あとう いつろう

航空機エンジニア| スクラムコーチ ”なんとなくを形にする” ”誰もが安全に強いスク…

あとう いつろう

航空機エンジニア| スクラムコーチ ”なんとなくを形にする” ”誰もが安全に強いスクラムが組める” をテーマに活動中

最近の記事

スクラムの構造とそのメカニズム:番外編

ご無沙汰しております。 スクラムの構造とそのメカニズムを一読いただきましてありがとうございます。 連載を休止しておりましたが、自身がコーチングの現場に復帰するにあたり学びなおしをしておりました。 スクラムで必要な姿勢やその動きを体の使い方の専門家に見て頂き新たな視点での気づきを頂き、コーチングポイントの追加などアップデートを、さらにスクラム体験会に参加させていただき、フロントローの方との意見交換や他のポジションの方、素人の方にもわかるスクラムをという視点で今文章を検討して

    • スクラムの構造とそのメカニズム#8

      こんにちは、あとうです。 本日は日本代表とブリティシュライオンズとの一戦! もう朝からわくわくが止まりません!!! ひとつひとつのプレーから目が離せません。 そんな中、本日もスクラムについてまとめてみました。 本日のテーマは、8人で組んだ時のバック5の役割とフロントローのつま先についてです。 + 前回のまとめでは、静的構造の視点から、ロックをはじめとするバック5の役割を記載しています。 アーチ橋に加わる荷重(圧縮力)は、地上からくる鉛直方向の力と水平方向からの力と釣り

      • スクラムの構造とそのメカニズム#7

        本日は、JAPAN vs SUN WOLVESの試合でしたね! 久しぶりのJapanの試合でもあり、Sun Wolvesの試合でもありわくわくが止まりませんでした。スクラムにも釘付け! そんな素敵な土曜日でしたが、本日もスクラムについてまとめ見ましたので、本シリーズを片手にJapanのスクラムレビューや明日からの皆さんのスクラムにお役に立てれば幸いです。 + 前回までのまとめを以下に要約してみます。 1.スクラムはアーチ橋である → 静的構造 2.スクラムは回転するもの 

        • スクラムの構造とそのメカニズム#6

          こんにちは、あとうです。 雨も降り始め、梅雨の季節が来ました。 トップリーグが終わり、大学の春季大会、各県の高校ラグビー大会(高校総体、各地域の大会(ex.関東大会)、そして日本代表戦も開催されます! そうこうしていると菅平の季節がやってき、あっという間に本番がやってきますね。こうして1年中ラグビーを楽しめるようになった環境に感謝です。 本投稿も6回目を迎え、静的構造(動きがない)の話から、動的構造(動きが加わる)の話にシフトしてきています。 前回までの話を以下に要約

        スクラムの構造とそのメカニズム:番外編

          スクラムの構造とそのメカニズム#5

          お久しぶりです。あとうです。 記事を読んで頂き本当にありがとうございます。 先週のトップリーグの最終戦、本当に痺れた試合でした。一つ一つのプレーに両者の意地がぶつかり合っていてハラハラ、ドキドキしていました。 すでにラグビーロスです。 そんな中、スクラムについてのまとめをまた書き始めたいと思いますのでご一読いただけますと嬉しいです! 今回のテーマは『なぜスクラムが回転するのか』です。 + 前回までの振り返りをしましょう。 前回までのまとめ 1. スクラムはアーチ橋

          スクラムの構造とそのメカニズム#5

          スクラムの構造とそのメカニズム#4

          最後のトップリーグ、準決勝、ご覧になられましたか? 見ていて、こんなに面白い試合がトップリーグで見れるなんて本当にいい時代になったなぁなんて思いながら眺めていました。 昨日、今日と試合もさることながら、やっぱりスクラムに目がいってしまいます。いつか、スクラムを解説した記事を書きたいと思っています。 前回は、美しいものは荷重の伝達が良い、すなわちスクラムが強いという話をしました。 今回はその美しさにプラスして、人間対人間でスクラムを組んだ時の荷重の伝達方法、そして基礎の

          スクラムの構造とそのメカニズム#4

          スクラムの構造とそのメカニズム#3

          こんにちは。あとうです。GWも明けて、トップリーグもいよいよ大詰め。サンウルブスの再招集もあり、わくわくが止まりません。 今回もお付き合いいただけたら嬉しいです。 スクラムの構造とそのメカニズムについて、スクラムはアーチ橋ですと1話、2話とまとめてきました。今日は、その橋を構成する部材に注目して、どのようにスクラムに応用していくのか、またその練習のポイントについてお話ししたいと思います。 ※参考に今までの記事を載せています。 アーチを作る重要性については、1話、2話で

          スクラムの構造とそのメカニズム#3

          スクラムの構造とそのメカニズム#2

          先の記事では、スクラムはアーチ橋だというところからスタートしています。私が考えるスクラムの根底は、このアーチが肝だと思っています。 ただ、アーチ橋を人間で再現すると非常に不安定な構造物になります。今回は、なぜ不安定なのか、安定したものにするにはどうしたらよいかを考えていきたいと思います。                  + 不安定になる要素として、人間は関節というヒンジをたくさん持っています。ヒンジと言えば、ドアの蝶番を思い浮かべると思います。 スクラムを組むにあた

          スクラムの構造とそのメカニズム#2

          スクラムの構造とそのメカニズム

          昔、ラグビーを少しかじったことのある”あとう いつろう”と言います。 今はイチラグビーファンとして、いろんなカテゴリーのラグビーを見ながらのんびり過ごしています。どうぞよろしくお願いいたします。 スクラムって複雑、きっと皆さんそう思われていると思います。こないだJ-SPORTSで"一回もスクラムを組んだことなく引退する選手もいます"、なんて解説の方も言っているくらい専門性の高いポジションです。 そんなスクラムを、私自身が学生時代専攻していた土木工学をベースとしつつ、工学

          スクラムの構造とそのメカニズム