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一年前の自分と今の自分が違うと実感しています。 | MVP受賞者インタビュー 【Vol.1】

『コロナ禍の食卓をハッピーにする』というテーマの元、
ロングセラーを目指し新商品開発をスタートさせたマルイチコミュニティ
全国から個性豊かな大学生が集まり、8ヶ間という長期のインターンシップに挑戦。そして2021年4月26日のDEMODAY(成果発表会)を最後に、活動の幕を閉じた。

「新しいチャレンジはワクワクするけど、やり遂げられるのか不安...」
参加当初、そんな不安を口にしていたメンバーもATOMatchプログラムの基、体系的に商品開発方法、クリエイティブづくりなど最低限必要な知識やスキルを仲間と励まし合いながら徐々に身につけていった。

2021年1月、準備期間を経てようやくリリースできたクラウドファンディングでは、開始後わずか3日で目標金額達成した。調達した資金を使い「商品開発」やコロナ禍ならではの「テイクアウト試食会」を実施。学生の視点で開発された、オーガニック野菜を使用したこだわりのお惣菜は、想定していた売上金額を大きく上回り、販売に関する問い合わせも相次いだ。

そして2021年4月某日、株式会社マルイチにて取締役をつとめる高木資子氏より「新商品の売上実績を元に全拠点展開が決定した」との速報が入った。
画面の向こう側では、8ヶ月間の努力が報われガッツポーズを取りながら喜びを分かち合う姿があった。一同満面の笑で画面を見つめていたのは記憶に新しい。

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そんな8ヶ月に及ぶコミュニティ活動で見事MVPを受賞した宮崎公立大学4年生の平原さんにATOMatch責任者の倉橋がインタビューを実施しました。

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つまらなかった大学生活を抜け出すために、新しいことに挑戦してみたかった。

倉橋:まずはじめに自己紹介からお願いします。

平原:はい、宮崎公立大学4年の平原といいます。これまでに「漁師×AI領域でスタートアップを創業する」浅野水産コミュニティに参加していて、商品開発をしたい!という思いでマルイチコミュニティに参加を決めました。

倉橋:連続参加!大学生生活の約1/4を捧げてくれてありがとう...(涙)商品開発をしてみたいモチベーションは何でしたか?

平原:そうですね。一昨年の8月から去年の2月まで、宮崎市内にあるカフェででスムージーカクテルを共同開発をした経験があって。その時、0->1で何かを生み出すことの楽しさをすごく感じたんです。当時は大学生活面白くないなあ...って諦めかけていたので自分にとって世の中に新たな価値を生み出す体験はすごく刺激的でした。

倉橋:そんな原体験があったんだね。平ちゃんは商品開発に対する熱量がものすごく高いなあ...と参加前から思っていたよ。

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コロナ禍だからこそ、オンラインを駆使して注目を集めることができた


倉橋:まずは、マルイチコミュニティの活動内容について教えて下さい。

平原:マルイチコミュニティでは日向百生会で作られているオーガニック野菜を使ってお惣菜を開発し、どうやったらベストセラー商品を作るかを考え続けた8ヶ月間でした。

就農体験をして生産者の思いを知り記事にまとめSNSなどで発信したり、クラウドファンディングを使ってオンライン上で行列を可視化することで着実に注目を集めました。一度コミュニティに属していた経験を活かし、他の人をサポートしたりアトミカやマルイチとの連絡の取り持ちなど、主にまとめ役のような立ち位置でした。

倉橋:そうだね。Twitter、Instagram、Facebook、note、Blog、マルイチさんのアプリまで。とにかくオフラインで活動制限があったからこそ、オンラインでできることはやりまくっていたのが印象的でした。そんなコミュニティの第一印象はどうだったかな?

平原:マルイチさんへの印象は・・・、当時身近なスーパーという印象しかなくって。高木さんに至っては、会社説明会でよくお見かけしていたのですがなんだか遠い存在の人のように感じていましたね。また、テンションが高い学生メンバーも多くって(笑)ついていけるか不安でした。

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倉橋:そうなんだね。活動していく中で平ちゃんの意識やみんなの印象は変わっていったの?

