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下大前陽介先生の本を読んで。

大阪の下大前(しもおおまえ)陽介先生が本を出版されました。
私は6月の山形合宿で久しぶりにお会いできて、とっても嬉しかったです。

下大前先生と出会ったのは8年前。
息子が赤ちゃんの時にアトピーを発症し、
大阪の宮島充史先生の施術を受けられることになり、そこに下大前先生が同席されていました。
次の施術会の時には、みんなで一緒にお昼に行き、同じテーブルで食べたことや名前が珍しいこともあって印象に残っていました。

それから宮島先生の活動に触れるなかで、下大前先生のラジオを聞かせていただくようになりました。

そして、今回読ませていただいたこの本。
『自宅出産を経て』

下大前先生の奥様が自宅出産をされた経緯や、身体のことや医療についてなどの独自の考察が書かれています。

私は自分の出産や育児経験と重ねて読み進めました。
何かを敵対視したり否定することでしか表現できなかった歯がゆさを、下大前先生が温かい言葉に代えてくださったようにも感じて、
特に【日常に溶け込むお産】の項では、
「そう!そんな風に言いたかったのー!!」
と感情が高ぶり涙が出ました。

私は息子のアトピーをみていて、たくさんの疑問がわきました。
本当に子どもを守れる方法は医療なのか?
たくさん悩みました。

出産もそうです。
現代医療のおかげで、3人とも無事産まれてきてくれたことには感謝していますが、後悔したこともあります。
その時の私にはそれが最善でしたが、その経験があるからこその想いが産まれました。

何も知らなければ疑問に思うこともなかったのでしょう。
3人の子育てが始まり、出産がテーマの映画を見た時に号泣したんです。
はっきりと違いを感じてしまいました。
それから、出産と誕生を考える活動にも参加し、温かいだけではなく、気持ちいいお産もあることを知りました。
ですが、知る度にどこか悲しくなり、広める程にそれができない人を増やすことにも疑問を感じていました。
結局は自分の癒されない想いを誰かに託しているような気がして、純粋な動機で活動を始めたのか分からなくなったんです。

悲しくて辛い気持ちをした自分がいるのに、それをなかったことにして、それに対して何もできない無力さには向き合えませんでした。
もっと大切にして欲しかった、と誰かにぶつけることでしか自分を保てなかったんです。

自分の「こうしたい!」「やりたい!」「こうして欲しい!」を抑えることに慣れすぎてしまって、受け身でしかいられず、文句しか言えない。
そんな自分に対してのふがいなさを痛感するんですよね。
今こうして書いていても胸が痛みます。

ある時、同じアトピーっ子を持つママさんが助産院で出産され、その話を聞く機会に恵まれました。
そして、私の出産経験を話したら、こんな風に言ってくださいました。

「どんなお産も素晴らしいです!
    ダサくもかっこ悪くもないですよ。
    むしろかっこいいです!」

嬉しかったです。

後悔とは、自分には他の経験ができるはずだと思い違えているから起こる感情なのかもしれません。
その出来事はそれでしかなく、どう見るかはいつだって自分次第です。
どうして素晴らしいと思えないのか、そこに固執している自分に気がつくと、自分なりの理由があるんですよね。
それを認められてこそのかっこ良さになるのだと思います。

下大前先生の本を読んで、改めて出産と子育てについて考えています。
私には何もないと思ってきたけれど、ずっとやってきたことは子育てです。
未熟さも含めて私にしか出来なかった経験です。
たくさん味わってきた想いを、下大前先生のように言葉にしていきたいです。
そんな機会を、影響を与えていただけたように思います。
ありがたいです。

是非多くの方に読んでいただきたい本です。
こちらから冒頭30ページが読めます↓

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