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【分析】Twitterの施策を分析したら全然効いてなかった話

前回の記事で、CFを実施することを告知した。

普段僕は、記事の発信や、制作過程の情報発信をTwitterで行っている。
今回はCFの支援者を獲得するために3つの施策を実施し、その結果を踏まえつつ、今後の対策を検討した。

分析方法と観点


Twitterアナリティクスを利用して、投稿別の情報を取得し、実測値をもって結果の評価・分析を行った。
対象期間は11/5~11/15日の11日間である

観点:
・期間全体
・施策ベース(3つ)

全体の結果


対象期間

日別のインプレッション数の推移(対象期間)

インプレッション数:26045
エンゲージメント率:3.5%
リンククリック:119
リツイート:7
いいね:132
返信:41

対象期間前の11日間

日べつのインプレッション数の推移(対象期間前)

結果と評価:
・インプレッションが増えたことから全体の認知総数に正の影響を及ぼしたと考えられる
・エンゲージメント率が高まったことから、認知後の興味喚起率にも効果があったと考えられる
・いいね数、返信数が高まったことから、興味喚起後の行動移行も促すことができたと考えられる。

各施策と詳細分析


以降は、対象期間に実施した3つの施策について、分析結果を元に評価・考察を行う。

施策1:Qiita記事の流入を増やす取り組み


以下の記事の流入を増やすために対策を検討した。

目標:
CFを実施する芝生ポータルをより多くの人に認知して欲しい。
そのために、Qiitaで投稿される「芝生ポータル」の記事をより多くの人に読ませたい

行動:
投稿までに、以下を実施することで、芝生ポータルを事前に認知・興味喚起させる。
①芝生ポータル製作過程を投稿する
②実際にユーザに投稿してもらった投稿を公開する
③芝生ポータルテストユーザ募集しているよの告知

結果:
①製作過程ツイート

インプレ:241
エンゲージメント率:7.5%

②ユーザ投稿

インプレ:338
エンゲージメント率:11.8%

③テストユーザ募集

インプレ:839
エンゲージメント率:4.2%

①〜③にかけてインプレが増加していっており、時間をかけて認知を増加させていけている。
①②と比較的高いエンゲージメント率であり、ユーザの興味喚起まで促せていると想定

◯問題の記事について
今回の記事

過去に投稿したQiita記事

結果:
・インプレッション数は20%増加
・エンゲージメント率は7%増加
・リンククリック数は8件増加

一方で、
・インプレッション数は他の投稿と比較して低い
・いいね、リツイートがフォロワーによるもの

考察:
新規のユーザではなく、既存フォロワーがより高い割合で閲覧してくれたという状況だろう。
既存のフォロワーの熱量を高めて支援可能性を高める施策にはなっているものの、新規の支援者を獲得することはできていないと想定

対策:
投稿の新規ユーザが流入する窓口が「#芝生」しかなく、そもそも芝生のハッシュタグを利用する人達が少ない。今後は母数が多く、かつ芝生と親和性の高いハッシュタグを利用して計測を実施したい。

施策2:芝生で遊んだ時の様子を投稿する


目標:
①の取り組みでは、芝生ポータルのアプリの紹介だった。
一方で、実際の芝生の写真+楽しみ方+芝生詳細情報を#芝生つきで投稿することで「芝生に行ってみたい」という共感をうみ出すこと。それによって芝活ユーザを増やすこと。

行動:
・新宿御苑の芝生に実際に訪れる。
・同じエリアにある3パターンの芝生について写真・レポート・ハッシュタグという構成で情報量多めで投稿する。
・単独で連投すると情報が分散するためスレッド形式で投稿する

結果:

https://twitter.com/atoms50/status/1591408867615076357?s=20&t=dASvgAhDjTipHyZvYakjRw

各スレッドの実測値
投稿1:
インプレ:235
エンゲージメント率:6.4%
投稿2:
インプレ:158
エンゲージメント率:1.9%
投稿3:
インプレ:122
エンゲージメント率:0.8%
*いいね、返信ともになし