平原:活動をして行く上で、教える立場に立ったからこそ学ぶことがたくさんありました。特に、自分では当たり前に思っていたことを教える難しさを学んだ気がします。絶対このメンバーじゃなかったらやる気が出なかったと思うくらいにメンバーに恵まれました。
マルイチさんは、初めはただの身近なスーパーという印象でしたが、取り組みを詳しく聞いていくうちに「食に対して本気で取り組んでいるスーパー」「全員が一つになって連携し、楽しそうに仕事をしている」という印象に変わりました。担当してくださった高木さんはザ・キャリアウーマンで、距離が遠い人なのかなと思っていました。でも、実際に一緒に活動し、沢山話すと、「こんなに親身になって学生の話を聞いてくれる企業のお偉いさんっているんだな」とびっくりしました。

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自分のポテンシャルを引き出して、認めてくれた

倉橋:私も高木さんや周りの個性が豊かで優秀なメンバーに恵まれてよかったなあ...と改めて振り返るなぁ・・・。8ヶ月活動してみて嬉しかったことはありますか?

平原:初めて自分のポテンシャルを引き出して、認めてくれた活動だったと感じています。自分たちが開発した新商品の売上を最大化させる、という大きめのミッションのリーダーとしてアサインしてもらったのですが、一番プロジェクトの中で重要な場面で任されたのでもう一回気合い入れて頑張んなきゃなという感じでした。店頭販売やPOPづくり、テレビでの宣伝など多岐に渡ってメンバーと一緒にチャレンジしました。もともと個人て淡々としてやるタイプだったんですが、自分1人でやりきれないことばっかりで。
周りを信頼していたからこそ、任せても大丈夫!と安心して頼ることができました。活動を続ける内に成果が現れ自分に対して自信が持てました。

倉橋:そうだね。平ちゃんなら周りを引っ張って導いてくれるだろう!と思いながら任命しました。活動の中で一番苦労したことはありますか?

平原:クラウドファンディングの目標金額決めやスタート後の広報戦略が一番難しかったです。自分たちで目標金額を立て、メンバーの意見を聞きながら修正していく...その中でどうすべきなのか...と何度も悩みました。でもある日、倉橋さんのお知り合いのFAAVOで働いている方が親身になってアドバイスしてくださって。沢山のフィードバックもしていただき自分たちの詰めの甘さにも気付きました。同時にどうやったら目標金額を達成できるか?CVRの計算を何回もやり直したり試行錯誤していたのでその時期が一番大変でしたね。

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年末返上してクラウドファンディングにかける平ちゃん

倉橋:年末も返上していたのが懐かしいね...。(笑)そんな苦労して作り上げたクラウドファンディング、目標金額をわずか3日で達成した時の気持ちはどうでしたか?

平原:こんな短期間で達成できるんだ!という驚きと、当初立てた広報戦略のシュミレーションよりもかなりうまくいったのでとても嬉しかったです。メンバーが「1日に何人の人がどこから閲覧したか」のデータを見える化してくれたんです。自分が担当していたTwitterからの流入が多かったので嬉しかったですね。

倉橋:緻密な計画があったからこそ、結果が出たんじゃないかな。目標金額達成後はどのように進めましたか?

平原:ネクストゴールを決めようという話しは前々からしていたのですが、はじめは50万に設定していました。集まるかなという不安の声がありつつ、気づいたら40万円を達成していたんですよね。その時に準MVPを取ったメンバーのひなこちゃんから60万円にしよう!という提案がありました。

倉橋:メンバーからは否定的な意見もあったし、それぞれ考えていることや思っていることが違ったよね。それを乗り越えてのネクストゴール達成した時の気持ちはそうでしたか?

