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手に汗握る闘争と我々の距離を確実に縮めてくれる。 「エル・クラシコ」

歴史的な対立や怨念。その生々しく異様な熱気を頭では想像できても、遠く離れた日本で、肌身で理解することは難しい。しかし本書はそれを優れた情緒的文章によって「世界観」を見事に描き、伝統の一戦の輪郭を捉える事を可能にしてくれる。読むほどに膨れ上がるリアリティは手に汗握る闘争と我々との距離を確実に縮めてくれる。

まるで映像をみてるかのような華麗な文章は、クラシコは頭で理解するものではなく、その熱狂を味わう、感じるものだと教えてくれている気がした。

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内容

覇道のレアル・マドリー、美学のFCバルセロナ―最高峰リーガの「伝統の一戦」、世界中のサッカーファンを熱狂させる、一大スペクタクルの実像。
 *「BOOK」データベースより

著者

小宮/良之
1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大学に留学。卒業後はスペインのバルセロナに渡り、スポーツノンフィクションライターとして活動を始める。語学力を駆使してEURO(欧州選手権)、冬季五輪、W杯などを現地取材、2005年に「Number」で発表したノンフィクション「遺書」が話題となる。2006年から日本に拠点を移し、格闘する男たちの生き様を描き続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) *「BOOK著者紹介情報」より


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