1投目に関してはインプレ、エンゲージメント率ともに比較的高いので認知・興味喚起はされている状況。
一方で、スレッドが続くに連れてインプレ・エンゲージメントは低下傾向にある

考察:
・フォロワーにとって新宿御苑の芝生は見てみたいというニーズはありそう
・一方で、同じ場所の品種の違う芝生を投稿されても興味がない人にとっては同じ情報に見えるのでは。2枚目以降は興味喚起されないのではないか
・上記の要因で、芝生についてどれだけ質の高いレポートをしても、そもそもニーズがないので詳細を確認しようと思われない
・その状態で、スレッドがタイムラインで表示されるので、むしろノイズのような扱いになりすぐにスワイプされてしまっているのではないか
(書いていて悲しくなってきた)

つまり
ニーズのないところには、どれだけ質の高い情報を投稿してもノイズになってしまう。現状ユーザが求めているのは写真の雰囲気程度である

対策:
・まずはユーザの芝生ニーズを形成するところから始めないといけない
・現状ノイズになってしまっているが、芝生のデータベースとして後で誰でも見返せる状況になっているのは重要だと考える
・情報の棲み分けと、芝生に興味を持ってくれたユーザがいつでも見返せる場を作るために、芝生専用のアカウントを新規に解説して、そちらで発信していく

施策3:スペースで配信する


目的:
現在、芝生ポータル(シバコロ)の情報発信が記事やTwitterの投稿のみになっている。異なるメディアとして音声生配信を行い、開発者の生の声に触れてもらったり、製作過程をリアルタイムに知ることで、より熱狂的な共犯者を生み出したい

行動:
・スペースを行う。
・配信内容は「芝生ポータル(仮)」のアプリ名、ロゴの製作過程
・配信中も新規ユーザを獲得するために、製作過程をスレッド形式で投稿した

結果:

インプレッション:701
エンゲージメント率:10.4%
視聴者数:4人
スピーカー参加:1人

・普段の投稿と比較して、2倍程度のインプレッションがあり、認知への効果は非常に高い
・エンゲージメン率も10.4%と高く、投稿をクリックまではしてもらえている
・一方で、視聴者は4人とほとんど誰にも聞いてもらえないという結果であった(泣いた)

考察:
・インプレ・エンゲージメントの高さから、認知〜興味喚起フェーズにおいてはとても有効的であるとわかる。が、それはもの珍しさで流入しているだけかもしれない
・興味を持つがCV(視聴)には至っていないので、全く意味がないといっても過言ではない。
・実際にユーザにヒアリングしてみると、やっているのは気づいたが、入って人が少ないと自分の存在を意識されてしまうのでは(ラジオみたいに気楽に聞けない)作業をだらだら配信している気がしたので、時間がもったいないと感じたということ

対策:
・配信自体は良い取り組みだと思うので、いかにCV獲得できるかを目指したい。
・議題をより明確に事前に伝えたり、スピーカーを告知してトークイベント感を出したりすると、ユーザは生産性を感じたり、自分は傍聴者というスタンスで気楽に聴けるようになるかもしれない
・次回は作業でなく、有識者とかと議題を決めて会話をしてみたい

全体振り返り・今後の方針


今回実施した3つの取り組みを、C Fの支援者を獲得できたか?という目的に沿って振り返ると成果と課題がはっきりしている。

成果としては、身内(フォロワー)をより強く巻き込む発信方法の糸口を掴めたことだ。
課題は、フォロワーのその先には全くリーチできていないことだ。

新規の支援者を獲得するには、そもそもTwitter以外のSNSを利用したり、なんならリアルのイベントを開催したりと、別の流入口を設計していく必要があるんじゃないかと思う。
今後はTwitter以外の施策も実施して検証していきたい。


代わりにカンボジアに募金します。