていた。仕方なく、2人で、寝床チョイスの漫画喫茶に向かう。

朝までコースを選び、会計を済ます。私は個室に荷物をおき、「30分内に鍵返却“ルール”」が課せられたシャワールームにむかう。さっとシャワーを浴び、鍵を受付にもどし、自分の個室へ。1日の疲れもあり、すぐさま、眠りにつく。

朝。10時。先に外に出てるよ〜、工藤さんからのLINE音で目が覚める。退室、退店をして、念のため、と荷物を確認する。

財布がない。

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すぐに店に戻り、自分の個室をチェックさせてもらうも、ない。

会計時に財布はあった。そこから、店を一歩も出ていない。ということは……盗まれた。きっと、私が財布からはなれ、シャワールームにいた30分の間の犯行だろう。

「防犯カメラを確認させてほしい」と店長さんに伝えるも、「『警察に被害届を出していただかないと、お見せすることができない“ルール”』になっているんです」。ん〜、ルールだらけ!

まっすぐ、最寄りの交番へ。事情を説明し、被害届を出す。

盗まれた財布に入っていたもの。

免許証、保険証、キャッシュカード、クレジットカード、そして、上野クリニックの診察券……。さらには、直近で購入するものがあったため、約10万円の現金が……。

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M-1を敗退し、反省会をした流れで終電をなくし、泊まった漫画喫茶で、現金10万円入りの財布を盗まれる。踏んだり蹴ったり、「笑えない状況」。

この「笑えない状況」で、唯一、“救い”だったのは、泊まった漫画喫茶の名前が「ゲラゲラ」。

警察への事情聴取、必死に説明する中。何度も「ゲラゲラ」という言葉が飛び交うたび、なんだかとても不思議な気分になり、「あ、このこと、絶対noteに書こう」発想になっていた。

そう。「10万円で、このネタを買った」のだ。発想転換。もはや、末期の病気である。

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何があっても、意地でもネタにする。というより、ネタに昇格させる。正も負も、すべてに意味が出てくる。

もちろん、意味なき意味も、大きく意味を成す。

ちょっとイラッとするようなことも、悲しいことも、シンドイことも、全て「ネタの提供」であると変換すれば、ありがたや、ありがたや。そんでもって、嬉しいことは、そのまま加速させて。

ん〜どんとこい、日々! 😂😂😂

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