平原:今まで自分たちが頑張ったことは無駄じゃなかったんだな、と強く思いました。クラウドファンディングなんて自分には関係ないし、すごい人がやっている、他人事だと思ってました。しかし今回挑戦して見て、何かを変えようと思えば自分達でも行動できるんだなと実感することができました。

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テイクアウト試食会があったからこそ得た気付き


倉橋:クラウドファンディング終了後、休むことなく目まぐるしい日々が続いていったよね。(笑)そう、新商品のお披露目会。テイクアウト試食会の考案、そしてロングセラー商品をつくるまでの過程についてぜひおしえてください。

平原:もともとはオフラインで試食会を開催し、その場でフィードバックを頂く予定でした。コロナで開催が困難となり、高木さんからテイクアウトでやってみるのはどうか?という提案いただきました。テイクアウトだと実際にフィードバックをもらえるか不安でしたが、結果、想像以上に回答を頂くことができました。

倉橋:実際にフィードバックをもらってどうでしたか?

平原:個人的にかき揚げの桜えびを推していたのですが、「桜えびの風味が強すぎて、野菜の風味が感じられなかった」という意見を頂きました。そこで初めて「本来はオーガニック野菜を楽しんでもらうための商品なのに、このままでは野菜の味を感じてもらえない」と気付かされたんです。実際にお客さんに意見をいただいて作った方がいい物ができると思っていたので、改めて、試食会があったからこそ生まれた商品だと感じています。

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倉橋:お客様からフィードバックを頂いて更にブラッシュアップされていったんだね。商品発売に向けてどのような取組をしましたか?

平原:SNSでの宣伝、店頭のPOP飾り、どういう風に陳列するのかなどを考えました。販売初日、MRT宮崎放送「つづくさんの土曜だよ」という番組でたまたまマルイチの中継が行われ、そこで宣伝をさせてもらったところ、予約の電話・確認の電話が鳴り止まず、とてもびっくりしたのを覚えています。その日はありがたいことに即完売でした。

倉橋:完売!すごいなあ...どの商品が一番売れていましたか?

3種類とも店頭に立ちましたが、第一弾のかき揚げの勢いがすごかったんです。テレビで宣伝し、コミュニティ第一弾のお惣菜というのもあり、注目されていたのではないかと思います。

倉橋:商品開発を終え、実際に届けることへの困難はありましたか?

自分たちの惣菜とスーパーに陳列している他の惣菜との差別化が難しかったですね。また、店頭販売では声を出して頑張りましたが、興味がない人にスルーされたり、メンタル的にやられた時もありました。

倉橋:商品を購入していただくことがいかに難しいかを目の当たりにしたんだね。やっていく中で接客のコツなど見えてきた事はありますか?

自分が買う側の立場だったらどんな接客で買いたいと思うのかをお客さんによって考えることを意識しました。例えば、年配の方だと若い人が販売しているということだけで話を親身に聞いてくれたので主に商品に関しての話、主婦層だと活動に関して興味を持ってくれるので活動内容を話したりしていました。私たちと同年代のお客さんも意外と興味を持ってくれました。一貫して、学生が商品開発をしたこと・オーガニック野菜を使っていることを伝えるのが大切でしたね。

倉橋:お客様に合わせてベストな接客を提案する、私も平ちゃんから学ぶことも多かったです!試行錯誤の店頭販売を終え、「新商品の売上実績を元に全拠点展開が決定した」と聞いた時の気持ちはどうでしたか?

まさか、全拠点に拡大するなんて思わなかったので本当に驚きました。こんなにも学生のやりたいことに親身になって実現してくださるマルイチの皆様に改めて感謝しなくては...と心からそう思いましたね。

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倉橋:最後に、平ちゃんにとってのATOMatchとはを教えて下さい!

今まで、浅野水産コミュニティではスタートアップについて学び、マルイチコミュニティでは企業の商品開発の仕事を学びました。どちらも大人との距離が近い中でビジネスについて本格的に学べる場でした。私は食品業界は志望していませんが、学んだことはどんな形にも活かせると感じています。ATOMatchは普通のインターンでは学べないような新たな学びができるコミュニティです。ATOMatchを通して本当に成長した1年間でした。一年前の自分と今の自分が違うと実感しています。

倉橋:本日はありがとうございました!

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ATOMatchでは、6月からマルイチコミュニティを含む新たなコミュニティが3つ誕生します!

詳しい内容はこちらからご覧ください🍀

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